23もの河川氾濫 能登豪雨“映像比較”で見えた被害全容【スーパーJチャンネル】(2024年9月23日)

 復興途中の能登半島を襲った豪雨。輪島市などでは合わせて23もの河川が相次いで氾濫しました。一体、何が起きたのか、前後の映像から検証します。 

■能登豪雨“映像比較”で見えた全容

 豪雨は人々の日常をのみ込みました。住宅が4軒流された輪島市久手川町。4人が行方不明となっているここで何が起きていたのでしょうか。

 この現場では住宅4軒が流され、中学3年生の喜三翼音さんら4人と連絡が取れていません。同級生の家族らが見守るなか、父・鷹也(42)さんも捜索に加わっています。

翼音さんの父 喜三鷹也さん
「3階に逃げてくれと言ったんですけど、『(ドアが)が開かない』と言っていました。とにかくどんな形でも見つかってほしい願いだけです」

喜三翼音さんの母
「最後は『うん』で終わりました。高い所に逃げてねって言って『分かった』とそれが最後。翼音が見せてくれた画像。これが最後の画像です」

 そこには家の間際まで濁流が押し寄せる画像が残されていました。

喜三翼音さんの母
「どうしていいか分からないから、怖かったと思います」  

 川沿いに建物も見当たらない集落。わずかに建物の土台が見えます。住宅が流された周辺の氾濫前の地図。人々が何気ない日常を営んでいたであろう、真新しい住宅や倉庫が並んでいました。

 土台を残し、すべてを流した豪雨。上から見ると、この左手を塚田川が流れているのが分かります。豪雨の前の画像では川は見えませんでしたが、22日の映像では増水した塚田川が周辺の建物や木々を押し流している様子が分かります。

 周辺の集落が雨で一変、土砂や流木が押し寄せています。この手前に見えているのが塚田川です。

 22日に見つかったのは80代男性とみられ、死亡が確認されました。

 今も連絡が取れない喜三翼音さん。祖父も孫の無事を祈ります。

行方不明の翼音さんの祖父
「何とか捜さないと。1分、1秒でも…捜してあげないと。大事な孫を1分でも早く見つけたい」

 同じ輪島市で久手川町から西に位置する門前町。ここでは復旧半ばのトンネルが被害に遭いました。

 積み重なった土砂はトンネルの半分ほどを埋め尽くし、すぐそばを濁流が流れています。金沢から輪島へ抜ける国道249号。輪島市にある「中屋トンネル」です。

 交通の要所、片側1車線のトンネルは土砂や流木が押し寄せ、とても車が通れる状況ではありません。

 道路の両端には黒い土嚢(どのう)が並べられ、クレーン車が滑り落ちています。今年1月に起きた震災。その復旧工事半ばでの豪雨。

 25日、地元車両などの通行が再開する目前のことでした。この場所では、一時14人と連絡が取れていませんでしたが、男性2人の死亡が確認されています。

 一命を取りとめた交通誘導員の男性に話を聞きました。

一命を取りとめた交通誘導員
「3日も4日もいないといけないのか、それとも野垂れ死ぬのか。全然連絡が取れなかったから、現場から1時間ほどかけて歩いてきた。自衛隊の救助で一緒に歩いてきた」

 被災地に再び牙を向いた自然の猛威。隣の珠洲市でも、その爪痕が残されていました。

 以前は若山川沿いにたたずんでいた一軒の白い住宅。川沿いの法面が流されて大きくえぐれ、傾いています。上空から見た地図では、家から川までは少なくとも数メートルあるのが分かります。

 そばを流れる若山川は一気に増水し、氾濫しました。

周辺住民
「川はすごく水かさが増して、勢いもよかったところにガタッとした。(住民は)無事でした」

 輪島市宅田町。地震の被災者が暮らす仮設住宅に被害が及びました。一面は茶色く濁った水で覆われ…。いくつもの仮設住宅が並んでいます。

 今回の豪雨で水は床の上まで押し寄せました。

仮設住宅に住む人
「ひどかったよ。僕ら出ていく(避難する)時にはもうこのくらいまで水きていた」
「(Q.浸水のスピードはどうだった?)速かったですよ。ものすごく速かった」

