食人鬼伝説に洪水を呼ぶ石!? 明日香村に残る“謎の石造物”の正体とは|酒船石・亀石・鬼の俎&鬼の雪隠
(河)めちゃくちゃ暑いですけれど (河)エジプト考古学者の河江です (河)竹林の中ですごい雰囲気があるところなんですが (河)今日見に来たのは (河)日本にも巨石文化があったということで (河)そちらの方の案内をしたいと思います (河)そしてもちろんこちらのチャンネルではいつも (河)ご専門の先生に来ていただいていますが (河)本日よろしくお願いいたします (西)よろしくお願いします (河)明日香村教育委員会の西光先生に (河)来ていただいて (河)ここで実際に発掘もされて? (西)そうですね (西)担当させていただきました (河)本日よろしくお願いします (西)こちらこそ、よろしくお願いいたします (河)まずどこから見せていただけるのでしょうか (西)遺跡、ここは酒船石遺跡って言うんですけど (河)酒船石遺跡 (西)その名前の由来になってるのかこれなんです (河)これもでかい!石ですね (西)大きいんですよ (河)これは花崗岩? (西)そうですね (西)地元では飛鳥石と呼んでおりまして (西)石の名前で言うと石英閃緑岩 (河)閃緑岩なんですね、これは (河)閃緑岩ですか (河)すみません、私 (河)全くの素人なんですけど (河)何ですか!これは? (西)そうですね、古くはこの石が (西)天文観測を行ったとか (西)占いをしたとか (河)宗教的な象徴的な意味がありそうな感じで… (西)行われたとか (西)色んな説が出されていたんですけれども (西)近年、この山周辺を発掘調査したところ (西)この石の性格がだんだんわかってきたんですね (河)やっぱりこれだけで見るとちょっと (河)色々ありそうですけど (河)この周辺も気になりますよね (河)色んなものが (西)今ここに河江さん立っていただいている (西)竹林になっていますけれども (西)これは、1400年前に (西)人工的に造られた丘なんです (河)この丘がですか (西)これが山じゃないんです (西)人工の丘なんです (河)すごいですね (西)そして、この山の斜面は (西)800メートルにわたって切り石の石垣がぐるっと (西)取り囲んでいます (河)それは近年の発掘調査で? (西)平成に入ってからの発掘調査でわかりました (河)それはすごい (西)そしてさらに、この竹藪の北側斜面で (西)亀形の形をした、こういった石造物が (西)見つかりまして (河)また一つ、有名な場所ですよね? (西)それが2000年に見つかったんですけれども (西)そこで水を使った天皇祭祀が行われていた場所が (西)このすぐ下から見つかって (河)同じような? (西)同じような (河)…形式のもの (西)それは本当に亀の形をしたものがあるんですね (西)そういうのを紐解いていきますと (西)この酒船石もこういった複雑な (西)穴と溝が連続する構造になっているんですけれども (西)ここに水を流すことによって様々な占いであったり (西)そういった儀式に使われていた可能性が高まってきた (河)これ占いに使われていた (西)可能性がある (河)可能性があるということなんですね (西)日本では古くから聖なる水が湧き上がるところ (西)神聖な場所として位置づけられておりまして (西)そこで様々な (西)おまじないとか、そういう吉凶を占ったりとか (西)そういう祭祀がずっと行われているというのがあるんですね (西)伝統的に (西)古墳時代とかもあるんですね (西)それが王権の象徴としてそういう水を司る (河)治水という (西)そういうものが非常に重要な意味を持っておりましたので (西)それより飛鳥時代に具現化して (西)こういう石造物を使うことによって (西)明確にわかりやすく、当時の人も (西)使っていたものになると思います (西)ですから今は横を見ていただくと (西)楔の痕がありますので (河)ありますね、この辺もね (河)これは同時代のものなんですか? (西)これはですね (西)近世になってからだと思うんですけれども (西)江戸時代の本居宣長という国学者がおるんですけれども (西)その方の菅笠日記という書物、紀行文があるんですけどね (西)その中に長者の酒船と呼ばれて、 (西)この石の絵図がそのまま載っています (西)江戸時代にはこのまさにこの状態 (河)その時にはこの… (西)割られている (西)ですから、こういったものは楔の幅を見ますと (西)新しい時代のものってわかりますので (西)お城を造ったりする時に石が割られて (河)持っていかれた (西)持ち去られている、ですから (西)本来はもうひとまわり (河)大きかったんですね (西)河江さんの方と私の方をぐるっと取り囲む (西)これぐらいの大きな楕円形をしたっていうんですかね (西)大きな石だったと言うことがわかります (河)この石がどっかからの石垣の一つで見つかったら (河)すごい面白いんですけども (西)近年の研究では (西)今は西側に傾いてますけれども (西)本当はこちら側が高くて (河)こう水が? (西)こっちから水が流れていきます (河)さっきお聞きしようと思ってたんです (河)どっちから水を流したんですか?ってね (西)そうするとここで段差がありますので (西)ここで水が滞留して上澄みだけが (西)流れて…こちら側に流れてくる (西)そしてここから両サイドへ隅々に、こう渡っていくと (河)それによって吉凶占いをしてたんですかね (西)そうですね (西)やはり当時、非常に水というのは (西)神聖視されるものですので (西)そういった聖なる水を使った儀式 (西)具体的なものは (西)考古学的にはなかなかわかりづらいんですけれども (西)こういったものが飛鳥の至る所に (西)形を変えて (河)このあたり、飛鳥はやっぱり水が豊富というか (西)当時、東アジアっていう視点から (西)中国とか朝鮮半島の先進国でこういう巨石文化が (西)使われておりますので (西)先進国のステータスとして (西)水と巨石 (河)面白いですね (西)というのが、融合しておりますので (西)こういったものを見ることによって (西)当時の東アジア圏の交流 (西)そういったものもわかりますし (西)こういった硬い石を加工する技術っていうのは (西)百済とか朝鮮半島からもたらされてるものが (西)応用されておりますので (西)そういった意味で飛鳥はこういう巨石文化っていうのが (西)日本、他の地域ではないんですね (西)だからそれは飛鳥時代の特徴として (西)こういう石を使って、石と水を使う (西)そういったものが特徴として挙げることができますね (河)エジプトは本当に (河)石の文化の文明なので (河)閃緑岩・花崗岩・玄武岩がたくさんあるんですけど (河)これは… (河)加工痕じゃないんですけど (河)どうやって削っていったんですか? (河)この時代は?考えられているのは? (西)金属製品は当時からもうありますので (河)もう、鉄… (西)鉄はもう弥生時代に入ってきてますので、 (河)鉄で加工していく (西)こういう石を (西)滑らかに面取りしてるんですね (西)私たちも実験したことあるんですけれども (西)同じ硬さの石でこう (西)ゴシゴシやるんですね (西)そうすると面が非常に滑らか (河)一緒ですねこの辺、エジプトとね (河)エジプトも花崗岩を (河)オベリスクとかを削る時には鉄もない時代だったので (河)閃緑岩性の大きな玉で削っていって (河)同じようにやってる (西)同じですね (河)やっぱりそうなんですね (西)やっぱりそうすると、僕らも実際にやったら (西)石がこう滑らかに (河)でも、時間がかかりますよね? (西)かかります (河)めちゃくちゃかかりますよね (西)やっぱり時間かけて丁寧に加工してるのは (西)飛鳥の石造物を見れば (西)触ってみても滑らかな感じですもんね (西)ですから、丁寧に使われていたと思います (河)是非、こういう専門家の方に (河)エジプトの石も見ていただきたい感じです(笑) (河)これは産出というか、この辺で採れる? (西)そうですね (西)この石英閃緑岩、この地域でいきますと (西)石舞台古墳が南東部にありまして (西)石舞台古墳からこの向こう側に (西)山が見えておりますけれども (西)この向こうには遠野峰っていう山が (西)峰が続いていくんですけれども (西)その山裾に細川谷というところがございまして (西)そこで産出できる (河)これ何トンぐらい推定されてるんですかね? (西)これ、どれくらいありますかね… (河)かなりありますよね (西)結構ありますね、80トンぐらいは… (河)ありそうですよね (河)これを持ってくるのも (西)そうなんです (河)当時、大変ですよね (西)丘の上に運ばなあかんかった (河)そうですよね (西)そしてここに (西)この山…人工の丘の上なので (西)水をここまで導かなあかんのですけれども (西)あっちの山の方から水をこの (西)ずーっと山の尾根筋を通ってここへ来るように (西)造られていたとされています (河)水というのは実際に (河)甕か何かにくんでこうやってやるっていうのではなくて (西)山のですね (西)水も引っ張って (河)引っ張ってきている (西)そういう痕跡も一部出てます (西)そして先ほど言いました下の亀形石のところで (西)聖なる水を得てこの山の上まで持ってきて (西)ここで使うというのもあると思います (西)ですからこの見えてる範囲全部 (西)当時造られた人工の施設 (河)いやぁすごいですね (西)その一番高いところに (河)あるわけですね (西)そういった内容は (西)日本書紀に書かれてあるんですね (河)書かれてあるんですか (西)日本書紀の斉明天皇の2年の条に (西)飛鳥宮跡すぐ東側に (西)飛鳥宮跡ありましたね、宮の東の山に (西)石を累ねて垣とする、という記事がありました (河)じゃまさにこれが (西)その宮殿に付属した (西)祭祀の場で (西)ここの場所に日本書紀によると高殿 (西)高層建築が建てられていたとありますので (西)もしかするとここのあたりに (西)こう多重の塔というか (河)発掘すると土台か何か、もしかしたら出てくるかもしれない (河)これは発掘はまだ? (西)それはされてないんですね (西)これも先程言いましたように傾いたりしてますので (西)元々はここにあったものではないかもしれません (西)ですから、もしかしたらもうちょっとあちらの (西)平たいところに置かれていたのが (西)石を採掘した時にこちらへ (河)移動されたのかもしれない (西)最後、残った石かなと思います (西)そういった目で見た時に (西)この無造作にある (河)こういうのもちょっと気になりますよね (西)これも遺構 (河)遺構の一つ (西)ここに、先程の石垣 (西)この山、石垣で覆われてると言いましたけれども (西)その石垣に使われたのがこの石なんですね (河)これですか? (西)これ、天理砂岩という凝灰岩なんです (河)ちょっと違いますよね (西)柔らかい (河)火成岩性の方だと (西)面が内側に揃ってますよね (西)これ溝、水路として使われて (西)ですから、こういった場所も今見えている (西)砂利も当時のものなんです (西)何気なしに私たちこう… (河)大事なものですね (西)それが無造作に (西)あるっていう (西)ですから、当時はこういった石で舗装されている (河)先ほどもちょっと、お話しね (河)別のところでお伺いした時にもう (河)本当にこの石の舗装が一つの (西)特徴 (河)特徴だって言われていたんですけど (西)当時は木造建築中心の時代で (西)飛鳥に入るとこういう、今ですと (西)舗装されているのと同じように (西)石畳で舗装されていた (西)建物は高層建築物が建っていて (西)当時は非常に、都の姿は (西)当時の人々にとってもすごいびっくりするというか (河)驚きのものですよね (河)すごいですね (河)こういうのがたくさんあるということで (河)引き続き、見せていただきたいと思います (河)行きましょう! (河)お願いします (河)ということで (河)今度はどちらに連れて行っていただけるんでしょうか? (西)すぐそこにですね (西)亀石っていう大きな石があります (河)亀石! (河)飛鳥は至る所に大きな石がある (河)という風にも聞いたんですけれど (西)点在してるんです (河)この辺ものどかな、畑とご自宅があるような (河)ここにあるんですね? (西)そうなんです (西)ちょうどこれが街道筋にあたります (西)これが街道筋なんですね (西)古くから旅人が、巨石だとかを見て (西)見学されてたと (西)これが亀石ですね (河)亀みたいですね (西)亀の形 (西)大きな石なんです (西)でもちゃんと、加工した痕が (西)可愛いでしょ (河)可愛いですね (西)目も手もありますし (河)本当ですね (河)可愛いですね (河)これは何なんですか? (西)これもですね、飛鳥時代の酒船石とかですね (西)他にも猿石とか色んなものあるんですけれども (西)斉明天皇の時代に造られた (西)石造物の一つではないかとされています (西)斉明天皇いっぱい、こういう石造物を造っているんですね (西)もうほぼその時代に限られてまして (河)それが継承されたりはしなかったんですか? (西)してないです。その時代なんです (西)だから、いかに当時 (西)東アジア、中国、朝鮮半島に目を向ける (西)一番軸になる時代が斉明天皇の時代であったと思いますね (河)これはその斉明天皇が造られた時に (河)何のために造ったか、説があるんですか? (西)伝説的…これは当時の用途は (西)まだはっきりまだ分かっていないんですね (西)元々この場所にあったのか、別の (西)例えば庭園施設の一角に置かれていたものが (西)後世に移されてるとか (西)色々説はあります (西)ただ民俗伝承としては (河)民俗伝承! (西)元々ね、 (河)伝説があるんですね (西)奈良大和が湖だった時に (西)この西の方に当麻、今の葛城地域 (西)地域の方と喧嘩になりましてね (西)水の権利が取られちゃったと (西)亀が干上がってしまって (西)無くなったので、その亀を供養するために (西)造ったっていう、のちの伝承も (河)でも後の伝承もそういうのがあるのは (河)面白いですね (西)民俗学的に (西)だから、そういう伝承で (西)この亀が西を向くと洪水に見舞われるとかね (西)それは後付けの話 (西)飛鳥の場合は酒船石もそうですけれども (西)当時の斉明天皇時代の (西)今風に言うと (西)公共施設に計画的に配置されたオブジェなんです (西)ですから迎賓館には噴水施設 (西)酒船石には天皇が行う祭祀の水を司る (西)亀形石造物が。ですから逆に (西)これは水を使いませんのでそういった (西)迎賓館などの施設に置かれたオブジェとか (西)そういった物ではないかとされています (河)そういう東アジアの人が来た時にはどうだ!みたいな (河)面白いな (西)当時日本ではこういうものが無いので (西)それをこういう石舞台古墳のね (西)石室の石ぐらいの大きさ (西)70トンぐらいある石を加工して (西)亀さんになってますけど (西)愛くるしいですけどね (河)めちゃくちゃ愛くるしい、亀さんの亀石 (西)子供達に大人気 (河)大人気ですね、これがね (河)乗りたくなるけど、駄目ですね (西)これね、上まですぐ登っちゃうんでね (河)乗らないように子供達! (西)文化財なので、ですからこの石も石英閃緑岩 (河)これも閃緑岩なんですね (西)同じなんですね (河)本当にふらっと石が転がっている (河)それがここ、飛鳥ということで (河)是非、皆さんふらふら歩いてみてください! (河)西光先生、今回はどちらに? (西)鬼の俎 (河)鬼のまな板があるんですね? (西)そうなんです、この上に (河)鬼が使ってたまな板 (西)そうなんです (河)人食ってたのかな?大きいですね (河)これも今まで見てきたのと同じ時代になるんですか? (西)そうですね (西)7世紀の中頃です (西)同じ、巨石を使ってる時期 (西)酒船石とかほぼ同じ時期です (西)この鬼の俎と呼ばれている (河)そもそもこちらは何なんでしょうか? (西)これは古墳の埋葬施設の一部 (河)埋葬施設の一部なんですね、これは (西)丁度… (河)ここも壁とかありそうな感じですね (西)元々がこの上にぽこんと乗るんですよ (西)それがこの下にある鬼の雪隠というやつなんですけども (西)鬼の雪隠という、この下にあるやつがこの上に (西)本来の乗っていた (河)本来乗っていたんですね (河)こんなん、見てください (河)こういうのを作っていただいていて (河)こういう感じですね (西)ですから、床石と蓋石が (西)別々の石で構成されていて (西)そしてこの真ん中の凸形に盛り上がった所 (西)ここに棺を… (河)置いていた (西)おいて、上から蓋をぽかんとかぶせて (河)ここに元々お墓が… (西)古墳が (河)古墳があったという形ということで (西)ここで特に注目しないといけないのは (西)この今、柵ありますよね、柵 (西)あの柵の向こうから (西)同じタイプの俎が出土してます (河)それは同じ時期の、同じ…? (西)そうなんです (西)だから一つの墳丘の中に (西)埋葬施設が2つ (西)合葬墓 (河)すごく基本的なんですけど、 (河)墳丘一つに埋葬墓は一つというのが基本で? (西)基本は一つです (河)ここは2つ (西)2つ (河)珍しいんですね (西)珍しいですね (西)ですから、元々別の形のお墓として造られたところへ (西)付け足しにすると (河)どちらが古いか新しいかは? (西)柵の向こうにあった方が先に造られてまして (西)この鬼の俎よりも1回り小さい (西)俎がむこうに (西)それは昔ここらは明治時代は (西)畑やったんですね (河)この辺が、竹林ではなく (西)これは全部竹林になってますが、これは畑でして (西)耕作してたらこの下から (西)こんな石でできたんで、ちょっと邪魔やなということで (西)楔が入ってると (西)筋入ってますね (西)割りかけてたんですね (河)その時に割られようとして… (西)横に筋が、こういうやつが入ってますね (西)そうした時に、向こうにある欽明天皇陵という (西)古墳があるんですけれども、 (西)欽明天皇陵の付属する陪冢(ばいちょう)と言うことで (西)明治時代にここが宮内庁によって (西)管理されるようになったんですね (河)じゃあ、今もここは宮内庁管理 (西)そうなんです (河)この辺は、後の時代に割られようっていうのは (河)ちょうどこの前もね、我々 (河)オベリスクの話をしてたんですけど (河)1000トンぐらいある中で途中で (河)やっぱり失敗して楔を打ち込んで再利用しようとした (河)痕があるんで (河)ほんと面白いな (西)やっぱり山から切り出すことを思えば (河)そうですよね (西)(既に)ある石を使う方が (河)楽ですよね (西)楽ですね (河)この時代的に、あちらが先で (河)こちらが後だっていうのを示唆するものが (河)出てきたりしてるんですか? (西)あのですね… (西)文献資料に出てくるんですけど (西)今日出てきてます (西)斉明天皇さん、おられまして (西)天皇さんの子供さんたちに中大兄皇子って (西)大海人皇子で間人皇女で (西)大化の改新の時は (西)主人公、中大兄皇子の子供さんに 大田皇女と持統天皇っておられますね (西)もう人方、建皇子という方が (西)ご長男でおられるんですね (西)そのご長男の方が8歳で亡くなられたんですよ (西)8歳で亡くなられて (西)非常に斉明天皇が大事にお孫さんを育ててね (西)言葉がちょっと不自由だったと言われてます (西)ですから、非常に溺愛してたんですが8歳で亡くなっちゃう (西)その時に斉明天皇は一緒に (西)お墓に埋葬してほしいという遺言を (西)残されておりまして (河)そうすると… (西)ここに2つ並んでいるというのは (西)そのお孫さんと斉明天皇が最初に (西)葬られた場所ではないかという研究があります (河)面白いですね (河)それは、まだわかってはいない (河)一つのってことですよね? (西)仮説なんですけれども (西)ここの向こう側に (西)欽明天皇陵そしてカナヅカ古墳、鬼の俎・鬼の雪隠、 (西)天武・持統天皇陵、4つの古墳が一直線に並んでます (西)一直線に並んでおりまして (西)造られた順番も欽明天皇陵、 (西)カナヅカ古墳、鬼の俎、天武持統天皇 (河)それを考えるとまさに… (西)それを系図に表していくと (西)この飛鳥時代の皇統の系譜と一致すると (西)いわゆる、日本版の王家の谷がこの場所になります (西)ですから、この石も石英閃緑岩 (河)石英閃緑岩なんですね (西)使われておりますので、いわゆる (西)皇族の方々が埋葬されるタイプの石室になります (河)面白いですね、これはね (西)ただ鬼の俎、雪隠は伝承で (西)元々この下に街道がありましてね (西)旅人が通ると、ここに (西)霧ヶ峰と呼ばれてた場所なんですけど (西)鬼が住んでたんですね (西)旅人が通ると霧をフワっと降らして (西)旅人を捕らえてここで料理したんですね (西)そこで料理をして鬼が食して (西)それで用を足すのに (河)雪隠! (西)雪隠があるということなのでの (西)これから見に行きたいと思います (河)お願いします (河)面白いですね、王家の谷 (河)そしてこれが雪隠 (西)雪隠 (河)これどういう形なんですか? (西)これは先程見ていただいた鬼の俎 (西)まな板の上に載る面がここなんですよね (河)こう、ですね (西)だからここが入り口ですね (西)今真正面に見えてるのが (河)これが屋根… (西)天井 (河)天井ってことですね (西)ですから向こうから (西)外されて引きずり下ろされてる (河)これだけでも大変ですけどね (西)大変と思います (西)立派な石ですね (河)立派な石ですね、これも一枚岩で (西)加工されてますね (河)されてますね (西)これだけでも大変な労力ですね (西)これは石舞台とかと異なるのは (西)石をくり抜いてるんですね (西)自然石をそのまま使う (西)または一部の面だけ整えるんじゃなくて (西)巨石をくり抜きますので (河)我々エジプトにとってみたら (河)すごく馴染みのある、くり抜くって (西)だから非常に硬い石なので (西)岩の節理っていうんですかね (西)石目を外して加工しないと (西)例えば、ここにずーっとこう… (河)入ってますよね (西)通ってますね この雪隠ではひっついてますけれども (西)これ何かの拍子でぽかーんと動いたら (西)あそこで割れちゃいますね (西)ですから、そういった状況では (西)もしかしたら途中で放棄しないといけない状態 (西)ここまで加工して割れちゃったらね (西)ちょっと辛いです (河)辛いですね (西)もう完成っていうね (河)これも同じ事言ってましたね (河)オベリスクも途中で放置とかねあったり (河)逆にエジプトの場合は (河)割れちゃってもそのまま使うとかね (河)もったいないのでやってましたけど (西)やっぱりそういうのは (西)石、石目をちゃんと見て (西)ちゃんと加工できないとやっぱり (西)労力の消費になるので (西)そこらはやっぱりきっちりと (西)しないといけないと言うことですね (河)これがもう実際に使用されていたのは (河)もう間違いない? (西)間違いないですね (河)未完成とかでは… (西)ないと思います (西)ここは先程も言いましたように (西)日本版の王家の谷ですので、 (西)歴代天皇の (西)天皇家の御陵(みささぎ)がずーっとお墓と並んでますので (西)ここだけ未完成で終わるということは (西)まず考えられないですね (西)何故かと言いますと、この場所は (西)先程向こうにあります (西)天武持統天皇の兆域の中にあります (西)兆域っていうのはどちらかというと (西)簡単に言うと墓域なんですけども (西)その中でお祭りとか維持管理したり(西)その御陵を守るための関連施設が造られる (西)その範囲を兆域って呼んでます (河)実際にその関連施設みたいなものも (河)見つかってるやつがある? (西)まだはっきり見つかってないんですけれども (西)その空間も含んだ (西)範囲が四町なんですね (西)南北四町、東西五町ですからちょうど (西)この鬼の俎、鬼の雪隠は (西)天武・持統天皇陵の兆域の中に入ってる (西)ということはこの古墳よりも (西)ちょっと後に造られてますので (西)全然血縁的に関係のない人であれば (西)自分の墓域の中に (西)他人様のお墓を持ってくるのはまずあり得ませんので (西)やはり血縁的な関わりで造られていきますので (西)もし加工が途中で失敗してても (西)きっちりと造ると思うんですよね (西)そういう意味では、これは後世に古墳が (西)何らかの理由で壊されて (西)石を運び出す途中で (西)ここで放棄されたものかなと思います (河)これも生前から造っていたんじゃないかってことですよね? (西)これぐらいの規模になってくると (西)亡くなってからでも (西)造れるタイプになってきます (西)ですから、石舞台古墳のように (西)例えば1辺50メートルを超えるような (西)大規模な古墳と違いまして (西)この部分だけこの竹藪の部分だけですので (西)こじんまりとしたものになります (西)それでも40メートルぐらいはありますので (河)それでも、すごいですけれどもね (西)立派なものですよね (西)ここらの古墳は全部 (西)南向きに造られておりまして (西)ちょうど道が通っておりますよね (西)あれは古い通りになると思います (西)今の道も通ってますけどね (西)ですから、ちょっと向こうには迎賓館が (西)施設があったところがあるんですね (西)ですから、南のいわゆる (西)和歌山から登ってくる使節団は (西)そこの迎賓館でまず逗留されて (西)この王家の谷を通って (西)王宮へ行くと (西)天皇家の正当性を古墳の並びに表していると (河)それを見ながら… (西)見ながら飛鳥宮跡の方へ行くと (西)だから南から見る方が古墳は立派に見えるんです (西)そういう風に造られています (河)権力の誇示というのはすごいですよね (西)ここは王家の象徴的な場所 (河)すごいですね (河)向こうから見ると (河)ピラミッドが建ってるって感じですよね (西)エジプトやと、ピラミッドが順番に (西)並んでるような感じになると思います (西)非常に立派な古墳ですね (河)ということで (河)なんとここは (河)エジプトならぬ飛鳥の王家の谷 (河)ピラミッドの、ギザの三大ピラミッドならぬ… (河)これ、どれくらい入ったんでしたかね? (西)四大… (河)四大墳墓!みたいな感じでした
前回→https://youtu.be/gL6vUmdDzT4
明日香村シリーズ第2弾!
今回は、明日香村に点在する数々の巨大石造物の謎に迫ります。
奇妙な溝が彫られた「酒船石」、亀の姿を思わせる「亀石」、恐ろしい鬼の伝承が残る「鬼の俎・鬼の雪隠」など、個性あふれる巨石群を専門家の解説とともに詳しくご紹介!古代のロマンを感じさせる飛鳥の石造物、その魅力を存分にお楽しみください!
▼明日香村 公式ホームページ
https://www.asukamura.jp/
▼酒船石|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/03history/04stone/03east_area/sakafuneishi/
▼亀石|旅する明日香ネット: 明日香村観光ポータルサイト
https://asukamura.com/sightseeing/527/
▼鬼の爼、鬼の雪隠|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/03history/04stone/03east_area/oninomanaita-oninosetchin/
ご出演いただいた西光慎治様ならびに、ご協力いただいた全ての関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
<協力・出演>
・西光慎治 様(明日香村教育委員会文化財課 課長補佐)
・明日香村 様
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26件のコメント
鬼の俎と雪隠が、キリストの墓に似ていますね😮
手でぺたぺた触り続けていていいの?と思いましたが、どうなのでしょう?
河江先生こんにちは(^人^)考古学が好きで拝見致しました。今回の教育委員会の方は、立場上尚更に皇族のご先祖様を呼び捨ては非常に遺憾に思います。以降国の象徴で在られる皇族の方々に必ず【敬意を示す呼称】をお願いしたいので、必ずお伝え願います。
子供の頃、明日香の石舞台には何度も行きました。
今では保存状態が危ぶまれてますが。
長い時が経って畑になって忘れられても、日本書紀という歴史書に記録が残っているから千年経った後でもそこが誰のお墓だったのかが分かる。
諸行は無常かもしれないけど、そこにはやっぱり人々が生きた証がちゃんと残るんですね。
歴史好き、古墳好きとしてはロマンの塊のような回で面白かったです‼︎
