【感動する話】娘が他界し養子を迎えた。ある日突然娘が前世の記憶を話し始め…その内容に驚く夫婦…その後不思議な出来事が…【泣ける話】【いい話】

お母さんは私がいなくなっちゃった時に どう思っ た娘のこんな言葉にドキッとすることが 始まりだった私が体験した不思議な話は今 まで誰にも話したことはない けれど思い出すほどに何とも言えない 気持ちになっ た私の名前は野村 みはるかという名前の1人娘を持つ主婦 だ実は娘のはるかの前に1人の女の子を 授かっていた名前は さやか春先に私たち夫婦の元に生まれてき た子で笑うと花が咲いたように可愛らしい 子だったそんなさやかがなくなって早や数 年私たちは子宝に恵まれず特別容姿縁組を することを考えてい た理由があって親が育てられない子を実と 変わらぬように特別用紙縁組で迎えるの だ夫の提案に最初は抵抗があったがさやか がなくなったことで仕事も手につかなく なり私は当時務めていた会社もやめてしま た家事もほとんどしなくなってさやかの 写真を見ては涙を流す日々を送ってい た食事も録に取ることができず夜も ほとんど眠れ ないそんな姿を見かねた夫 が新しい家族を迎えようと提案してくれた のだだけどさやかを忘れられず日々を 悲しみの中で過ごしているというのに 新しい家族を迎えることなんてできるとは 思えなかっ たでも夫に連れられて陽子縁組の話を聞い ているうちに徐々に気持ちは変わっていっ た周りの大人から暴行を受けたり金銭面や 家庭的な事情で親元にいられない子供が 世の中にはたくさん いるそんな子に温かい愛情を注いであげ られたらどんなにいい だろうそんな思いが日々強くなり容姿を 迎えることを決意してい たそして面談した時に心は決まったのだ 産みしてられたような状態で見つけられた と聞いたその子はさやかのように鼻のよう な可愛い笑を浮かべてくれたそして私は 思ったこの子を容姿に迎えたい とその子がこちらを見たその 瞬間まるでさやかが目の前に戻ってきた ようなそんな懐かしいような不思議な 気持ちになったの だこの子が俺たちの子になるのか ええ可愛い子 ねそう夫婦で話し合ったのを今でも鮮明に 覚えて いるこうして間もなく私たち夫婦ははかと 名付けられた女の子を容姿に迎えたのだっ たはかが家に来てからは本当に毎日充実し てい た最初は度々夜突然泣き出すこともあり そのせいで睡眠が取れないこともあったが さやかを思い出して悲しみにくれていた夜 よりも お世話をできる子がいることが幸せだった けれどしばらくしてはかが私たちに慣れて よく話し始めるようになってから奇妙な ことが起こり始め たはるかねママとパパのところに戻って これて嬉しい えどういうことだってはるかがいなくなっ て2人ともすごく悲しくて 泣いてたんじゃないかって心配だったので もすっごくニコニコしてたから安心した まるで私たちのことを前から知っている ようなそんな口ぶりで話すはかに度々困惑 したまだはるかが話し始める前にさやかの 写真を見せ てあなたのお姉ちゃんは天国にいるのよと さやかのことをこの子に話したことは あるでもまさかそのさやかが自分のことだ とはいくら想像力豊かな子供でも思い込ん だりしない だろう何か言葉の意味を勘違いしていたり テレビか何かで見たことを思い込んでい たりするのかもしれないとそんなことを 考えていたがある時おかしなことに気が ついた わーいわんわまだいたんだ ねそれは押し入れにしまっていたさやかの ぬいぐるみをはるかのために出してあげた 時のこと だはるかが犬のぬいぐるみをわんわと呼ん だの だそれを聞いた瞬間心臓がぎゅっと 縮こまるなぜなら生前さやかもそう言って その犬のぬいぐるみを可愛がっていたから だねえはるかわんわんを知ってるの知っ てるよだってお友達だもんそのわんわと はるかはずっと友達なのうんそうだ よはかは大事そうにその犬のぬいぐるみを 抱えてぽつりとそうつぶやいたあまりにも 実的なことだと自分でもそう思ってはいた でも根拠のない確信のようなものが私の心 の中にはあっ たはるかはさやかの生まれ変わりだと 悲しみから抜け出せない私たち夫婦を心配 して彼女が生まれ変わってここまでやって きてくれたそんなことを思ってしまっ たそのの夜仕事から帰ってきた夫にも ぬいぐるみのことを話し たまさかちょっとネットとかテレビの スピリチュアル番組とかを見すぎてるん じゃない のそう思うわよねただ偶然にしてはでき すぎてる気がし て君の語ったさやかの話を自分のことだと 勘違いしてるだけだよ大げさだってそっと は笑うがどうしても不安を拭えなかっ たもし本当にはかがさやかの生まれ変わり でさやかの記憶を持ったまま育ったらどう なってしまうのか心配だったから だそれから数ヶ月後3人で海に行くことに なっ た本当はあまり乗り気ではなかったがはか がとどしても行きたいと夫にダダをこねた の だ海に着いた途端はるかはボロボロと涙を こぼしてこう言っ たママがはるかみたいに溺れていなくなら なくてよかっ たはるかどうしてそれ をそうさやかは6歳の時に海で流されてい なくなっ たでもそのことをこの子にことは1度も ない恐る恐るはるかに詰め寄るとはるかは 涙をこぼしたまま不思議そうにこちらを見 ただってママが必死になって助けて くれようとしたでしょでもママは海に沈ん じゃって姿が見えなくなっちゃって すっごく心配したんだ よその言葉を聞いて当時のことがをよぎり 気がつけば泣き崩れてい たはるかどうしてそのことを知ってるんだ い夫はそんな私の肩を抱きはかに 尋ねるするとはかはこう言ったのだどうし てって覚えてるんだ もんその言葉を聞いて夫もようやくはかが さやかの生まれ変わりだと信じるように なってくれ たしかし海から帰ってきてからというもの はるかはぴたりと前世の話をしなくなって しまっ たもしかしたらあの海で私が泣き崩れて しまったのを見てもう泣かせたくないと 思ったのかもしれ ない夫もはるかにはそれ以上何も聞か なかっ たこうして数年の月日が経ち はるかはとてもいい子に育っ た物覚えが良くて頭の回転が早く学校の 成績は常に 上位私たちにも口ごえ1つしない履行な子 に育っ た旗から見れば本当に火の打ち所がない子 に 見えるしかしそのことを私と夫はかなり 心配してい たはかはすぎるの だ同年の子のように両親に対して甘えたり 不満を言ったりすることを一切しなかっ た学校の友達とも喧嘩をしたりすることも なくあまりに問題がなさすぎ た心配して学校の先生に相談したことも あるでも学校の先生は少しだけ考える そぶりを見せた 心配はないんじゃないかと告げ続けてこう も言っ たはるかさんはとても立派な生徒ですでも まあしいて言うならちょっと思い詰めて いるというか何かを抱え込んでいるような そんなところはありますが年頃ですから きっと色々思うこともあるでしょうし 見守ってあげてもいいんじゃないでしょう か先生その言葉に思い当たる節があったが 何も言えなかっ ただって娘が思い詰めているのは前世の 記憶があるからという理由かもしれない なんてそれで娘が苦しんでいるかもしれ ない なんてそんなことを学校の先生に言える わけがなかっ たそうしてそんなことを抱えつつもはは やっぱりいい子のままさらに月日は流れて いっ たねえお母さん お父さん私が高校を卒業したら働いた方が いいかなそれとも大学に進学した方がいい はかの持つ違和感が顕著に現れたのは高校 1年生の時の進路相談でのことだっ た夕飯を済ませると 進路相談のプリントを見せはかは自分の 将来ややりたいことについては語ず進路を 両親に託してきたのだこれには夫も私も 安然とし たお前の好きにすればいいんだよお前の 人生なんだからそうよ血はつがっていなく ても私たちは親子なのあなたはの心もせず に自分の好きな道に進めばいいの よでもしぼとうれてはるかは何も言わ ないこれまでずっとわがまま1つ言わずに いい子で過ごしてきた将来を決める大きな 選択である進路希望ぐらいは自分の思って いることを素直に話してほしかっ た夫も同じ気持ちらしくはるかが話すのを じっと待っ たしばらく沈黙が続いたがはるかは何かを 決意したのかようやく口を開い たお母さんとお父さんはさやかがいなく なっちゃった時どう思っ たぎゅっとスカートを握りしめてはかは つぶやくその言葉に私も夫もしてしまっ た10数年前に海で話して以来1度も口に しなかったの に前世の記憶なのかどうかは分からない けれどはるかはやっぱりそのことを抱えて 育ってきたのだあなたそれを ずっとうん覚えてる気がするのお母さんを 悲しませちゃったのが嫌で悩んでいたが する て泣きそうな声でそう 告げるその言葉に夫婦で顔を見合わせはか を抱きしめてい たお父さん お母さんあのなお父さんは本心を言えば 生まれ変わりなんて前世の記憶なんてない だろうと思ってたんだでも小さい時のはか の言葉を聞いでそういうこともあるのかも しれないと思うようになったんだ よお母さんもそうよはるかは私たちとは血 が繋がってないでも魂ではずっと繋がって ただから私たちのとに来てくれたのよね 本当に ありがとう私たちの言葉にはるかは ほろほろと涙を 流す私ももはるかの記憶を信じきれずにい たせいできっと小さい時からずっと不安 だったの だろうもっと早くこうしてあげていれば よかったとはるかのことを抱きしめ たそして続けてこう言っ ただからねもういいのよ私たちのために 生きなくていいの自分のために行きなさい う うはるかはその言葉に何度も頷いて