【感動する話】妻と子を捨てた父。母と娘は二人で生きて行くと決めた。ある日一通の封筒が届きその後父の遺言を聞いて驚き…【いい話】【泣ける話】
私は高坂玉木都内の一般企業で事務員とし て働くごく普通の28歳だ両親は離婚して おりその時私は母と2人で追い出される ように実家を後にした母子家庭となって からはお互いを支えるように生きてきたの だが母はおと体調を崩しそのまま息を 引き取った母は娘の私の前では泣き言を 一切吐かず既然と微笑んでいる強い人だっ たけれど今では分かるその奥では苦悩や 痛みを抱えていたに違いないと母は時折り 寂しそうな表情を浮かべその顔を見るたび に苦しくなった母の死後はのマンションに 引っ越して1人暮らしを始めたが孤独に 襲われる毎日がしばらくの間続いていた お母さん行ってきますどんなに忙しい朝も タスの隣の小さな仏壇に手を合わせ出勤 するのが日課だそして私は未だに後悔する ことがあるもしも18年前のあの時にあん 事件さえ起こらなければきっと母は病む ことなく健康で長生きできたかもしれない 私と母を捨てたあの父親さえいなければ 資産家だった花き一家では親族中で後継の 長男を期待していた父が経営する診療所に も後継者が必要だからだしかし実家暮らし で神経をすり減らしながら 子供はまだなのもうそろそろできそうなの と最速される毎日に追い詰められていた母 はストレスと過労の成果なかなか妊娠でき なかった らしいさらに祖父母からの圧力に逆らう ことができずに不妊治療のために通院もし ていたそうだ一方の父はお世辞にも協力的 とは言えなかった子供ができないのは まさかうちの息子に原因があ るっていうのそんなことはないわよあなた に問題があるに決まっているでしょう花家 の嫁としての役目を果たしなさい神族たち は不妊は全て母のせいだと決めつけ一方的 に避難した父は診療所の経営で忙しい身 だったために母の相談にはまともに 取り合ってくれなかったこの過去を母から 初めて打ち上げられた時父は本当にひどい 人だと改めて痛感したものだ父に歩み寄る 気がない以上母が1人で治療に耐え日々 献身的に尽くすしか生きる術はなかったと いうこうして懸命な努力の末結婚して2年 あまりで待望の第一を授かったそれが娘の 私だった私が生まれた時母はこれまでの苦 の通はどこかへ吹き飛んだ わそう言って嬉しそうに教えてくれた見て ちょうだい目元があなたにそっくりよ きっと愛嬌があってみんなに愛される 可愛い女の子に育つでしょうねたま生まれ てきてくれで本当にありがとうああそうだ な鼻の形はお前にだ父はちらっと私の顔を 覗いただけで不愛そうに感想を述べると すぐに母の病室を離れていったと いうやっと待望の子宝からに恵まれ幸せに 溢れるはずだった花き一家だったが祖父母 を始めとしたは納得していなかった女の子 じゃ なあ新一郎は長男よそして嫁のあなたには 花つ機を継ぐ男子を産むお役目があるの そんな嫁としての役目も果たせないのなら この家を出ていってちょうだいあくまでも 後継は男だと決して譲らない祖父母は娘の 存在は泣きのようにたそしてこの理不尽な 現実に人1倍傷ついたのは母だっ た一家は花家の人間として恥ずかしくない ようにと私に高度な教育や環境を与えてい たけれどそれも自分たちのメツを守りたい がためだった花きを名乗る以上は学業容姿 品格全てが完璧でなくてはならないという のが暗黙のルールなの だ花家の長男である父は個人診療所の医者 で次男は海外在住の人気音楽家だった父と 母はお見合い結婚だがそれも花県一族が母 の経歴を知った上で決めたことだと いう母は某有名女子大学を卒業していて 学生時代は海外留学の経験がある西上だっ たのだ容姿鍛錬でミスコンに選ばれた エピソードもあるつまり花placeきは 自分たちの名前に釣り合わない人間と家に とって不都合な人間は不要という教えの も一族市場主義という架を掲げていたの だっ たそこには人間らしい血の通った愛情が 気迫で実家の中はいつでも冷たい空気が 漂ってい た私の部屋を尋ねていたのは母とお手伝い さんのみであとは毎週2回やってくる家庭 教師だけだったママどうして泣いてる のごめんねごめんなさいなんでもないの パパいつになったら会いに来てくくれるか な母は私を抱きしめて静かに涙をこぼして いた父と記念日を祝った記憶どころか普通 の家庭のように食卓を囲った思い出さえ 皆無だっ た常に仕事で忙しいため診療所付近の マンションをホテル代わりに寝泊まりして いるらし 私が生まれてからは母の元にもほとんど 帰らなくなっていったあの家で私を愛し 守ってくれる人は母1人だけだっ たそして今でも私の家族は母だけだと思っ て いるどんなに祖父母から邪険に扱われても 親族中の誰もが私に興味を持たなくても それでも母がそばにいてくれればいい移植 