【🦉賢者の森🦉】(107)越後駒ヶ岳と滝雲の聖地(枝折峠 明神尾根ルート)

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【当チャンネルについて】
「賢者の森」にお越しいただきまして誠にありがとうございます。当チャンネルの動画を作成している「ハル」と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
当チャンネルの動画は、山や自然を主題としております。もともとは、山や自然が大好きでも身体的・環境的・その他さまざまな理由でなかなか山に行くことができない人にも、実際に山に行ったような気分で楽しんでいただけたら嬉しいなと思ってつくりましたが、これから行く山の計画や準備のお供として、かつて旅した山の思い出のお供として、また、トレッドミルやエアロバイクなどトレーニング中のお供として、睡眠導入用や暇つぶしのお供として、いろいろな使い方で皆様の生活のほんの隅っこに置いていただけたら本当に嬉しく思います。そして、「賢者の森」に訪れてくださったすべての皆様にとって少しでも、有意義な時間になったり、自然の良さを感じる時間になったり、山が好きになるきっかけになれたなら、何よりの幸せです。

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【当動画の山について】
~越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ)~
日本に20座近く(もしくはそれ以上)あると言われる「駒ヶ岳」の名前がつく山。高級ブランド米の産地として名高い新潟県魚沼地方の魚沼市と南魚沼市に跨って聳えている標高2003mの駒ヶ岳は、この地方の名前を冠して、魚沼駒ヶ岳または越後駒ヶ岳(以下、越後駒ヶ岳)と呼ばれています。
新潟屈指の名峰で日本百名山にも選ばれている越後駒ヶ岳は、新潟県・群馬県・福島県にかけて連なる越後山脈の中の、魚沼三山または越後三山(以下、越後三山)と呼ばれる3つの山の一峰です。越後三山には、山岳信仰の山および日本酒の銘柄として有名な八海山(標高1778m)、三山の最高峰 中ノ岳(標高2085m)があり、どれも名峰と言えるような風格を漂わせています。
越後駒ヶ岳への一般的なルートは大まかに分けて、①魚沼市側から行くか、②南魚沼市側から行くか、になります。①は、山頂から見て西側に位置する越後三山森林公園(あらやまの森 千之沢小屋)から水無渓谷を進み、十二平の先で激登りの尾根道からグシガハナを経て山頂へと至るルート。②は、山頂の東側に伸びている明神尾根伝いに山頂へと至るルートです。明神尾根へは、駒ノ湯・銀山平・枝折峠の3つの登山口からアクセスでき、駒ノ湯からのルートは小倉山で、銀山平からのルートは道行山で、明神尾根に接続します。
枝折峠は明神尾根の延長線(明神峠から東側に伸びている尾根)上かつ国道352号線上にある峠で、越後駒ヶ岳の登山口の中では一番高い場所(※)に位置しています。日本百名山の作者 深田久弥氏がその山容を「立派」と称するように、急激な落差の沢がつくる大障壁と峻険な尾根に囲まれた越後駒ヶ岳のルートはどれもかなりハードですが、その中でも、枝折峠からのルートは一番優しめのルートとして親しまれています(とはいえ長大な稜線の旅は標準タイムで片道約6時間のボリュームがあります)。
枝折峠周辺および峠越えの道の歴史は古く、この地にまつわる伝説は平安時代末期にまで遡ります(この伝説については今回の説明文では割愛させていただきます)。そこから約500年後の江戸時代初期、奥只見(只見川上流地域)で銀鉱石が発見されたことをきっかけに幕府直轄の銀山がひらかれました。銀山の最盛期、銀山平周辺は民家約1000軒・寺院3寺の鉱山町として、駒ノ湯周辺にあった坂本宿は枝折峠起点の宿場町として、そして、銀山平と坂本宿を結ぶ峠越えの道は採掘された銀を運ぶ唯一の道として、大いに栄え人々の往来が絶えなかったと伝えられています。
江戸時代末期の1859年に銀山は閉山となり、それに伴って峠の道もその役目を終えたかのように廃れていきましたが、明治末期になると森林資源としての銀山平が再び注目され、新たな林道の必要性が提唱されるようになりました。太平洋戦争中の昭和18年、それまで使われていた峠道の北東側を走るような形で軍需用木材を供給するための林道(自動車道路)が完成し、昭和50年に県道から国道に昇格しました。前述のように、現在の枝折峠はこの国道352号線上にありますが、それ以前に枝折峠と呼ばれていた場所は現・枝折峠の登山口から標準タイムで約40分の場所にあり当動画でも通過する明神峠(十合目:大明神)でした。明神峠(旧・枝折峠)には、山仕事や銀山普請の安全を願って木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)が祀られていて、荒廃してしまったかつての峠道は「銀の道」という名の遊歩道として整備され、歴史と当時の人々が見たであろう風景を今に伝えています。
枝折峠は、そんな歴史の深い場所とは別に、凄まじく「映える」写真が撮れる(絶景が見られる)「滝雲」のスポットとして注目を集めています。滝雲は、山の斜面や沢や湖などで発生した水蒸気が放射冷却現象によって冷やされ、盆地状の地形や出入口の狭い谷などに溜まり雲海を形成、溢れた雲が尾根や稜線を乗り越えて滝のように流れ落ちる自然現象です。長年、山旅をしてこられた歴戦の勇者の皆様はなんとなく分かると思いますが、数多の山旅の中には様々な出会いや風景があり、道中ふと滝雲に出会えたりするようなこともあったりします。それは季節や天候や地形などいろいろな条件がその日にたまたま揃ったから見られた奇跡的な瞬間と言えますが、なにより前提として、滝雲が発生している刹那のようなタイミングで、滝雲を眼下に望める(=雲海の上に出る)くらい高く、しかもそれなりに展望がきいた場所まで登っておく必要がある(登山必須)。。。というのが、滝雲鑑賞条件の中ではけっこう厳しめで、敷居を高くしているような気がします。
枝折峠は、眼下の奥只見湖および銀山平で発生した霧が雲海をつくり尾根を越えて流れるという滝雲が生まれやすい地形的条件をもっていながら、シーズン中ならば(←冬季は閉鎖により通行不可)そんなすごい場所までマイカーや魚沼市運営のシャトルバスなどで比較的容易に来られることから、ガチ登山しなくても滝雲が見れてしまうというロケーションが本当に素晴らしい、まさに「滝雲の聖地」のような場所だと言えます。かつて銀山を行き交う人々で賑わった峠は、今では聖地の巡礼者と名峰に旅立つ旅人で賑わう峠になり、時代が変わっても、変わらず人々に愛される場所となっています。