くれる私ここにいてもいいんだよね もちろん よいいに決まってるだろう家族なんだ からその日の夜はみんな朝までぐっすりと 心事のよい眠りに落ちてい たそれからはかは前世のことを一切話さ なくなっ たしかしそれは話したくないから話さない のではなく必要がないから口にしないだけ のように思え たそれに以前のように思い詰めた様子は なく少しずつではあるがはるか自身の 気持ちを口にするようになってい たあのね将来はほぼさんになりたい そして数日後はるかが言った言葉に私も夫 もとても喜ん だそうかでもどうしてほぼ さんあのね子供たちの面倒を見られる人に なりたいなってずっと思ってたの叶えられ ない夢だって思ったこともあったけどでも やっぱりほぼさんになりたいから はるかはどこか照れくそうに笑っていて その姿を見て夫と2人で嬉しくて顔を 見合わせて笑ったお前は俺たちの娘なんだ きっとその夢は叶えられるよありがとう お父さん お母さんその日からはるかは前よりも笑う ようになったし少しだけど口ごえをする ようにもなった 食べ物の好き嫌いだってないと思っていた けれど本当はナスが嫌い らしい自分のお皿から夫のお皿に避けて いるのを見た時は苦笑しながら注意したで もこうして順調なように見えていたのだが まだ彼女は悩んでいることがあるようだっ た私ははかとさやかのどっちなんだろう 時々分からなくなるん だ詳しく話を聞くとはるかにはさやかが なくなるまでの記憶を思い出すことが度々 ある らしいそれもかなりしっかりと覚えている のでたまに本当の自分は前世のさやかでは ないかと思ってしまうことがあるというの だあなたはあなたよ私たちの大切な娘よ それだけは絶対に間違いないわ うん不安そうに頷くはかをぎゅっと 抱きしめてそしてさらに言ったあなたは あなたなんだからそれを忘れないでうん 分かっ てるその言葉に彼女はようやく微笑んで くれ たそのことを最後に はかはまた前世の話をしなくなっ た何か彼女なりに思うことがあるのかも しれ ないもちろん心配にはなったが夫と2人で 相談してそっと見守ることにしたのだ きっとまた壁に当たったら話してくれる こともある だろう夫と2人でそう信じることにした そうして彼女は高校卒業後に専門学校に 見事合格し保育士になるための勉強を 始めることになった大学に入ったはるかは 友達がたくさんできたようで毎日楽しそう に過ごしていたそして急にこんなことを 言い出したの だねえお父さん お母さんもしかして での何かしらの縁ってお母さんたち以外に もあるものなのかなどういうことなんか そんな気がするの今日友達に男の子を紹介 されたんだけどどこかであったような気が してその子も私のことをどこかで見たこと があるし懐かしい気がするってそう言って たのその話に夫も驚いた顔をしてい たそれってもしかしてさやかの記憶って ことかしら うんわかんないけどそんな気がする のはるかのその言葉に夫がふと何か 思いついたらしくこんなことを言ったもし かしたらお隣さんのあの子じゃないかな さやかより年下の 男の子よく 遊ばせてもらってた からそれを聞いて私も 思い当たるそういえば隣に住んでいたこと さやかはよく遊んでい たさやかが事故に会う前にお隣さんは 引っ越してしまって連絡がえているが年齢 も大体一致する だろう子供の頃の記憶が出会いに結びつい たってわけか うーんでもその子の記憶ははっきりしない んだよ ねそういうはるかの言葉を不思議な気持ち で聞いていたもしかしたらはるかだけじゃ なくて俺たちはみんな遠いどこかの時代で 出会っているのかもしれないね夫の言葉に なんとなくはっと する確かにそういうこともあるかもしれ ねあなたに初めて会った時どこかで会った ような気がしたもの本当か いじゃあずっとずっと昔にもお父さんや お母さんに会っていたのかもしれないね その言葉を聞いてさらにすごく不思議な縁 を感じ た私たちはずっと人生を繰り返していて 再開し続けているんじゃないかと そんな気持ちになっ たそうだとしたら素敵ねそうだ な3人で自然と目があって同じタイミング で微笑みあっ たそしてはるかはその後なんとその男性と お付き合いを始め結婚し間もなく妊娠して 母親になっ たお母さんこの子も前世でみと繋がってる のかな うーんあり得るかもしれないわ ねもしかしたら生まれてくる馬事もどこか で繋がっている可能性が あるなんというかそれはそれで不思議な 感じ だ不思議よね血の繋がり以前に人って魂で 繋がってるの かしらもしかしたらそうなのかもね こうやって人と人は見えない縁で結ばれて いるのかもしれ ないその縁が巡り巡って家族にしてくれた の だ私はもし生まれ変わってもまたお母さん の子供になりたいなそうね私もあなたの 母親になりたい わ そっと娘のお腹をさすって微 [音楽] 娘もまたそれを見て微笑んでくれたのだっ たまさとひろむ早く着替えないと遅刻する わ よその日の朝も妻の実りの元気な声が リビングに響い た俺と息子のひは着替えてリビングへと 向かうテーブルにはレンチトーストと フルーツ ヨルトそしてくるくるハムサラダが並んで いるくるくるハムサラダというのは千切り にした生野菜を薄切りのロースハムで巻い て爪楊枝でまとめた一口台のサラダだこの サラダのおかげで生野菜が苦手な俺も息子 も抵抗なく食べれるという実りのアイデア メニュー だ俺の名前は安田正斗市役所勤務の30 歳みのとは5年前に結婚して3年前に息子 のひが生まれた幸い勤めているかは残業が ほぼなくてこの3年間ヒムの成長を毎日 実りと一緒に見守りながら家族の時間を 大切にできたのは本当に良かったと思う 息子が3歳にな みのは家から自転車で10分の会社のジム のパートに行くことになっ た今日保育園の体験入園に連れて行ったん だけどねそうなんだひろむどうだったなん だか気に入ったみたいよそうかそれは よかった な会話を聞いていたヒムも一生懸命説明し てくれた パパ園なんだよお友達 いっぱいひろむ保育園は楽しかったうん 明日も行くの明日もするとみのりが説明 するそうなの明日は半日預けてみませんか って言ってくださったのよじゃあ4時間 くらい大丈夫かな泣いちゃったりしないか な 心配するとひろむはプクっと頬を膨らま せる僕泣かないもん明日も保育園行くもん そう言いながら今日持っていった子供用の リュックを抱きしめ たそっかひまわり保育園が気に入ったんだ なうんママと離れる時泣こが多いって聞い てたから心配だったんだけど今日は全然 そんなことなかったなそうなんだうん母親 としてはちょっと寂しい感じもするんだ けどねみのはそう言って笑ったそれから 無事に1週間の体験入園が終わってひは朝 8時半から夕方4時半までひまわり保育園 に通うことになっ たゴールデンウィークが終わりよう生活 サイクルも平常に戻りつつあった5月の 中頃の午前9時過ぎ胸ポケットに入れてい た携帯が震え たいつもは仕事中の着信には出ないのだが この時はなぜか胸騒ぎがして電話に出る ことにし た電話は救急病院からだっ たみのが保育園からパート先に向かう途中 で信号無視の原付バイクが突っ込んできて 自転車ごと転倒して怪我をしたということ だっ た上司に事情を話して病院に駆けつけると 幸い実りの意識ははっきりしていて話す ことはできる状態だっ たみの大変だったなうん足首も腕も骨折し ちゃったけど命が助かっのは不幸中の幸い か なとにかく骨折で済んでよかった よ病院から電話をもらった時は血の毛が 引いた よ心配かけてごめんね実りが謝る必要は ないよ被害者なんだからうんまさと明日 からどうしようか ああさすがに足首の複雑骨折じゃしばらく 入院なんだよなひろむうちの実家に預ける んいや大丈夫だよいつもより少しだけ桃園 時間を早くしてもらって帰りも延長保育を 申し込もうと思ってるんだえ正ざが保育園 の送り迎えしながら仕事にも行くのそうだ よ ええ大丈夫 頑張ってみるよ そっ か頼りにしてますうん一旦家に帰って入院 の準備をしてヒムを連れてくるよママは しばらく入院だって納得してもらわないと ねそうねじゃあまた後で1度家に戻って 病院から渡された入院のしおりを見ながら 必要なものをまとめて鞄に詰めて保育園に 向かっ た延長先生と担任の先生にも事情を話して 明日からの保育時間の変更の手続きをして もらってからひを連れてもう一度病院に 向かっ た今日はお迎えママじゃないのうんママは ちょっと怪我しちゃってさ入院したんだ え今からママに会いに行な うんみのが入院したことを話すとひは不安 そうな表情になってしまった病室に入って 包帯だらけの実りを見たひは目に涙を溜め てみのりのベッドに近寄ったママ 痛い心配かけてごめんねでも大丈夫よママ ちゃんと入院してお医者様に直してもらう からね 本当 治るうん治るよママ頑張って早く怪我を 直すからねひろむも保育園頑張ってねうん 僕ねひまわり保育園 頑張る偉いねじゃあもう1つお約束できる かなできるよパパの言うことを聞いてお 手伝いしてあげてね うんお手伝い する実りと話して笑顔になったひはみのり のベッドの横にある丸椅子に座って ニコニコして いるまさと私がルスの間ひろむのことお 願いねうんわかったよみのりはしっかり 怪我を直して ありがとうさあ今日からの間はふふ家庭だ 病院を出て車に乗り込んだ車のデジタル 時計は6時半ひろむお腹空いてないかお腹 空い た帰りにコンビに寄ってお弁当買うかうん お弁当いい ねコンビニの駐車場に車を止め店内に 入ろうとした時ふと自転車置場に目をやる