タイヤは3輪、後部に二つの子ども用座席。従来とは違う3人乗り自転車が発売された。その名も「ふたごじてんしゃ」。発案者は双子の母親だ。安心して息子たちを乗せられる自転車が欲しい――。そんな思いで構想を練り、自ら会社も立ち上げた。
 発案者は大阪市に住む中原美智子さん。双子の男児の母親だ。双子を育てる大変さは想像以上で、1歳になるまで自分一人では親子の外出もできなかった。
 従来の3人乗り自転車に双子を乗せたが、2度転んで怖くなった。電車に乗る時も双子用ベビーカーが場所を取るため周囲への気遣いで心身ともに疲れ切り、外出がつらくなった。
 従来の3人乗りは前部に年下、後部に年上の子を乗せる想定だ。双子向け自転車を探したが見つからず、2013年に「自分で作ろう」と決意。地元の自転車メーカーなどに話を持ちかけた。
 しかし、返ってきた言葉は「思いつきで物言うな」「今ないってことは問題があるからや」――。自宅で泣いた。
 2014年夏、ようやくあるリヤカーメーカーが試作してくれた。一般社団法人自転車協会の基準では、3人乗り自転車の前部座席の上限体重は15キロ。幼・保育園児のうちに超えるため、1人あたり22キロが上限の後部に2人を乗せることにした。
 その分、後輪は2輪に。スタンドなしでも自立でき、乗り降りの際にバランスが崩れなくなった。また、前部の重さでハンドルがとられることもなくなり、サイズも国の規格内に収まった。
 4歳になった息子たちは、試作の自転車のおかげで行きたがっていた水泳教室にも通うことができた。「やっと母親らしいことがしてあげられて、日々が楽しくなった」と中原さんは振り返る。
 そんな喜びが「同じ立場のママたちにも届けたい」との思いに変わった。リヤカーメーカーには量産化に難色を示され、新たな協力メーカーを探した。メーカーの関心を高めるために「ニーズの顕在化を」と始めたフェイスブックページへの「いいね!」は1年たたずに1千を超えた。
 多くの会社に断られたが、2016年末に自転車用チャイルドシート製造の国内最大手「オージーケー技研(OGK)」(大阪府)と開発協力で合意。同社の木村泰治専務は「大きな利益は出ないかもしれないが、多くの方に喜んでもらえる期待はある」と話す。
 中原さんは2016年7月に株式会社「ふたごじてんしゃ」を設立。2017年に新しい3人乗り自転車を売り出す。価格は未定で、ゆくゆくは電動機付きも販売する予定だ。「同じ悩みを持つママたちに早く届けたい」と中原さん。OGKと最終的な改良を進めている。
http://www.asahi.com/articles/ASK6172SGK61OIPE033.html

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6件のコメント

  1. 自転車といい子供車椅子、、新しいのがどんどん開発されていくいい事だよね(*・ω・)
    批判の目で見るんじゃなくて私は「うわーあんなデザインがあるんだぁ~凄いなぁ」とデザインを見てしまう。
    車椅子に乗ってる…とかそんな目では見たことないなぁ。。
    これからも可愛いデザインで使いやすいものが増えるといいなぁ

  2. 双子じゃなくても年子でも使えるし、子供一人でも倒れるリスクが少なくなるのでとても良いと思う。
    保育園の布団乗せてもいいでしょうし

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