※)各登山口の標高は以下の通りです。
越後三山森林公園(あらやまの森 千之沢小屋):標高約400m
駒ノ湯:標高約370m
銀山平(石抱橋):標高約780m
枝折峠:標高約1065m

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【当動画で使わせていただいている音楽について】
[サイト名] PeriTune
[URL] https://www.youtube.com/@PeriTune
[サイト名] Ucchii0-うっちーゼロ
[URL] https://www.youtube.com/@ucchii0–286
※当動画で使わせていただいている音楽はフリー音楽を使わせていただいておりますが、当動画からの音楽取得は何卒ご遠慮くださいませ。
※作者の「ムツキセイ様」、「うっちー様(CONFRONT / Presented by キイロイホウ)」、素晴らしい音楽を使わせて頂きまして心から感謝いたします。この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

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【チャプターもどき】
#新潟県の山
(00分01秒頃)  魚沼から行く尾瀬周遊観光ルートマップ
(00分05秒頃)  枝折峠
(04分00秒頃) *分岐(→駒ノ湯)
(04分10秒頃)  大明神
(05分01秒頃)  明神峠
(13分03秒頃) *分岐(←道行山・石抱橋・銀山平)
(13分03秒頃)  道行山(北側斜面をトラバース)
(18分48秒頃) *分岐(→駒ノ湯)
(18分51秒頃)  小倉山(南側斜面をトラバース)
(23分18秒頃)  百草ノ池
(32分51秒頃) ▲駒ノ小屋
(36分31秒頃) *分岐(←中ノ岳)
(37分29秒頃) ★越後駒ヶ岳(山頂)
(37分42秒頃)  猿田彦神もしくは豊雲野神の像
以下、越後駒ヶ岳の山頂から見られる風景
(37分50秒頃)  魚沼のまち
(37分57秒頃)  六日町盆地
(38分05秒頃)  八海山
(38分14秒頃)  巻機山・[奥] 谷川岳
(38分25秒頃)  中ノ岳
(38分40秒頃)  平ヶ岳・[奥] 至仏山・燧ヶ岳・(至仏山と燧ヶ岳の間に尾瀬ヶ原)
(38分50秒頃)  荒沢岳
(38分55秒頃)  奥只見湖
(39分36秒頃)  魚沼のまち
[山域] ※もしくは極めて近い山域・地域
越後山脈(越後三山)
[標高] ※当動画の全編で到達する最高点
2003m
[選定されている百選など]
日本百名山「魚沼駒ヶ岳」
新潟百名山「越後駒ヶ岳」

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【関連動画】

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1件のコメント

  1. 当チャンネルの動画を作成している「ハル」と申します。この度は「賢者の森」にお越しくださり誠にありがとうございました。

    もしよろしければ、この山この場所この地域の思い出や、皆様の貴重な経験、この動画の自然に関する知識などを、お気軽にコメントしていただけますと嬉しく思います。これからこの地に赴かれる方々の旅の安全を高められるような、先人の皆様の英知が集まるような真の「賢者の森」を目指していきたいと考えておりますので、どうぞお力添えのほどよろしくお願いいたします。

    また、その他、見ている皆様がほっこりするようなコメントなど、山や自然や動植物、遺跡やファンタジーっぽい世界観が大好きな方々の自由なコメントをお待ちしております。なお、僭越ながらコメント欄にはフィルターをかけさせていただいてはおりますが、誹謗中傷・ネガティブコメントはどうか何卒ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。

    当チャンネルの動画は私の好みもあって登山動画としてはかなりクセのあるものに仕上がっていると思っており、せっかく動画を見てくださったのにご期待に沿えないことも多々あるかと思います。作風に関しては拘りあってのことでどうしても変えられなかったりしますが、もしその際には、叱咤激励ととらえますので「低評価ボタン」を押していってくださると有難く存じます。

    最後に、これからも山や自然へのリスペクトを忘れず、安全登山を第一に、私なりの表現で山や自然の良さを引き出せるような作品を生み出していきたいと思っておりますので、今後の活動に「チャンネル登録」「高評価」で応援いただけますと最上の喜びです。重ねて、これまでチャンネル登録・高評価をしてくださった皆様には心から感謝申し上げます。

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