と3人のヤンキーというかレディースっ ぽい子たちがバイクの前にしゃがんでいた 特攻服と呼ばれるつなぎの服はそれぞれの 髪色と同じピンクの髪の子はピンクの つなぎブルーの髪の子は青い つなぎオレンジの髪の子はオレンジ色の つなぎを着て いるヒムを連れているんだから関わらない ようにしないとな そう思った時だったああバタフライと ウイングとスカイがいるひがそう叫んで 彼女たちのとろへ走って行ってしまったあ 待てヒムは彼女たちの前に立つとニコニコ しながら 話しかけるあのさキュアプリズム はすると青い髪の子が減な顔で はキュアプリズムって 何ピンクの髪の子がにっと 笑うアイリ知らねえのアニメの最新 シリーズのキャラクターの名前だよへ早朝 ってそういうの見る派なんですか え今早朝って言っ た ひろむとんでもない子たちに話しかけ ちゃったな 多分まだ10代の子たちだろうけど派手な 髪色にいかつい化粧改造バイクと分かる3 台の バイク中学生でも一目で関わっちゃいけ ないタイプの子たちだと 分かるでもヒムには大好きなバトル ヒロインのアニメに出てくるヒロインたち に見えているようだ早く店に入ろうか 当たり障りのないように声をかけるとひは 笑顔で言っ た僕握手するのえ握手ひろむ何を言い出す んだよそう思いながら再び言ったそういう のはご迷惑だからこっちにおいで呼んでは 見たもののバトルヒロインのアニメが 大好きなひは目の前にいる派手な3人の 少女たちが毎週見ているアニメのヒロイン たちだと思い込んでしまっていて聞こえて いないようだったそれどころかピンクの つなぎにピンクの頭の子の前に行って笑顔 で握手を求めているキュアパトフライ ちゃん握手してちょうだい するとその女も笑顔で右手を差し出した いいよ握手しよ ついさっきひに声をかけた時眉間にしを 寄せてこちらを一別した少女と同じ人物と は思えないような柔らかい笑顔をひろむに は見せているやっ たひはピンク頭のこと握手をすると今度は 青いつなぎに青い髪色の子の前に移動した かいちゃん握手してちょうだい 青い髪の子はきょとんとした表情で広を見 たするとピンク頭の子が声をかける あり握手してやんなよするとアイリと呼ば れた子が右手を差し出すひはまたやったと 言って右手をしっかり握って握手をする 予想通り3人目のオレンジのつなぎに オレンジ色の髪の子にも右手を差し出して いるキュアウイングちゃん握手して オレンジの髪の子は状況を察してくれてい たようで笑顔で右手を出して握手してくれ ていたうんいいよひは大はしゃぎ だありがとう僕明日育園で先生にお話する 早朝と呼ばれていたピンク頭の子が笑顔で ひろむに 話しかけるひろむは保育園行ってるのか何 組だパンダ組だよえパンダ可愛いじゃん パンダ組って可愛くね他の2人からそう 言われひは嬉しそうな顔で左胸について いる名札を見せ 本当だひまわり保育園パンダ組安田ひって 書いて あるそれから10分ぐらいだったろうかひ は彼女たちと保育園の話をしていた色々話 をして気が進んだのかようやくそばに戻っ てきてもう一度彼女たちに 言う握手してくれてありがとう 俺も彼女たちに頭を下げた息子が突然変な お願いをしてしまってすみません ありがとうございまし たすると彼女たちは笑顔のまま右手でV サインを作ったあれ見た目はあんなだけど 案外いい子たちなのかもそんなことを思っ ているとねえねえバタフライちゃん明日も ここに いるがかけピンク頭の長が笑顔で答えて くれたうんいるよまた明日な ひろむってことは明日も病院の帰りにこの コンビニに寄ることになるの か彼女たちが悪い子たちではないことは 分かったもののああいうレディースと呼ば れる子たちが本当は正義の味方のヒロイン なんかじゃなくて行動で他の車やバイクに 迷惑をかける世間的には悪の部類に入る 人間だということをヒムが知ったら ショックを受けるはずだあまり関わらない 方がいいんだろうなとはいうもののなんて 言って納得させればいいんだろう か翌日病院からの帰り道昨日のコンビニを 素通りしようとするとひろむが叫んだパパ だめバタフライちゃんと約束したもん [音楽] ええやっぱりだめかそうだよな昨日約束し てたもん な仕方ない今日も寄って帰る かやはり駐輪場には彼女たちがいてひは3 人の姿を見つけると元気よく走っていった バトライちゃんスカイちゃんウイング ちゃん彼女たちは笑顔でひに手を振るそれ から1週間毎日コンビニで彼女たちと話す ようになって分かったことはと言うと ピンクの子はやはりレディースの早朝で カドみささんそしてブルーの子は吉川あり さんオレンジの子は岩村さんという名前で 彼女たちが同じ高校に通っていることや 車道では他の車の邪魔にならないように 走ることを心情にしていることなども話し てくれたヒムパパの奥さんて入院してるん だ大通事故か大変だ な信号無視のバイクがみのりが乗っていた 自転車に突っ込んできてその後に乗ってい た18歳の少年は1度も謝りに来ず少年の 親が手配した保険会社から治療費と実りが 入院で働けなくなった分の保証のみが 振り込まれていたことを話し たすると彼女たちは怒り 出すひのママに怪我させて保険金だけで 済まそうって根性が気に入ら ないそいつのせいでママが入院してひは 寂しい思いをしてん だろう許せねえ なひろむパパそいつにちゃんと詫び入れ させねえとだめだよな未成年だろうが学生 だろうがけじめはちゃんと自分でつつける もんだ ぞ言葉遣いはいいとは言えないけど彼女 たちの言ってることは間違ってい ない地全なことだいくら未成年とは言って も怪我をさせた相手を見舞うとか直接謝罪 を述べるとかそれは当然のことだ加害者の 少年と同年代のみささんたちに言われて心 の片隅に引っかかっていたものの正体を 改めて認識 する翌日保険会社を通じて加害者本人にが 入院している病院へ来るように話して もらっ た保険会社からの返事では週末の日曜に 両親と一緒に来るということだっ た夕方コンビニの駐車場でこのことをみさ さんたちに 話すなんだそのガキ親と一緒じゃないと これねって かなけねえ野郎だなあ 彼女たちはそう言っていたけど加害者本人 が来るということで納得してくれたよう だったパパ喉可いだジュース買って いい突然ひがそう言って店の入口へと歩き 出したおいおい1人で先に行ったらだめ だ行った時はもうすでに店の入り口の前 まで行ってしまっていて俺の方を振り向き 手招きしている 早くするとみささんが危ないと叫んで走り 出し店の入口前でヒムを抱き上げたその 瞬間1台の車が突っ込んだみささんは広を 抱いたまま右肩から倒れ込んだみささん 早朝俺たちが駆けつけるとみささんは言っ たいってえな あいつは怪我してないか見てやって くれ幸いにもひろむはかすり傷1つ追って いなかったみささん広は無事ですどこか 痛みます かそっか無事でよかったみささんに声を かけると彼女は右肩を抑えて顔をしめてい た慌てて救急者と警察に電話をかけるその 間にコンビニの店長が車の運転席の窓を 叩いて声をかけて いるちょっと降りてきたらどうなんですか 人に怪我させたんです よするとゆっっくりと車から出てきた恒例 の男性が騒ぎ出したブレーキを踏んだら急 発信したんだ結者かもしれない俺は悪く ないするとりさんとさんが高齢男性に 詰め寄った血管者がどうかじゃねえだろ人 にぶつけたんだからぶつけた相手のことを 心配しろよなんですぐに出てきてらねえん だ よすると高齢男性が言い返す結か者なら俺 の責任じゃないからなヤンキ女に謝る必要 なんかない だろそのに心底呆れた俺は思わず男性を 怒鳴りつけるそれは違いますもし本当に車 に何らかの血管があったとしてもあなたが ハンドルを握っていたんですよ息子は彼女 がかってくれなかったら怪我してたかも しれないんだ自分がしたことをきちんと 認めたらどうなんです かしかしその高齢男性はそっぽを向いて 言う 結局あんたの息子は無事だったんだから めくじら立てなさんなするとゆっくりと 立ち上がったみささんは少し抑え気味の声 ででも鋭いまなざしで男性を睨みつけ たなあおっさんバイクも車も丸腰の人間に とっては走る狂気だって分かってるか バイクと車に乗るやつは一歩間違えたら人 1人やっちまうんだってこと理解できねえ んだったら今すぐ免許変更しなよあんた その年で交通刑務所に入りたくねえだろう よ彼女の言ったことを少しは理解したのか それとも彼女の目からにビビったのか高齢 男性は一言すまなかったとだけ言った その後は警察と救急者が来てみささんは 警察の実況検分を終えてから病院に行く ことになっ たみささんが運ばれる病院がみのが入院し ている病院だと聞いて俺とひも車で後を 追いかけたみささんの主な怪我は右肩の脱 だったがヒムを抱いたまま倒れた時に頭も 打ったようだったので 念のため月曜まで入院して検査をすること になっ たもう一度病院に戻ってきた俺たちを見て みのりが驚いてい たそれでコンビニでの出来事を話すと私 からもみささんに礼を言いたいと頼まれ俺 は実りを車椅子に乗せてみさんの病室に 同行したそして曜みに怪我をさせた少年と 両親が来た時みさんもみの部屋にいたする と加害者の少年はみささんの顔を見ると 真っ青になって冷汗をかけ始め たなんでカゴさんがここ にもしかして安田さんと知り合いなんです か震える声で質問する少年にさんは声で 答える ああみのさんはうちらの大事な連れのママ だからな今日は人に怪我させといて金だけ 送ってきて詫びも入れねえふざけた野郎の つを拝みに来たんだよすすみませ ん少年が言うとすかさずみささんが睨む すみませんは誰に言った言葉だ カドさん ですてめえまだわからねえのかよ謝る相手 が違うだろうか怪我をさせたみのさんと 毎日寂しい思いをさせてるひろむとみの さんの旦那さんに謝るべきじゃねえ のみささんが言い放つと少年と少年の両親 は何度も何度も頭を下げてきたどうやら彼 はみささんのクラスメートでみささんには 前から頭が上がらない らしいまさか彼女たちが知り合いだった なんて驚きだ職業柄人を見かけで判断して はいけないということは分かっていたはず だったが今回みささんたちと出会って 改めて人間の本質を見極めることの大切さ を教えてもらった気が するヒムは彼女たちのことをバトル ヒロインだと勘違いしていた けれど彼女たちこそ本当の正義の味方なん じゃないかと思って いる12年ぶりかやっぱ地元はいい な駅の改札を出ると見慣れた町の景色が目 に移る 懐かしい商店街のアーケードを通り抜け 実家へと向かっ た俺の名前は松村 悟高校卒業してから大学は県外だったため 年に1回は実家に顔を見せてはいたものの バイトや仕事が忙しく長くて一泊ほとんど 日帰りの短い滞在になっていた は地元での仕事が決まり10年ぶりに帰っ てきたわけ で久しぶりの実家暮らしに俺の両親は結構 喜んでいるようだ母さんは電話で悟の部屋 片付けて掃除しておいたからねと嬉しそう に話してい た去年1日だけ実家に帰った時には俺の 部屋の1は箱入りのペットボトル料の置場 になっていたのを 思い出す駅から歩いて10分足らずの住宅 地にある実家に到着すると母さんが玄関に 出迎えてくれたただいまおかりリビングの ソファーには父さんと弟のかけるが座って いて兄貴お帰りおかりと声をかけてくれた 俺の父は職人で家の隣には工房がある オーダーメイドの家具を作るのはもちろん 父さんの策な性格もあり傷んだ家具の修理 も受けおっていて町の人たちだけでなく 最近は遠方からも修理して欲しい家具を 持ち込む人が増えてきたらしい本当なら 長男の俺がこの攻防を継ぐべきなんだろう けど残念ながら俺には家具に関するセンス はなかった弟のかけるは小さい頃から 物作りが大好きで高校卒業すると父さんに 弟入りして一緒にうちの工房で働いてきた 自分の部屋に荷物を片付けてリビングに 戻ると母さんがニコニコしながら俺にこう 言った悟お昼過ぎにかるの彼女のみか ちゃんがのまだ会ったことなかったよねえ かけるに彼女ができたの弟のかけるは今年 27歳になった彼女がいてもおかしくは ないか母さんの話を聞いていると普段から みかさんはうちによく遊びに来ているよう だふかけるの方を見るとなんだか幸せそう な顔でこっちを見ている 兄貴俺とみか結婚することになったんだだ から兄貴とも早く顔合わせをしといた方が いいと思って さ結婚いつだよあその前におめでとう 俺がそう言うとかけるの顔はもっと くしゃくしゃになって ありがとう結婚式は3ヶ月後の6月がいい か なとべのを浮かべたその日の午後 こんにちはお邪魔し ます玄関から元気な声が聞こえてかけると 母さんがソファーから立ち上がりかけるが 母さんにいいよ俺が出るからと言って玄関 に向かった美子さんを連れてリビングに 戻ってきたかけるが彼女を紹介する兄貴俺 の婚約者のみか俺はみかりんって呼んでる んだ日浦みかですかくとは3年前の夏祭り で知り合いました え俺は一瞬言葉に詰まったみミカリンと かく高校生カップルかよと心の中で 突っ込んでから挨拶 するかけるの兄の悟ですかけるがお世話に なってます やだお世話されてるのは私 です笑いながらそういう美子さんを見て 明るくて元気な彼女だと思っ た兄貴それでちょっと相談なんだけど何 結婚式はホテルのチャペルでって考えて いるんだけどさ広宴は小人数でちょっとし たパーティー的な感じでいいと思ってるん だどこかのレストランとか 小料リアでやりたいんだよねああいいん じゃないのそれでさ兄貴駅前にできた ホテルで働くんだよね6月にチャペルの敷 って予約頼めたり するそういうことねホテルのオープンは2 週間後だからまだ大丈夫だと思うよ俺が そう答えるとみかさんは大喜びでお兄さん ありがとうございます と礼を言ってくれたかけるたちの希望の 日程を聞いてから次は披露宴パーティーの 会場をどこにするかの相談をしたがいくつ か候補はあったもののなかなか決まら なかった翌日俺は昼前から出かけることに したかけるたちのパーティー用の店をいく つか当たってみるという目的とどうしても 訪れたい店があったそれは高校3年間で俺 が1番よく通っていた店さ昼は定食を出し 夜は小料理屋として営業していた店でこの 街の人気の店トップ5に入るほど料理が うまいこの12年間は実家に帰っても あまりゆっくり滞在することがなかったの でさを訪れるのは12年ぶりだ店構えは それなりに古くなっているだろう か12年経ってもあの和風オレの味は 変わっていないといいんだ けどそういえば小学生の看板娘の女の子が いたはずだカウンターの1番端っこでよく 勉強していたのを覚えているたまにお部屋 を運んできてくれたりすることもあり にっこり笑っていらっしゃいませという 少女が可愛らしいと評判だっ たきっともう20歳ぐらいなのだろうか店 の前に着いた俺は愕然とした えこれがあの店さか嘘 だろ店先にかかっているのれは薄汚れて 看板の文字も消えかかっているまもなく 生後だというのにお客が入っていく姿は ない どういうことだ俺が高校生の時は12時前 にはすでに数名の列ができていたはずだ とにかく店内に入ってみようそう思ってさ ののれを くぐるいらっしゃいませそこには懐かしい 人がいたさのおばさんだ相変わらず優し そうで愛嬌のある笑顔が 懐かしいご注文はお決まりでしょうか 和風オレ定食お願いしますはい和風オレ 定食ねこの感じやっぱいい な懐かしさに浸っていると氷水を入れた グラスを二十歳ぐらいの女性が運んできて くれたどうぞテーブルにグラスを置くと すぐに店の奥に入ってしまうバイトいや 失礼なこれだけ感とした店がバイトを雇 なんてことはしないだろうじゃあもしかし て12年前看板娘としてお店にいた娘さん かそんなことを考えていると和風オレ定食 が運ばれてきたおばさんがごゆっくりどう ぞと言って目の前に置いてくれた定食は昔 と変わらない盛り付けだやっぱうまそう そう思ってオレを一口食べた瞬間 えなんだこれ しょっぱい口の中を支配したのは卵の ふわトロ感でもなければ少し生姜の風味が する和風の案でもなかったとにかく 塩辛い見た目はあの頃と全く同じなのに味 は全然違っているなんだ定食の野菜サラダ のドレッシングも塩味が効きすぎていて オニオンスープも 塩辛いどうにか白ご飯をかっこみ水をお 代わりしながら食べきったもののさに ほとんどお客が来ていない理由が分かって しまった15分後俺は会計を済ませて外に 出 たまいったな実はこのさが身内で食事を する会場の第一候補だったのだ変わったの は味だけじゃなかった昔は鬼作で明るかっ たさのおばさんの笑顔はどこか寂しそうで 料理人のおじさんにおいては昔はこの タイミングでレモンを絞ると味変で さっぱりするんだよなんて作にお客さんと 話していたのに今日は厨房から一歩も出て こなかったそれどころかガラス越しに 見える厨房では収支険しい顔をしたおじ さんの姿が見えていた店の前には自動公園 があって俺は公園の入り口にある自動販売 機でお茶のペットボトルを買ってベンチに 腰かけたポケットからスマホを取り出して グルメサイトでさを検索するとここ1年 くらいのはひどいものだった1ヶ月ぶりに 店が再開したので日替わり定食を食べに 行ったら塩辛くて食べられたものでは なかった突然味が変わってしまったまずく て食べられなかっ た天ぷら定食の天untilは醤油辛いし 小松の日たしは 塩辛い1年半以上前の評価はどれも5つ星 がついていたのに公園のベンチからもう 一度店を見た時店の壁沿いに俯いて座って いる人が見え たさっき店で水を運んできた女の子だ確か 12年前お客さんたちにさの看板娘は本当 に可愛いなと言われていた娘さんじゃない だろうか確かゆきちゃんって呼ばれていた 記憶が ある俺は思い切って彼女に声をかけてみる ことにし たあのもしかして桜の店の娘さんゆきさん ですか え彼女は驚いて顔をあげたその彼女の方に はうっすらと涙の跡が見えたまずい タイミングが悪い時に声をかけてしまった かもしれないそう後悔したが遅かった彼女 は少しかれた声ではいユは私ですと答えて 何かようですかと言いたげにこちらを見 たこっちから声をかけてしまったのだから しょうがない何か話さないとあの私は12 年前までよくあの店に来ていて今日は12 年ぶりに伺ったんですけど ここまで行ってから言葉に 詰まるこの後なんて言えばいい味が変わっ たんじゃないですかとでも言う かどうして昔と味が変わったんですかって 聞いてみるかびっくりしましたよね昔とは 全然違うからと寂しそうに言ったえいや あのと言った後また言葉が出てこないする とゆさんはまずくなったと思いませんでし たかと聞いてきた俺はなるべく言葉を選び ながらなんとかして気に触る言い方は避け たかったいや多少味付けが濃くなっている ような気がしますゆさんは はあと小さくため息をつい てどのも塩辛くて味付けが濃すぎて びっくりしたんじゃないですかと質問して きたおそらく彼女はグルメサイトの 書き込みなどは全部読んでいるのだろう その彼女に取り繕ったところでがっかりさ せるだけかもしれないそう思った俺は正直 