 この仮設住宅は、洪水ハザードマップで浸水被害が想定されていました。上空から見ると仮設住宅を裏に川が流れてるのが分かります。

 河原田川が氾濫しました。橋をのみ込むように濁流が押し寄せます。普段は堤防や歩道が見えますが…。わずか1時間余りで一気に増水。茶色く濁った水が広がりました。

 支流では、白い車が流されていく様子を捉えます。車は回転しながら徐々に沈んでいるように見えます。その先の橋をすれすれで通り過ぎました。

 恐ろしいのは氾濫までの早さです。近くの別の川では、わずか6時間で水は堤防を越え、隣の道路にまで押し寄せました。

 23日、仮設住宅は水が引き住民は後片付けに追われました。67歳の尾形さん。元日の地震で自宅が全壊し、6月からこの仮設住宅に入っていました。

仮設住宅に暮らす尾形哲信さん
「実際、川幅も広いし土手も高いし、ここまで被害は頭になかった。そこまでという頭は地震も一緒だが。自分は仮設だけで済んでいるけど、地震で残った家が流された。かわいそう」

 想定外の大雨。能登地方では23の河川が氾濫しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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46件のコメント

  1. 災害対策にお金をかけないとこういうことになるんだよね。首都圏並みにとは言わなくても、多少の雨や地震には耐えられるまちづくりをしなければいけない。

  2. 地震の影響で河川の堤防、山の斜面が脆くなっている。雨が降るたびに災害が起こる。倒木で河川が詰まり一気に流れたのだろう

  3. 先祖代々から受け継いだ家と土地で高齢者が住むなら分かる
    なぜ危険な土地に新築して住もうと思ったんだろうね…。

  4. 山あいの土地って平らな場所は川沿いにしかないんだよね
    もちろんそこは洪水の水が削り取ったから平らになっている土地
    大昔から家が流されては建ってを繰り返してきたんでしょうね
    こういう場所は日本にいくらでもあります

  5. やはりこの地域の人たちは防災意識が低いな あの堤防で高さが高いとか 仮設を水害危険地区に対策せず建てるとか すごい台風が向かって警報出て川岸なのに避難しないとか
    埼玉ではスーパー堤防作って、大きな水がめ作って、東京のある川では堤防を2回高くしたけどまた工事して備えに備えを繰り返している
    それと地質が砂や岩が多いし谷で流れ込む場所に民家があるとか、広島の有名な災害を教訓にしてない

  6. 線状降水帯の被害は日本なら、どこでも起こり得る災害やと思います。被災者の生活再建費用として直ぐに渡せる巨額の予算をプールしておく保険的な政策が必要かも知れませんね。
    ワクチンやオリンピック、万博などで100兆円を超える予算を組んだんだから政治家が本気になればできるとは思う。

  7. やはり初動が全て、携帯さわる前に警報なってたら、
    逃げる、そして川がちかいなら普段から逃げる場所を教える!何事も初動が大事だと
    気付かされました!

  8. 比較画像見るとやばいですね。あそこまで土砂が迫ってきている状態だと外に出ればいいのか。それとも家にいればいいのか。地震からやっと復興が見えてきてこれはきつい。住民の人もなくに泣けないですね。

  9. ผมขอแสดงความเสียใจกับผู้สูญเสียคนรักในเหตุการณ์ในครั้งนี้ด้วย คุณลุงเจอปัญหาหนักขนาดนี้ แต่คุณลุงยังยิ้มได้ แต่ในใจคงเศร้ามาก 😢

