移住希望地ランキングで群馬県初1位 移住者増加のワケ 8年間で8倍に急増の中之条町【羽鳥慎一モーニングショー】(2025年2月25日)

 25日に発表された2024年の移住希望地ランキングで、群馬県が初めて1位になった。2年前は9位だったが、なぜ今、群馬に移住者が急増しているのだろうか?

■「上毛三名湯」の四万温泉が有名 中之条町

群馬県 山本一太知事
「この度、2024年の移住希望地ランキングが公表され、群馬県が全国1位となりました。知事としてこんなにうれしいことはありません」

 移住希望地ランキングで初の1位を獲得し、群馬県の山本知事は喜びの会見を行った。

 2023年度の群馬県への移住者は、前年からおよそ11.7%増加し、過去最多の1479人になった。

群馬県民
「冬は寒い。夏は暑いんですよ。だから、それがちょっとたえるのが大変」

群馬県民
「からっ風が激しすぎて、もう毎回帰り帰れないみたいな。自転車頑張ってこいでるんですけど、(時間が)行きの倍くらいかかるんで」

 群馬県民が驚くなか、ここ5年で移住者が急増しているのが、群馬県の北西部に位置し、都心から車で2時間ほどの距離にある中之条町だ。

 豊かな自然に囲まれ、「上毛三名湯」に数えられる四万温泉など、豊富な温泉を誇る人口1万4000人ほどの町だが、2023年度には144件227人が移住している。

中之条町に移住した
相田哲也さん(30代)
「ここが家になります」

 おととし、千葉県柏市から移住した30代の相田さん夫妻。

中之条町に移住した
妻・永美さん(30代)
「景色もやっぱり最高ですし、春夏秋冬もすごく美しいんですね」

哲也さん
「移住する前にも見たりしてたので、私結構滝とか好きだったりするので、それもここに住もうって移住する決め手の一つにはなりましたね」

 夫の哲也さんは築200年の古民家の古い梁(はり)や土壁を生かし、リノベーションしている。

哲也さん
「壁と天井と床は全部自分でやりました。移住する前から薪(まき)ストーブ良いなっていう憧れがあった」
「この先が元々使われていない浴槽があったので。デッドスペースになっていたので、こっちに台所を持ってきて。妻がカフェをやりたいと言っていたので、カフェ仕様に合わせて考えて作りました」

 陶器や絵の創作活動に励む妻・永美さん。中之条町に移住後、自宅にギャラリーを開き、今月カフェをオープンした。

永美さん
「飲食をしながらギャラリーで絵を見てもらえるのが、心地の良い空間だったので。自分でそれができたらいいなというので、やりたいな」

 近くの山で拾った植物や倒木など、中之条町の自然の素材を作品に取り入れている。

永美さん
「窓を開けると、絶景が常に広がっているので。千葉にいる時に比べると大きな違い。自分が本来やりたかった形の作品を今作れている」

哲也さん
「宝の山だよね」

永美さん
「宝の山だね」

■起業時の補助金充実 若い世代の移住増加中

 2人の毎日の楽しみが、中之条町の観光スポットとして知られる尻焼温泉だ。

哲也さん
「私たちがよく来る尻焼温泉」

 川底から温泉が湧き、川がそのまま天然の大露天風呂になっていて、一日の疲れを癒やすのが日課になっている。

哲也さん
「開放感。露天風呂の最上級。星空見ながら、浮いてるのが最高」

 中之条町の自然に感動し、移住を決意したという相田さん夫妻。しかし、夏は最高気温およそ37℃、冬は最低気温マイナス7℃ほどで、相田さんの住む地域では積雪が40センチになることもあるという。

 朝の5時半に起き、雪かきを始め、多い時には一日2回行っている。

哲也さん
「知らなくて大変な思いをするよりは、ちゃんと来て体感してイメージをわかせる。自分たちの中で暮らすイメージを固めてたので、 実際に住んでからギャップがあるかっていうと、ないですね」

 町の人からも厳しい冬を確認してからの移住を勧められたという。

 相田さん夫妻の移住を後押ししたのが、3年前に中之条町に移住した友人の古平賢志さん(44)。実際に移住してみて感じた良さを相田さん夫妻に伝えた。

 古平さんは今年9月に、空き家をリフォームし飲食店を開く予定だ。

古平さん
「自分たちがやりたいことっていうのが、村のためであるということをちゃんと理解してくれる。ちゃんと若い人を応援してくれる」

 中之条町では、起業する際の補助金も充実しているため、新しい商売にチャレンジしたいと、20代から40代の若い世代の移住が増えているという。

■脱サラでゼロから農家に 移住の決め手は…

 2019年に中之条町へ移住したリンゴ農家の郷原遼太郎さん(39)。現在、5000平方メートルの果樹園でおよそ500本、10種類ほどのリンゴを栽培している。

郷原さん
「(枝が)上に出ている。こういうのがよくない。渋さが残るリンゴになるので」

 リンゴの収穫期間はおよそ3カ月。残りの9カ月間は収穫に向けての準備作業。今の時期行っている枝の剪定(せんてい)はおいしいリンゴを作るために欠かすことができない作業だ。