に話すことにし た確かにおっしゃる通りですね高校生の頃 に食べた和風オムレツは卵に鰹出しや上品 なみりんが使われていてほんのり甘みも ある優しい味だったように思い ます今日はほとんど塩の味しかしなくて 少し驚きました俺がそう言うとですよねと 言って彼女は苦笑いしたあのこんなことを お聞きしていいのか分かりませんががここ 1年半で何かあったんでしょうかお店の 評判が悪くなったのはこの1年ほどのこと みたいです けどそう質問するとゆきさんはゆっくり 話し始め た実は1年半前に父の首のとろに惑星リパ 市が見つかったんです えまだ初期の段階だったので放射線治療に 通って感知しましたでも放射線治療を受け た後味覚以上の副作用が出てしまいまし た未覚以上ですかはい何を食べても味が 薄く感じられるようで父の味付けは日日に 濃くなってしまってあっという間に常連の お客さんも離れていきまし たそういう事情があったのか あの濃すぎる味付けは覚障害のためだった の かそしてゆさんは今日はあんなまずいもの を食べさせてしまってすみませんでし たそう言うとまた悲しそうな顔をして1つ 2つ涙をこぼしたいえそんなあなたが謝る ことではありませんよ多分うちのはもう 今年一杯持たないと思います楽しい思い出 がいっぱい詰まった店だから何とかした いって思っていたんですけどきっと無理 です ね寂しそうに彼女はつぶやいたなんとか できないのだろうか俺にとっても大切な店 だあのお父さん以外に料理を作れる人はい ないのでしょうかはは料理が苦手で家の中 でも料理以外の家事は完璧なんですけど 料理だけは父なんですでも1年前からは家 のご飯は私が作るようにしていますこの日 は彼女から話を聞いて別れた思い悩む彼女 の顔を思い出すと自分まで心苦しく なるお父さんの味覚障害を改善する方法を 調べつつなんとかもう一度お客さんが来て くれるようにできないか考えてみることに した俺は間もなくオープンするホテルの 厨房に入ることになっている料理人たちに 話をして知恵を借りることにしたその中の 1人の友人が同じような経験をしたという 話を聞かせてもらっ た松村さん俺の友達も放射線治療の副作用 で味覚障害になったことがあるよ友達は 蕎麦屋だったんだけどね漢方薬で治療し ながら店を続けたんだそばを打つのは自分 でやってたんだけど味付けは彼の息子が レシピを見ながら頑張って作ってた よ漢方薬は即行性はないらしいが徐々に 改善するかもしれないと教えてもらった そしてさの料理のレシピが存在している ならゆきさんとお父さんの共同作業でなん とかなるかもしれない俺はすぐにさに 向かっ たさっき聞いたばかりの蕎麦屋の親子の話 と漢方薬の話をゆきさんたちに話すことに した親父さんは少し嬉しいようなでも不安 そうな表情で俺の話を聞いてくれた ゆきさん は私大学の単位はほとんど取れてるから 手伝うわと張り切っているただ残念なこと に店の料理のレシピは存在しなかったのだ でもゆきさんは諦めなかったお父さんの横 について調味料の量を少なくしながら納得 いく味付けだった時の調味料の量のメモを もにレシピを作っていったそして俺はゆ さんたちにある提案を話した実は6月の第 4日曜に弟が結婚するんですホテルの チャペルで結婚式をした後店を貸し切りに して親しい親戚や友人を呼んで小人数で パーティーをしたいそうなんですもし よかったらこの店でやらせてもらえません かお父さんは困っような表情で言うそんな うちなんかでそんな大事なパーティー なんて松村さんに迷惑をかけてしまうだけ じゃないです か是非お願いしますお父さんやらせて もらおうよ私一生懸命さの料理を覚える からでもお父さんはまだ決心がつかない ようで暗い表情だったあの の覚障害は人によって違うようなんです けど半年から1年ぐらいで徐々に元に戻っ てくるそうなんですただ味覚障害によって 強いストレスを感じてしまっていたりする と味覚が正常に戻るのが遅くなるそうなん ですもしかするとおじさんは味覚障害に 対する恐怖や不安で戻りが遅くなっている のかもしれませ ん聞きかじった話をしてみるとゆきさんと おばさんはきっとそうよお父さんは人一番 責任感が強いからプレッシャーになっ ちゃってるんじゃないのと言っておじさん の手を握っ たさが披露宴パーティーで話題になれば きっとお客さんたちも戻ってくると思い ますよそれから3ヶ月間ゆきさんとおじ さんは2人3脚で料理の特訓をした パーティー前日俺とかけるはさを訪れた そしてかけるからは家具用の木の端材で 作ったさという看板と営業中のプレートを 俺は桜色の新しいのれんをプレゼントした ゆきさんは すごいのれんと看板が新しくなっただけで なんだかいい雰囲気の店に見えてきました と喜んでくれたその後パーティーは大成功 だった来てくれた人たちからは喜びの声が 上がったアットホームな感じが良かったよ 手作りの温かい感じで2人の中 almostまじさが出てたわ新郎神父の 温かくて優しい雰囲気と同じくらい優しい 味の美味しい料理ばかりだっったわ今度は 家族で晩御飯を食べに来るわ ねパーティーから半年後ゆきさんは大学が 休みの日は看板娘として厨房とフロアの 両方を切りもりしているおじさんは今では ほぼ味覚が戻ったようでおじさんにもおば さんにも笑顔が戻った俺はホテルが休みの 日には必ず桜に行くようになった平日の 午後2時少し遅い昼食を食べにさに行くと さとさんいらっしゃいというゆきさんの 元気な声が俺を迎えてくれたところでさと さんが駅前のホテルで働いてるのは前に 聞いたけどフロントの受付をしてるの悟 さんはウェディングプランナーなのよ ホテルで結婚式をあげる人たちに ウェディングプランを提案する仕事だよね そうなのじゃあゆとさとさんの結婚式は さとさんがプランを考えてくれるってこと なのねおばさんは楽しそうに言い俺とゆき さんは顔を見合わせて真っ赤になって天井 を見上げたのだっ た僕は町田博文29歳企業に務める サラリーマンだ入社して早や7年30歳 手前になると同僚たちも次第に身を固め 始めているその様子を見ていて僕も そろそろ家庭を持つべきかと考えるように なっ た現在僕には愛する唯一無の恋人がいる 大学時代に知り合い交際して10年が経っ た彼女にはすでに 婚約指輪も渡しており正式な婚約者として 友人や知人には認識されているおい町田 お前あのことはどうだ婚約してるんだろう うん順調だよあとは家族に紹介するだけだ からなんだよまだ身内には紹介してなかっ たの か婚約したんなら早めに済ませた方がいい ぞああ分かってるよ去年結婚した同僚には けじめをつけろと進められているのだが僕 が家族に対して婚約者の紹介を躊躇して いるのにはとある理由があっ た僕には母親がいない幼い頃両親が離婚し 父方の祖父母の家に引き取られれて育っ た親父は仕事が忙しく 出張でほとんど家には帰ってこないため僕 の面倒を常に見てくれていたのは祖父母の 2人だっ た祖父は温厚で穏やかいつも優しい性格で はあったがある意味では気が弱い面があっ たと 思う広文おいでまじをやろうありがとうお じいちゃんだめですよひさっきご飯を食べ たばかり でしょ全くおじいちゃんはすぐ甘やかすん だからお菓子の食べすぎでこの子が病気に なったらどうするんです ああそうかいつまんな広文まじはまた今度 な うん広文は部屋で明日の授業の予習を済ま せなさい問題集は机の上に置いておきまし たから おばあちゃん僕友達と約束が予習が終わる まで外出は禁止です分かったわ ね対する祖母は厳格でプライドが高く形式 や世間定を重視する人だった孫の僕を1人 前の人間に育てなくてはとそなりに責任を 感じていたとは思うが実家は常にピリピリ した張り詰めた空気が漂い息苦しかった ことをよく覚えている僕は祖母に逆らえず 移植してしまう癖があったもちろん祖母の おかげで自立した大人に成長できたことに は今も感謝して いるそれでもやはり好きか嫌いか問われれ ば僕は祖母が苦手だっただがいつまでも 決断から逃げてばかりはいられ [音楽] その夜僕は胃を消してアパートに帰宅した インターフォンを押すとパタパタと足音が 聞こえガチャリと思い扉が開く ただいまお帰りなさいひろく今夜は早かっ たのね嬉しいわお風呂はもうすぐ湧く けれどお腹が減っているなら先にご飯にし ましょうかそうだねじゃあ飯にしようかな 分かったわすぐ用意するわね出迎えてくれ たのはエプロン姿の婚約者だ廊下を 引き返していくキシな背中には綺麗な ブロンドのポニーテールがぴょこんと揺れ ている彼女の名前はミシェルアメリカ人の 父親と日本人の母親を持つハーフの1人娘 だすらりとした手足と華やかで人目を引く 外見が特徴だが特に淡くすみ切ったライト ブルーの瞳は宝石のようにきらめいて僕の 心を魅了した同棲をして1年経つが ますます彼女の魅力は増してきていると 思ういただきますどうかしらひろくが好き なビーフシチューにしてみたんだけど すごくおいしいよやっぱりミシェルの料理 が1番だ なお代わりもあるからたくさん食べてね 帰宅するとミシェルが毎日美味しい手料理 を作って待っていて くれる彼女と交際して婚約までできる なんて本当に幸せ者だ僕にはもったいない くらい自慢の婚約者だが愛しいミシェルを 家族に紹介できないのは祖母が国人に対し て偏見を持っているため だ祖父や親父は僕の結婚については法認し ているのだが祖母だけは違ったとにかく 世間定と自分の価値観を優先して一方的な 意見を押し付けてくるのだ祖父も親父も 