  10. こうして見ると、普段から川底を掘り下げておく必要性が分かる。
    それと景観は悪くなるが堅固なコンクリートによる護岸工事も望まれる。

  11. 被害があった地域はハザードマップで確認すると元々氾濫リスクの高い土地であったようですね。大地震の後で土地が緩んだところへ集中豪雨、中小河川のため警報が出た時点では避難もままならないほど水位が上昇する危険性の高い場所です。線状降水帯の発生する前日夜から警戒情報が出ていたので、今更ですが行政はもっと周知しやすい方法で避難指示を出すべきでしたし、住人も自主的に避難する必要がありました。短期間で2度も大災害が起きたのは気の毒で亡くなった方の御冥福をお祈りします。今後この反省を活かして、例えば新たなハザードマップを全戸配布し、避難訓練を定期的に実施するなど、人命が失われないような体制が望まれます。

  12. こんな地形、日本のどこにでもある。
    今さら、何が悪かったなんて誰にもわからん。
    はのんちゃん達、早く見つかって欲しい。

  13. 能登は金沢には無い石川県の魅力が凝縮した所だとは思うが、これほどまで自然災害が多いとは思わなかった。
    地震、豪雨のダブルパンチなんて誰が予想していただろうか??
    私は金沢市民ですが、安易に能登に住みたいとは言えなくなってしまった!

  14. 翼って は って読み方あるのかね?察するに羽根のイメージと思うけどこれはこれで、所謂キラキラネームじゃないのか?キラキラネーム付ける親はIQが低いと出てたけど、それは良いとしてこの名前では例え応援したくても共鳴する事は出来ないってのが正直。非常に不謹慎な言い方だけど、悪魔ちゃんが行方不明にってなったって報道が出ても第一に共鳴出来るかって言われるとね。名前は体を表すファーストインプレッションだしなぁ。   無事に発見される事をお祈りしております

  15. AIメガネはアメリカの顔色見ながらウクナチ支援継続を約束して来た様ですね。
    ろくに支援も無く能登半島は大変ですね。

  16. 能登は本当に良いところ。時間がゆっくり進む場所で、空気も綺麗で海産物も山菜も美味しいところです。
    まさかこんなすぐにまた災害が起こるなんて、誰も想像していませんでした。

    能登に来たことがなく能登を知らない人は、こんなところに家や仮設住宅を建てるのが悪いとか、好き放題言えていいですね。
    能登はそもそも土地がない場所で、海と山と川がある隙間の開けた土地が集落となっています。
    まとまった土地には既に建物が建っているので、それらの駐車場や公園、田畑を埋め立てて仮設住宅を建てています。
    土地がなく、ハザードマップ上で洪水や土砂崩れの可能性があるのは行政も住民も分かりきっていて、でも能登で生活をする人のために仮設住宅は必要で、承知でそういった場所に建てるしかないんですよね。
    住民全員が移住しろと言う人もいるみたいですが、移住できる人は既に移住してます。なんなら1/1より前に移住してます。

  17. 帰還困難区域に指定して疎開して貰うしか無いんじゃないか
    少なくとも基盤が整うまでは一般人は居ない方が良い

  18. 「こうなるのが分かってたのに住んでた人が悪い」って言ってる人達は今後ほぼ確実に来るであろう南海トラフ地震の被害が少ない所に引っ越すんですか?

  19. つらい、心が痛む😢
    被災者ご本人、行方不明の方々…そのご家族達はそんな暇すらもなくて心身ともに疲れてるだろうに…

    こういうときに出てくる宣伝動画がちょっと…

  20. 好き勝手に無責任な事をほざく書き込みの多さにうんざりする。
    能登は縄文の昔からずっと人が住み続けていた土地で、ずっと問題なく住めていた土地なんだよ。
    都市への人口の集中が現代のように極端化する以前は、能登の人口は今よりずっと多かった。
    豊かな漁場と豊富な山の幸に恵まれ、北前船の寄港地もあり、長年多くの人が暮らし続けてて来て、その土地ならではの文化を育んできた。
    能登に限らず、長い歴史を持つ土地に住み続けてきた人達にとって、その長年培ってきた文化や歴史を無視して外に出ていくような事は、日本中どの土地の住む人だって簡単に出来る事じゃない。

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