 東京・世田谷区出身で都内でサラリーマンなどをしていた郷原さんだが、ワーキングホリデーで訪れたオーストラリアでの経験が、移住のきっかけになったという。

郷原さん
「30歳になる手前に一回、日本離れようと、オーストラリアで農業を経験したら、自然の中でそのまま生きていくのもいいなと感じて、それがきっかけ」

 東京からも遠くなく、自然を感じられる群馬への移住を考えるなか、移住の決め手となったのが、中之条町の新規就農者へのバックアップ体制だ。

郷原さん
「ゼロからですよね。剪定するハサミなんかどうやって使うか分からないし。枝切るのもどこから切ればいいのか分からないし。それを全部教えてもらって」

■8年間で移住者は約8倍に 増加の秘密は…

 郷原さんにリンゴ栽培のイロハを教えたのが、近所のリンゴ農家の金井国博さん(54)だ。

金井さん
「新規で就農してくれる人がいればありがたいですよね。ただ、その人の人生かかっていることだから、甘いことは言えない」

 金井さんの元でゼロからリンゴ栽培を学び、1年半の研修期間を経て、2021年に独立した。

 就農後3年目までは150万円、4年~5年目までは120万円の補助金をもらいながらリンゴを作っている。

 しかし、去年、おととしとカメムシと霜の被害に遭い、リンゴがほぼ全滅するという経験もした。

金井さん
「順調に本来ならいくつもりでいたんだけど普通じゃ考えられない、予想できないことがこの温暖化の中で起こっていて。大変な時期に就農させちゃったんだろうなと思ってはいます」

郷原さん
「やってみて改めて、大変だなというのは思いますね。ただ僕の場合、補助金が今年まで出るので。逆に補助金が出ているうちにくらってくれて良かったなって。これからの対策の経験になるので」

 郷原さんのとっておきの場所が果樹園から車で1分の高台だ。

郷原さん
「何もないんですよ。東京と全く違う生活環境なので。何にもないのが良い」

 中之条町では、8年間で移住者はおよそ8倍に増加。その秘密が、移住コーディネーターの存在だ。

郷原さん
「僕の方からどこかに研修させてくださいという形でアプローチしたことはないですね。研修してその後、新規就農という形で全部段取りを組んでくれてたので」

 郷原さんの移住を手助けしたのが、中之条町で移住コーディネーターを務める村上久美子さん。村上さん自身も15年前に移住し、地域と移住希望者をつなぐ重要なパイプ役となっている。

村上さん
「(群馬県は)地域のキーマンと県と東京の相談員さんのつながりが多分、他の県より強い。この人のやりたいことがかなう所、地域がありませんかって投げかけて、それだったらうちはいけるかなみたいな話をしたりとか。結構コンスタントに連携をみんなで取っていますね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年2月25日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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28件のコメント

  1. 群馬県単体でみると良いことだけど、
    日本全体でみると単にA地点からB地点に人が移住しただけで、
    少子高齢化対策にはなっていない罠

  2. 結婚して群馬に移住した。寒いし暑いけど、正直沖縄の方が風強いwけどめっちゃ人が温かいし、住みやすい。生まれも育ちも沖縄だけど…まさか海なし県に移住すると思わなかったけど、本当に群馬に越してきて良かったなと思う。

  3. 群馬県は、県をあげて有機農業に取り組んでいらっしゃるから、人気が高いのもわかります。😊

  4. 現役世代ならいいけど、高齢者になって、免許証返納したら暮らしていけないでしょ。買い物、病院行くのも大変だと思う。

  5. これって、外国人移住が増えてるの入ってるのかな?それも知りたい…。実際治安が2023年よりも治安が悪くなってるし…。

  6. 群馬というところは日本円は使えますか?移住して生活するのに就労ビザは必要ですか?🖐️🥺ピエー

  7. 群馬住んでると夏暑く冬強風みたいなのは確かにそう感じますが、昨今の気候変動によって地域差というのは小さくなり続けているのではないかと思います。
    やっぱり首都圏からの移住者がメインになっているように感じますが、高崎駅周辺で車なし生活で休日に新幹線であちこち行く時の高崎駅の力強さは個人的にやっぱり良いものですね。

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