祖母に頭が上がらないため実家で権力を 握るのはいつも祖母だった 婚約者紹介をしても祖母がミシェルを認め てくれなければ僕たちは結婚することが できないかもしれ ないどうしたの え悩んでるように見えたからなんともない ならいいけど何かあったら教えてね小さな ことでもひろ君が困ってるなら力になり たい のありがとう ミシェル彼は本当に気遣いのできる女性だ ふとした仕草や微妙な表情の変化ですぐ 異変に気づいて くれる僕は彼女ほど優しくてそう明な人と はこれまで出会ったことがないミシェルと は大学のサークルで知り合ったがハーフと いう生まれもあってか読者モデルや子役と して活動していた経歴がありなんとなく 近づきにくい高値の花だと一部では表され ていたそんな彼女が僕に付き合ってくれた のは共通の趣味がきっかけだミシェルは ハーフだが日本生まれの日本育ちで漫画や アニメ作品といったいわゆるオタク文化に 興味がある女性だった一方の僕はと言うと 大学入学後に1人暮らしの許可を得て子供 時代に教育に良くないと祖母に禁止されて いたアニメや漫画にとっぷりとはまるよう になっていた大学では就職のため学問に 励んだが同時に漫画研究会に入り日々の 鬱憤を晴らしてい たミシェルとは趣味が合い一気に距離が 縮まったサークル以外でも交流するように なり互いのアパートを生きする間柄になっ た 意外だよミシェルは美人でモデル経験の ある人気者なのにどうして僕なんかと 付き合ってくれるのふさわしい相手なんて 他にもたくさんいるのに彼女のアパートで アニメ鑑賞をしていた時疑問に思っていた 質問を投げかけるとミシェルはくのない 柔らかい笑を浮かべて誰と一緒にいるかは 私が自由に決めるわひろ君と一緒にいたい と思ったから気持ちに従っただけよと正直 な本音をまっすぐに伝えてくれ た僕にはそんなミシェルがとても眩しかっ た祖母の言いつけを守り実家の言いなりで 自分の心を封印したまま幼少期を過ごして きたしかしミシェルは違うモデルも サークルもも大学も人生も全て自分の選択 で選び日常を生き生きと自分らしく過ごし て いるそんな彼女が僕がいいと望んでくれた ことが大きな自信に繋がっ た正式にミシェルと交際を始めてからは 彼女なしの人生は想像できなくなっていた 自慢の恋人であり大切な婚約者だ これ以上彼女を待たせるわけにはいかない ミシェル話があるんだけどえ何ミシェルに 事情を説明し僕は実家に連絡を入れたじき 越しに聞こえた祖母の声は欲もなく冷え 切った氷のようで昔とまるで変わらなかっ た連れていらっしゃい町だけの嫁として ふさわしい人物なのか判断しなくては ね祖母の指示で僕はミシェルを連れて 里帰りすることになった火休暇と有給を 消費し1週間ほど実家で 過ごす僕は不安を抱えていたがミシェルは いつも通りだった実家の門の前で1度 ミシェルの手を握り緊張してると尋ねると 大丈夫よひろ君もいつも通りでねと逆に 勇気づけられてしまった実家の門の前で インターフォンを鳴らすと肝の姿で髪を きっちり追い上げた清掃の祖母が出迎えて くれたお帰りなさい 広文ただいまそれから彼女が見せる僕の 婚約者だよ初めまして から数日間お世話になります日本と アメリカのハーフのミシェルです まあそうあなたが ねミシェルは明るい笑顔で手作りの洋菓子 を詰めた袋を差し出しながら祖母に挨拶を したしかしミシェルを一別した祖母は 明らかに表情と言葉に嫌悪感をむき出しに してハーフね と冷たく言い放った はいミシェルは祖母の敵を受け流して普段 通りの笑顔を浮かべている室内に通される とミシェルを祖父に紹介し た親父は仕事の都合で海外に出張中のため また別の機会に改めて挨拶することにした 初めまして がお世話にななっていますこれからも孫を よろしくお願いしますそんなこちらこそ ちょっとあなた何を言ってるの私はまだ 結婚を認めたわけではありませんよ わざわざハーフの子を選ばなくてもいい でしょうそれにモデルだなんて軽薄な気が して ねしかし広文が選んだお嬢さんなんだ から祖父はミシェルを受け入れようとして いたが祖母は外国人や芸能界に対して偏見 が抜けない人だった元々気の弱い祖父は 祖母が脳と言えばすぐ流されてしまう だろう僕はミシェルに申し訳なくて胸が 痛かっ た今日から思いやられる なうまくやっていけるかと不安だったが その思いの通りになってしまうなにこの 煮物の味付けはすみませんこれまでは養殖 ばかり作っていたの で脂っこくてカロリーの高い養殖ばかりを 広文に食べさせるなんてあの子が健康害し たらどうするつもりなの結婚するつもり ならそういうところを1番に考えないとね ごめんなさい 和食も少しずつですが勉強しているところ です祖母はミシェルを台所に立たせると 作った料理を採点して言動や行動を拾って はいちいち揚げ足を取った僕の目から見て も祖母がミシェルに極端な嫌がらせをして 婚約破棄させたいとしか思えなかった こんな正気の多い料理食べられたものじゃ ないわ 祖母は祖父や僕が見ている前でミシェルが 作った煮物に一口口をつけただけでシンク の中に捨ててしまった あさすがのミシェルも口元を押さえて廊下 に飛び出してしまったばあちゃんなんて ことするんだよミシェルが頑張って作って くれた料理なのに僕は椅子を立ち上がり 祖母に抗議した広文 あなたこそ何を考えているのあなたを大学 に通わせて社会人まで育てあげたのは全て この町だけを継がせるためなのよそれなの によによってあんな気迫そうな外見の娘を まともに日本職も作れないあんな子を選ぶ だ なんてばあちゃん彼女は啓発なんかじゃ ないハーフだろうとなかろうと関係ないし 僕はミシェルの人柄が尊敬できるからそば にいるんだなあじいちゃんなら分かって くれるよなこのままでは祖母に結婚を反対 されて しまう祖父の方を振り返り助けを求めてみ たものの祖父は追求から逃げるように視線 をそらしああそうだな うと曖昧なをして答えをごまかすだけだっ た誰も味方はいないんだ僕は慌てて ミシェルの後を追いかけたミシェルごめん 嫌な思いばかりさせちゃって う平気よ料理のことは私の勉強不足だから 私ひろくの婚約者として恥ずかしくない ひろくの家族にも認められる人になりたい の ミシェルは笑っていたが脇に下ろした拳は 震えていた涙をこぼさないように気前と 振る舞っているだけだ僕はミシェルを 抱きしめたそれから数日間祖母は断るごと にミシェルを悪く言った掃除の仕方がなっ ていない教養が足りない聞いている自分も その都度祖母に注意するがカバーしきれ ないほどだったこんなのはあんまりだ反対 を押し切ってでも僕がミシェルを守るしか ない家を感動される覚悟を決めたその夜の ことだっ たおじいさんどうしたんですん ああ何目まいがしだけだよ熱でもあるん ですか主人を呼びましょうかあ ああ祖父が体調を崩しどうやら風を引いた らしい祖母はいつものことねとぼやき ながら廊下の電話で医者に連絡を入れてい た私お布団を用意し ますミシェルは祖父の部屋に付き添って 布団を敷いて氷枕の準備をしたお加減は いかがですかうんいやいや になっていれば治るよあとは医者が見て くれる何か食べたいものとか必要なものは ありますかそんなわしなんかのために気を 使わなくていいんだよミシェルは海外しく 祖父の面倒を見ようとしたが祖母は ぴしゃりと言い放ったミシェルさん全てお 医者様にお任せしていますからあなた なんかにできることはないわよ素人が余計 なことをしたらおじいさんの体に触るわ 早く出ていってちょうだい [音楽] はい何かご用があれば呼んでくださいね 祖母は祖父の看病をする気配はなかったが ミシェルだけは祖父のそばに付き添って 世話を焼いたおかを作ってきましたいや しかし 祖父は下熱剤を処方されたが高熱で食事を 取れずミシェルはその様子を見て祖母には 内緒で祖父の看病を続けてい た体に優しい食べ物がいいかと思って余計 なお世話かもしれませんがどうぞ ああいやそう かありがとうお味はどうでしょううん よよかった です本当にミシェルは優しくて思いやりの ある人だそこには日本人だとか外国人だと か血筋だとかは関係ない血の通った人間の 温かさがあると思った祖父の熱は落ち着い て2日後には平熱に戻った主人の薬の効果 もあるがそれ以上に献身的な看病をして くれたミシェルの支えもあると 思う彼女と話している時祖父は珍しく笑っ ていたのだあんな穏やかな表情を見たのは 久しぶりだっ たお薬が聞いてよかったわ ああ心配かけたなあわしはもう大丈夫 だ今日は実家を去る日だ祖のは完全に回復 したが最終日になっても祖母はミシェルを 認めてはくれなかっ た婚約は考え直しなさいと朝食の後で告げ られたミシェルさんには悪いけれどやはり 広文の婚約者は私たち家族が決めますな何 言ってるんだよばあちゃんお黙りなさい誰 があなたをここまで育ててあげたと思って いるの町だけのおさとして私が判断した 結果よ逆らうんじゃありませんそんなの 納得できるわけない だろう祖母には感謝しているだがそれと これとは話が別だしかし出張中の親父も 祖母第一主義者だから祖母の決定に従うの は目に見えて いるミシルは聞こえているのかわからない が隣の部屋で俯いたまま唇を結んでいた するとその時だったもうやめなさい えななんですかおじいさん急に大声を出し て祖父が椅子を立ち上がったそれはいつも もぞもぞと自信なげに喋るソフトは別人の ように然とした声だった 聞こえなかったのかこれ以上ミシェルさん を侮辱するなと言ったん