竹林や、篠笛吹いてみたいな
祭祀を、していた、石仏が、観たい
東京赤坂稲荷寺と伏見稲荷大社から その石に霊媒師が鎮座して 霊体をとばして神仏との対話に神託を受けやすくするもので神仏でも霊体を さがす のは 一苦労なのです その方向指示器が 酒船石 とありますが 本名は 酒中峰 本来山頂てっぺんに置いておくもので お神酒を置いて香を頼りとして神仏に降りて頂く際のものです
行田稲荷山は埋葬施設二つ並びで、長坂聖天塚は前期古墳で六つ、墳丘一つに埋葬施設一つが標準ということはないようだけどね。石室二つは確かにないけど。
明日香に住んでましたが、三十年ぶりに明日香の景色を見て、石の意味も知って懐かしさを感じました。ありがとうございました😊
スフィンクスもモアイ像も日本の方向向いてますし、マチュピチュも現地の方々曰く最初の王様日本人だったと。
仁徳天皇陵も巨石文明
半年前ぐらいに石造物巡りをしましたが、お話を伺っていたらまた行きたくなりました。
余計なことかもしれませんが、10:13の「遠野峰」は「多武峰」だと思います。
まだ解明さらていない点が多いのですね。確かに、彫り込んだり、石像というデザインされて巨石は飛鳥の斉明天皇時代だけというのは、とても奇妙ですね。とうし、東アジアで流行っていた説があったとか。もっと古く、巨石を使った神殿らしきものは九州、岡山、岐阜などの各地にみられるその流れではない飛鳥文化なんですね。手塚漫画の名作、三つ目が通るを思い出した。
やっぱり古代、大事なものは時間をかけてやる!ってことか〜
時短とかRTAとかきっとないもんね。
そこに新たなものが現れるとすごく発展するんだろうなぁ(楽しそう)
水ながして😂
松本清張氏の火の路で斉明天皇ゾロアスター説、ゾロアスターの儀式に使ったと言う小説あります。
この人はロマンが無いな…😅
日本とエジプトの対比がユニークで、
興味深く拝見させていただきました!
「万葉考古学」を研究している上野誠先生とも、
対談して欲しいです。
酒船石もしかしたら
水を使った「あみだくじ」だったりして。
交通を便利にして 奈良の明日香村観光も 盛り上がるようにして欲しいです
AIに聞いたら たばかった シリーズです
670年頃 酒船石 溝が彫られた巨石。宇宙種族(ドラコニアン・レプテリアン)の力を借り、洪水や雨の制御のための生贄儀式に使用。
675年頃 鬼の俎 食人鬼伝説に関連する石。生贄の供物を置く台として使われ、宇宙種族の力を借りて災害を抑える儀式が行われた。
680年頃 鬼の雪隠 鬼の俎と同様に儀式に使用。人間の象徴的生贄を捧げ、洪水や異変の制御に関与。
680年頃 亀石 亀の形を模した石。長寿・安定の象徴として儀式場の境界・保護として機能。生贄儀式による災害制御を補助。
その鬼の俎とかの伝承も旅人が勝手に入らないようにするためのようにも思いますね。
この動画は日曜の朝の番組っぽくて好き
スイスにも食人鬼モチーフがありますね。
フェニキア人のバアル信仰でケルトのものだと思われる。
ケルトは錬金術師で、海人族(ラピュタ人)と一緒に旅をしていたとか言われてますね。
「飛鳥版王家の谷」面白い。
ただ、飛鳥の正面玄関は飛鳥寺のある北側かと思っていましたが、古墳群のある南側(南西側)だったのでしょうか。
三郷から川を下り、法隆寺を横目に藤原京へと向かう飛鳥川が飛鳥寺と甘樫丘(蘇我家邸宅)の間に続き、これが表玄関かと思っていました。
ただ「古墳群を来賓に見せるオブジェとして利用する」という話は大仙古墳でもあったので、どちらを正面として整備する意図があったのか、気になりました。
10:30 「遠野峰」とありますが、奈良桜井市の「多武峰」ではないでしょうか。昔の記載が「遠野」が正しいのでしたら不勉強ですいません。
案内をしてくれる西光氏が 何気に凄すぎないか?
古代愛溢れるキャラと、愛嬌ある喋りに、
コーディネーターとしても、コメンテーターとしても、MCとしても、めっちゃ上手い。
ニューズピックとかホリエモンチャンネルとかで、
出演ついでに資料保存や研究費の悩みを紹介したら、
ネットメディアコラボ×クラウドファンディングで、めっちゃ支援くると思う。
国立化学博物館?だったかがニューズピック効果物凄く感謝してたし。