【発達障害】ASD診断のきっかけ5つ【精神科医が12分で説明】大人の発達障害|自閉症スペクトラム|精神科

0:00 (1)はじめに
0:22 (2)ASD の診断は早い方がいい
2:30 (3)発達障害で目立つ癖4つ
2:37 ①集団での不適応
3:39 ②不登校
5:10 ③仕事での不適応
6:24 ④自分で気づいて
7:32 ⑤周りからの指摘
9:35 (4)ASD診断後にできる対策
11:17 (5)まとめ

発達障害ASD(自閉症スペクトラム)は確かに治療薬はないものの、特性を知っての対策は幅広くとる余地があり、二次障害を防ぐためにも早期発見と早期診断が大事です。そのためには発見のきっかけを知っておくことが大事です。

「ASD診断のきっかけ5つ」について、精神科医が12分でまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

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(1)はじめに
発達障害ASDでは早期発見と診断が望まれます。しかし、その発見と診断のきっかけは人によって大きく異なります。ASD(自閉症スペクトラム障害)は、対人面の困難(社会性の障害)とこだわりという2つの特徴を持つ発達障害です。従来は幼少期での発見が多かったものの、近年では成人になってから発見されるケースも増えています。

(2)ASDの診断は早い方がいい
ASDには特効薬はありませんが、特性の改善への取り組みと二次障害の予防が現実的な対策となります。診断を受けることで、初めて本格的な取り組みを始められる側面があり、発見が遅れるほどストレスが蓄積して二次障害を合併しやすくなります。

診断を受ける目的の一つは「自分を知り対策する」ことです。近年ではASDの特徴や対策について情報量が増えており、診断を受けて自己理解が進めば、改善のための選択肢は決して少なくありません。

もう一つの目的は「二次障害を防ぐ」ことです。大人の発達障害でよく見られるように、診断が遅れるほどうつ病などの二次障害を合併しやすくなります。特に多くの二次障害を「重ね着」するほど、対策は困難になっていきます。

(3)発達障害で目立つ癖4つ

①集団での不適応
保育園や小学校など早期の集団生活での不適応が、ASDの発見と診断のきっかけになりやすいケースです。明らかに孤立して集団に溶け込めない場合と、同級生とのトラブルが繰り返される場合があります。

男性の「孤立型」では、自分の世界に没頭して周りから浮いてしまい、他者と関われない状態が特徴的です。一方、男性の「積極奇異型」では、不適切な方法で周りに関わってトラブルを起こすことが多くなります。

②不登校
不登校が続く中で、その背景としてASDが見つかるケースがあります。トラブルの頻発やいじめ被害を背景とする場合もあれば、「過剰適応」や「細かい不適応」の持続による疲弊が背景となる場合もあります。

特に女性の「受動型」では、意見を言いにくく、いじめの標的になりやすい傾向があります。また、過剰適応等による疲弊から不登校になるケースも多く、うつ病を合併している場合も少なくありません。

③仕事での不適応
学生時代までは気付かれずに、仕事での不適応やその繰り返しから見つかるケースがあります。組織でのトラブルが顕在化する場合と、過剰適応等が限界に達して不調になる場合があります。多くの場合、まずうつ病や適応障害で受診し、その後の精査でASDが判明することが多いです。

④自分で気づいて
近年増えているASD関連の情報に触れ、自身の経験と合致することで気づくケースです。意図しないトラブルや誤解が多い場合、あるいは過剰適応等が習慣化して空虚感を感じている場合などが該当します。

⑤周りからの指摘
自分より周囲が困っている場合は、周囲からの指摘が発見のきっかけとなります。家庭でのこだわりの押し付けや、職場での上司・部下関係のトラブルなどが典型例です。ただし、本人の自覚がなく受け入れに痛みを伴いやすいため、診断後の受容が困難なケースも少なくありません。

(4)ASD診断後にできる対策
診断後は、まずASDの一般的な特徴を理解した上で、自身のASDの特性を把握することが重要です。その上で、優先順位の高い課題から改善への取り組みを継続的に行います。

すぐには改善は見込めませんが、反復練習を通じて徐々に改善を図っていきます。一つの課題が改善されたら、次の課題に取り組むというサイクルを繰り返していきます。

また、改善できる部分を認識しつつ、限界がある部分も受け入れていく必要があります。その上で、自分に合う環境と合わない環境を見極め、必要に応じて環境の調整や変更を検討していきます。

(5)まとめ
ASDの発見と診断のきっかけは、「集団での不適応」「不登校」「仕事での不適応」「自分で気づいて」「周りからの指摘」の5つに大別されます。診断を受けることで、改善や環境調整の可能性が広がります。そのため、二次障害の悪化を防ぐためにも、できるだけ早期での発見と診断が望ましいといえます。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
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#発達障害  #ASD #診断  #自閉症スペクトラム  #精神科医 

【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

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6件のコメント

  1. 当事者です。
     確かにASDそのもののお薬はありませんが、ADHDのお薬や漢方薬を1年以上の飲み続けていたら、それこそ「別人格」のような感じです。
     周りからは「大人しい」、「落ち着いた」と言われますが、一方で飲む前のような「元気の良さ」や「勢い」は減少しました。
     環境も180度変えない限り、というよりは「環境を変えること(借金してまでも引っ越し)」の方が「特効薬」かと思います。(^-^;

     そこで、「ADHD薬など薬物療法で'別人格'となった発達障がい当事者」と題し、「薬物療法に伴う変化」を専門家としてよろしくお願いします。<m(_ _)m>

  2. でも当事者と家族は予防と改善に1番関心がないのはデフォ。
    特に男の子の親は、自分で何もできないように育てたくせに、社会に出そうとするな。

  3. 小学校に明らかにASDの男子がいていじめられてました。
    いじめを止められないことにものすごい罪悪感が大きくかつ自分に矛先が向いたらどうしようと小学校時代はいつもびくびくしてました。
    その後の人生もいつも人が怖くて嫌といえずに振り回されてきてどん底の人生になってしまいました。
    私はASDとは診断されてませんが、こちらで当てはまってると思うところは改善できたらいいなと思います。
    またASDでいじめられてる人がいたら止めてあげられるようになりたいです。

  4. 早いほうがいいっていっても、発達がクローズアップされるようになったのってせいぜいここ10年くらいのことだもんなあ・・・。産まれるのがもう少し早かったら・・・。

  5. 発達障害の傾向はある、からだいぶ経ってASD診断が出ました。軽いとは思います。
    WAISでは、他の能力と比べて他人の気持ちが分かる力が凄く低い、と出て確かにそうだと感じています。
    なので心理カウンセリングの手法の本を多く読み学んだ、相手の話を否定せず聞き役に回る傾聴や、アサーションを心掛けています。
    自分の好きな事は独り時間を設定して没頭します。

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