だな何を言ってるの突然表編した祖父に 祖母は驚いて身を すめる私は広文の幸せを考えていっている のよ広文には町だけにふさわしい人間とし て 黙れ祖父は祖母の前に歩み寄ると今度は 諭すように異言のある小で語った黙れと 言っているんだ広文の幸せはな愛する人と 幸せに暮らすことなんだ よ家に縛りつけられて生きることじゃない んだそれはお前が1番よく分かっている だろう私はそんなつもりは孫の踏みにまで お前と同じ痛みを押し付けることは ない祖父は祖母の肩を抱きミシェルの方を 見つめ たミシェルさんありがとうねあなたが まっすぐで優しい人柄の女性だと数日接し てみてわしにはよくわかっ たあなたになら大事な孫を任せ られる広文を頼み ますじいちゃんおじい様ありがとうござい ます祖父に厳しく嗜められた祖母は珍しく 何も言い返さずに罰が悪そうにこちらから 目をそらしていた後になって祖父の口から 衝撃の事実を知ったのだがその話はこう だったソフト祖母は家同士のお見合いで 結婚していた当時祖母には愛する恋人がい たらしいしかし家の立場を守るため祖父と 結婚したそう だ祖母は結婚で自分の心を犠牲にしていた 以来町だけの嫁として常に自分を立続け あのような厳格な女性になっていったと いう祖父はその事実に罪悪感を抱いていた らしいだからこそこれまで祖母に強く反論 しなかっ たお見合いかじいちゃんとばあちゃんは今 までずっと幸せだったのかな帰りは ミシェルの手を握りこんな問いかけをして みるとミシェルは小さく首を振っ たひくのおばあ様の肩を抱くおじい様を見 た時私は思ったの2人にはちゃんと年月を 重ねて生まれた愛情があるんだってああ そうだよな祖母はうれていたが祖父に身を 預ける表情はほんの少し柔らかかった僕と ミシェルが愛し合っているように祖母と 祖父きっと親父とおふにも秘められた物語 があったはずだ恋愛は人それぞれの オリジナル作品なのかもしれ ない一緒に幸せになろうなうん私ひろくと 一緒にいられれば幸せだ から彼女の宝石のような瞳が嬉しそうに 細められ た彼女のことを一生大切にするそう心に 誓うそして僕たちはゆっくりと微笑みあっ た自分の撮った写真で誰かが笑顔になって くれる瞬間が大好きだっただけどそんな 好きに囲まれた日々は僕の前から突然 なくなってしまったある日を境に シャッターを切ることができなくなったの だ カメラに触れるきっかけをくれたのは僕が 高校生の時に亡くなった父だっ た父は配送業者に務めながら休みの日は カメラを持って出かけるアクティブな人で またあの人1人で出かけちゃって母が呆れ つつも笑いながらそうこぼす姿を何度も見 てき た本当は2人でたいんだろうなと当時は よく思っていたそんな母が僕に譲ってくれ た父の カメラこれははきにお父さんからよ涙で 赤く目をらした母はそう言って父のカメラ を僕に手渡した母が言ったのはお父さん からの願いな のそんな言葉だった父は癌を患っていた こんなものすぐに治る さ元気に振る舞ってはいたけど病は ゆっくりとしかし確実に父の体を蝕んでい たの だろうそして父自身も自分が長くないこと を知っていただからはきの見る世界が 広がるようにカメラははきに譲ってほしい 父は遺言にそう書いたのだと思う父と そして母からカメラを譲り受けた僕は学校 が休みの日は決まってカメラを持って外へ 出た瞳で見る時とは少し違うレンズ越しの 世界この世界を父も見ていたんだと思うと なんだか嬉しくてたくさん写真を撮った そんな僕に天気がれたのは大学3年生の 時周りが就活や将来についての話で 盛り上がる 中僕はまだ自分の道を決められずにい た何がしたいん だろう好きなことはたくさんあるでもだ からこそ何がしたいのか何を仕事に選ぶの か考えれば考えるほど分からなくなって しまう そんな時だっ た休みの日に訪れた近所の公園で見かけた 年配の 夫婦2人は公園で遊ぶ子供やそれを見守る 親子さんたちをベンチに座りながら優しい 笑顔で見つめてい たそれだけだったらなんてことはない 穏やかな休日の一こまだけどやっぱり2人 で出かけるのって楽しいわねそうだな私も 楽しいよベンチの上でそっと繋がれた夫婦 の手になんだか心が温かくなっ た今思えば母と亡くなった父の姿を重ねて いたのかもしれ ないきっと父が生きていたら2人もこんな 素敵な夫婦になっていたんだろうなと思っ た僕はその夫婦に許可ををもらって2人の 笑顔と握り合った手の写真を撮っ たそしてその写真は何気なく応募した カメラ雑誌で賞を取っ たこれが僕の天気になったシと言っても 小さなもので雑誌の1ページそれも隅の方 に掲載されただけだったけど運よくその 写真が別の雑誌の編集部の目に止まり声を かけられたのなちょうど専属のカメラマン を探していたんですよもしよければ池崎 さんにお願いしたいのですがははい是非 よろしくお願いします僕は2つ返事でその 言葉に頷いた好きなことを仕事にできる そしてそれが父の残してくれたカメラで あることが嬉しかったのだそれ僕は大学に 通いながらカメラマンとして働き出したと 言いつつ最初は撮影現場に入って見学する ことの方が多く勉強の日々だっ たもちろんカメラは触っていたし撮影技術 だってないわけじゃないだけど趣味で カメラを触るのと仕事で触るのとでは 心構えも技術も全く違う 早くいろんな写真が撮れるようになりたい な真底そう思うようになっていたそんな僕 が1人で現場に立てるようになったのは 大学を卒業した3年後26歳の時だっ たこの頃には現場にも撮影自体にも慣れて いて趣味で撮っていた時とは違う楽しさを 感じてい た撮る写真も昔撮っていた風景ばかりじゃ なく広告の撮影や雑誌モデルの 写真潜在写真などたくさんの写真を撮って いたのも楽しさにつがったのだと思う僕の 人生は順風満々だっ た父は亡くなってしまったけど父が残して くれたカメラが人生を明るくしてくれただ からこそこれからもカメラマンとして 頑張りたいそう思っていたのだ けどなんでこうなったん だろうたどり着いた田舎の無人駅で1人 つぶやく数週間前はあんなに楽しく仕事を していたのに今の僕にはその時のおかげも 楽しさもなく て はあとため息が漏れた仕事する上でなら 東京という場所は好きだどこを切り取って も絵になると思うだけどたまにはこういう 静かな場所もいいよな今の僕にはその場所 は騒がしくてこの静かな田舎町に逃げる ようにやってきた目的は1 つとにかく休んで癒されるぞここならと そう思ってでハバやってきたのだけどえ 写真と全然違う訪れたその場所はホーム ページで見たものとは違い年期の入った さびれた旅館で思わず声が 漏れるこれじゃお化けがいるって言われて も信じるなその外観を見つめつぶやき ながら思考を巡ら せるカメラマンとして働くようになて 初めて取ったまともな大型の休みだから こそ日々の疲れを癒したくて色々なサイト を見たし調べたそしてやっとここに たどり着いたはあどうするかな今からでも 別の場所を取り直したらいいのかなそんな ことを考えた時だっ たあらもしかして池崎君 俺の名前を呼ぶ声に顔をあげればそこには この旅館の女将であろう着物の女性が立っ ていた え誰だろう後ろでまとめられた綺麗な 黒神姿勢のいい 立ち姿そして可愛らしい顔立ちの女性を 見つめ 思う女性は確かに僕の名前を呼んだだけど 僕の知り合いにこんな可愛い人はいないし 考え込んでいる僕に彼女は微笑みながら 言った私さだよ高校の時同じクラスだっ た中村さは高校時代の同級生でクラスでは あまり目立たない存在だっ た友達の多かった僕と教室の住で1人本を 読むような生徒だったさはあまり接点が なく仲良くなりたいとは思っていたものの 僕から挨拶をするというだけの関係だった あの日まではそれは父が亡くなった時の ことお前大丈夫かなんなら俺ら朝まで 付き合うから ありがとうそうで寄り添ってくれた クラスメートたちに無理やり作った笑顔を 返したそしてあの日は教室に忘れ物をして 取りに行って桜に会ったあれ池崎君教室に 入ってきた僕に少し驚いた瞳をさが 向ける忘れ物を取りに来たんださはどうし た私はちょっと残って課題してたのあと ちょっとで帰る けどそっ かそれまで僕とさは挨拶以外話したことは ほとんどなくて盛り上がる話題なんて持っ ていなかったので話はもう終わりだと思っ ていたその 時池崎君無理しないで ね夕日が差し込む教室で聞こえたその言葉 に えと声が漏れるさは続けて池崎君は優しい からそう言っ たさに僕がどう見えているのかは分から ないそれでも優しいと言ってもらったその 言葉が妙に胸に響いて思わず出た否定の 言葉が 震えるそんなことないよけ 君はいつもみんなを笑顔にしてくれて 優しいなって思って ただけどさは僕の否定の言葉すら包み込む ように告げて優しく笑っ た彼女の笑顔を見て心がぎゅっと音を 立てるその日は気づかないようにしていた だけで本当は声が枯れるくらい泣き出して しまいそうだっただ我慢しないで泣いて いいんだ よその言葉を聞いた瞬間 に涙が席を切ったように溢れ出し たさには見透かされているような気がし た僕の本当の気持ちを友達にも見せなかっ た涙を見てさは僕に繁華値を差し出して くれて 結局泣き止むまで僕の隣にいてくれ たそのことがきっかけになり作とはたまに 話すようになっ ただけどそれも卒業したら亡くなって別々 の道に進ん だその桜が今目の前に いる不思議な感覚で根を疑った え本物だよなさは僕の言葉に一瞬驚いて からふと笑ったやだ当たり前じゃない本物 だ よその笑顔と高校時代のさの笑顔が重なる え本当にさなんだこの状況を理解するのに 時間がかかるそして巡らせた思考で ここってさの実家が経営してる旅館なのと 問いかけた帰ってきたのは頷きと少し 申し訳なさそうな声だったそうだよって 言ってもおばあちゃんから半年前に 引き継いで今はこんな状況なんだけどあ中 に案内する ねそういったさに連れられ ながら半年前にさのおばあちゃんが 亡くなった ことそして両親が旅館を正式に受け継いで ずっと仲として働いていたさは若として 修行することになったとの話を聞い たごめんねせっかく予約してくれたのに ボロボロだからびっくりしたでしょうお ばあちゃんが大切にしてきた旅館だから 早くなんとかしたいんだけど今はまだ 正直手も回りきってなくてあだけど自分で 言うのもなんだけど小さくて古いけど とっても素敵な旅館だ からそうけたしたさの瞳はキラキラと輝い ていた確かに外見こそさびれていたものの 中はとても綺麗で驚いた廊下に点々と置か れた花はどれも美しく目を引いた今から別 の場所取った方がいいかもしれないなんて そんな考えは消えていてさの後ろを軽い 足取りでついていっ たここが花の間です立ち止まったさが襖を 開けると広がったのは懐かしさすら感じる 畳の香り部屋の奥に取り付けられた窓から は大きな富士の木が見えて思わず わと声が漏れたこれまでたくさんの写真を 撮ってきたから わかる富の木は手入れが大変で綺麗に 見せるためには藤棚を作る必要があるでも この富士は手入れも藤棚も綺麗に施されて いて鼻も1つ1つが生きとしていたとても 大事にされてきたの だろうおばあちゃんがね大好きだったの よ富士を見つめる僕にさがそっと声を かけるこれだけは大切にしたくておばあ ちゃんが悲しくないようにさの優しい声に 本当におばあちゃんが好きなんだと知って 胸が温かくなったその後さはゆっくりして いってねと言って仕事に戻っていき部屋に 僕1人になった疲れを癒したくて訪れた この 場所まさか同級生に再開するなんて思って いなかった けど久しぶりにゆっくりできそうだそう 呟いて窓の外の富士を見つめた それから僕は部屋で本を読んで過ごしたり 窓から差し込むこもれびを浴びながら昼寝 をし たこんなにもゆっくり過ごしたのは久し ぶりでいいのかななんて気持ちが生まれ たりしたけどせっかく取った大型の休みだ からと仕事を忘れて羽を伸ばすことにし た夜にはさが夕食を持っててくれた うまいその美しさと美味しさに驚い た部屋に着いた露天風呂からは富士だけで なく夜空に高く登った月が 見えさの言う通り素敵な旅館だと思っただ けど1つ気になることがあった次の日僕は 旅館の中を探索していた廊下に置いてあっ た花やや部屋の窓からちらりと見えた庭が 気になったから だでも旅館を歩いている間もそして昨日も 誰ともすれ違わなかっ たそこそこ大きな旅館だからかもしれ ないそう思ったけれどその理由をすぐに 知ることに なるどなたかいればいいんです けどそれは従業員専用と書かれた扉の奥 から聞こえた声だった少しだけドアが開い ていて隙間から話が漏れている聞いては いけないものかもと思ったもの のでもそんな知り合いはいないしどこに 頼めばいいかだってわからないわ不安そう なさの声が聞こえて思わず聞き耳を立てて しまうどうやらさは何かに困っているよう だった そして続く言葉は僕の足を自然と動かした この旅館の写真を取ってほしいなんて誰に 頼めばいいのか な僕がやりますよ突然開いた扉とかけられ た声にさと彼女と話していた女性が驚きの 表情を 浮かべる僕はそこで自分がしたことに 気づきはっしたあ えっとすみません急に話し声が聞こえてき てしまってついあのカメラマンを探してる んです か僕がそう問いかけるとさは頷いて 恥ずかしい話なんだけどこの旅館最近お客 様があまり来てくれなくて中にはホーム ページで見た写真と違うって怒られること があってね だから今の旅館の写真を撮りたいって思う んだけどどこに頼んだらいいのか分から なくてさっき耳にした不安そうな声と表情 に心臓が大きく なる助けたいそう強く思っ た僕はさを見つめゆっくりと伝えた僕が 取るよ実はさカメラやってるんだ え池崎君がカメラマンをしてるなんて私 知らなかったそんな大したものじゃないよ もしよければお願いできるとありがたい わ1度部屋に戻った僕はさくと一緒に撮影 の準備を始めた旅行の間は少しカメラと 離れようと思い持ってくるのをためらった のだけどやっぱり僕ににとってはお守り みたいなもので一応と入れておいた父の カメラがこんなところで役に立つとは思っ ても見なかっ た楽しみにしてる ねいい写真が撮れるように頑張るよそうさ に言いながら僕の心には不安があった自分 で言ったことだもちろんやり遂げたいし力 になりたい だけどもしいい写真が撮れなかっ たらそれでこの素敵な旅館が悪く言われ たら突如不安に襲われ たその気持ちはシャッターに添えた指を ふわ せる あ池崎 君ごめん さ僕はある日を境いに写真が撮れなくなっ た それまでは色々あっても楽しく仕事をして きたでもどうやらそう思っていたのは自分 だけだっ た池たさんが撮った写真なんか乗れないん だよ ねそれわかるあの人楽しそうなのはいいん だけど楽しいのは自分だけだって気づいて ないのが痛いよ ね雑誌の撮影の合間モデルの控室から 聞こえた声が胸を鋭くさし た自分が楽しいと思える撮影じゃないと いい写真は撮れないそう思っていた僕は まずは自分が楽しむよう心がけただけど それすらいや根本にあった思いから間違っ ていたんだそう思ったらシャッターを切れ なくなっ た写真が撮れなくなった 初めのうちは無理やりにでも取ろうと思っ たけど自分が楽しくない楽しさを感じられ ない写真に魅力なんて ないそんな風に思ってしまってますます 写真を撮ることができなくなってしまっ ただから休みを取って疲れを 癒そう少しカメラマンという仕事から 離れよう そう思ってここに来たごめん さ本当は取りたいさの力になりたいだけど どうしても手が震えてうまくシャッターが 押せ ないなんて情けないん だそんな思いから再度漏れたごめんの 言葉でもさはその言葉に首を振って優しい 声で僕を包んで くれる話してくれてそれから助けたいと 思ってくれて ありがとう池崎君は変わってないね昔から ずっと優しい ままシャッターに添えられた僕の手をさが 優しく 包み込むそして彼女の恥ずかしそうな声が 耳に触れただから目が話せなかっのよ え驚く僕にさは笑って気づいてなかったと 言っ た友達がいっぱいいて私とは正反対で きっと仲良くなることはないんだろうなっ て思ってたのに池崎君はいつも挨拶して くれてそれが嬉しかったとつぶやかれた 言葉が胸を小さく くすぐるだけどそんな僕の様子に気づく こと なくだからあの日池崎君のお父さんが 亡くなった 日いつもと違う顔で笑ってる池崎君を見 てるのが苦しく て初めて自分から声をかけたのもう覚えて ないと思う けどそれは数年越しに知らされたさのち だったそして僕の手を包んでいたさの手に 少し力がこもり綺麗な瞳がまっすぐに僕を 見つめていっ た昔も今もずっと優しく寄り添ってくれて ありがとうでもどうか無理はしないで池崎 君は優しい人だ からさに挨拶をしていたのは 純粋に仲良くなりたかったから だそれに今だってさを助けたいと思って声 をかけ ただから本当は礼なんてされるほどのこと じゃ ないそう思うのにさの言葉が嬉しくてあの 日のように視界が歪んで しまうありがとうは僕のセリフだよ手の 震えははもう収まっていた迷いも不安も心 の中から消えてい た今度は僕がさの目をまっすぐに見つめて 言葉を 返すいつも僕を救ってくれて ありがとうそれからさに協力してもらい ながらたくさんの写真を撮ったさびれた ように映る外観もよく見れば気が入っ分味 があっていいそのことを伝えたいそう思っ てあえてレトロに移るように取りそれ以外 にも美しい食事部屋の露天風呂から見える 月 そしてここはやっぱり外せないなさのお ばあちゃんが大好きだった富士の木が 見える花 のま僕はカメラを構え息を吸った レンズ越しに見た景色は鮮やかで美しくて 自然と光格が 上がるいい写真撮れた後ろにいたさに 力強く頷いて笑ったああ撮れたよすごく いい写真 がそれから2年後お待ちしておりました 宮野様客室までご案内いたします さの旅館は人気の旅館となり終日お客さん で溢れ返ってい たあの写真のおかげだよとさは言ってくれ たけど僕は写真を撮っただけ だそれがたまたま1人の記者の目に泊まり この旅館の特集が組まれることになった そして大人気の旅館になったの だこれも全部ここのが素敵だから だろうそんな中僕ははい笑って くださいこの旅館のスタッフとしてそして カメラマンとして訪れたお客さんの笑顔や 旅館での思い出を取る仕事をしていた池崎 君本当に良かったの東京でカメラマンして なく てさはそう何度も聞いてきたけどその度に 僕は笑って首を振ったおいおいさだって もう池崎だろそろそろ慣れてよそうだった ね彼女の隣で撮る写真はいつだって楽しさ に溢れているそれを教えてくれたさとこれ からもずっと2人で歩んで いくそんな誓を胸に僕はまたシャッターを 切るのだった [音楽]

宜しければ『 👍 』だけでも押していただけると励みになります。
気にいっていただければチャンネル登録いただけると嬉しいです。

★チャンネル登録はこちら★
/ @kandoudays

#感動する話
#朗読
#感動デイズ

Share.

1件のコメント

Leave A Reply