中と教育に関しては一流にふさわしい環境 が与えられていたために私は徹底的にこの 一族の人間になりきることを決意した そしていつか母と2人で花機を独立すると 固く胸に誓っていた私に一流に 似つかわしい経歴と実力さえあればきっと この花placeきを認めさせられる はずそう信じて下向きに努力を続けてい たそんなある日のことだっ た悲しい出来事の始まりは何の前ぶれも なく私と母に襲いかかった父の不倫が発覚 したのだそんな新一郎が不倫でですって そんなはずはないわありえないわよあの 真面目で誠実な新一郎に限っ てきっとあの嫁が悪いのよそうねあの子 あの嫁が来てから実家に寄りつかなくなっ たもの夫婦が舟なのは全部あの人が花家に 来たせい よ親族たちは当事者の父を攻めるどころか 悪いのは妻として未熟な母のせいだと 決めつけたまた不倫相手の女がそそのかし たのだから新一郎は被害者だと一族の顔と プライドを保つことに必死だっ たしかし一族中が集まった海食の席の中で 父は驚くべきことを口にした彼女と再婚し たい 不倫相手と一緒になりたいときっぱり断言 したのだった不倫が原因で離婚すれば当然 世間定は悪いだろう親族は反対したが父は 不倫相手が妊娠していると告白し そして子供は男の子だと衝撃発言をし たまだ10歳だった娘の私でさえ周囲の 異常な雰囲気でことの重大さを理解し た母はショックのあまり声も出ない状態 だっ たこれまで病院の経営も運営方針も家族の 解職会や集会でも親族の言いなりだった父 が初めて自然とした態度で不倫相手を愛し ている再婚したいと言い切ったのだ相手が 妊娠しており子供が男であったことも父に とって優位に働いた本来親族たちが欲しい と望んでいたのは花家の血を継いだ後継 息子なのだたまきはどうなるのあの子は たまきはあなたの娘なのよ母の悲痛な訴え は父には届いていなかっ たもう決めたことだすまない そんなどうし て母は膝から 崩れ落ち私はその隣に立って呆然と眺める ことしかできなかっ たこうして父はあっさりと母と娘の私を 捨てて不倫相手との新しい生活を選択し花 家は手のひらを返したように私と母を よそ者扱いしたもちろん周囲には円満離婚 を印象づけるための捜査も怠らなかっ たそして花家を出る日の朝にかわした言葉 が私たち家族の最後の会話になっ た母と手をついで門をくぐろうとする私の 背中に向かって父は小声で謝罪し たたまきすまなかった許して くれその言葉を聞いた途端全身がカタカタ 震えて油汗が頬を伝った心臓からぶわっと マグマが吹き上がるように封じ込めていた 怒りの感情が爆発し た謝るくらいなら 私とお母さんを追い出さないでよあんた なんか父親じゃない大嫌い [音楽] たまき母は泣きはらした顔で私の肩を そっとつかんだもう行きましょうと優しく 嗜められたけれど1度溢れた行りは簡単に は静まれなかった私は絶対に許さ ない私とお母さんをしてたこと一生恨んで やるから ああそうだよな俺はお前の父親失格だこれ からは自由に生きて くれ父は淡々と私の怒りを受け流している だけだそれが余計に悔しくて悔しくて たまらなかったどうして平然といられるの もう2度とお母さんとも会えなくな るっていうの にお母さんを裏切って私を捨て て勝手に新しい家族を作っておき ながら平気な顔をして能々としている父が 心底にくくて仕方がないもう2度とこの男 に関わることはない だろうたえこの先にどんな困難が訪れよう とも花に頼ることだけは絶対にし ない母と2人で生きていこうと子供心に 固く誓ったのだったそうしてあの利別から 18年の歳月が経過し た母をなくしてからの私は水のような日常 にプカプカと漂いながら無気力に暮らして き た仕事にも生活にも特に不満はない 大切な心の核を永久になくしてしまったか のようなそんな不足感だけが常に つきまとってい たそんなある休日ポストに溜まっていた 郵便物を整理していると一通の封筒が目に 止まり私ははっと息を飲んだなんで 今更指先が震え なかなか開封することができ ない送り主の住所はあの花家だった花き真 は父と不倫相手の間に生まれた息子で私の 腹違いの弟に あたる母が死んだ時でさえ沈黙していた あの一家が今更私に何のよがあるというの だろう同とを沈めるために深く深呼吸をし てからゆっくり便箋に目を走ら せる えそこに書かれていた内容は父の不法だっ たすでに親族のみで葬儀は済ませており その胸を報告するための手紙のようだった あいつは党の昔から他人なのに今更関係 ないじゃ ない私を捨てた父の不法は少しも心を 動かさなかっ た18年前に花つ家の門を出たあの日から 私には父親などいなかったのだ からしかしその手紙の最後はブレーを承知 で申し上げます直接お会いしてたまき様に お伝えしたいことがあります父の新一郎の 遺言についてです 実家ではお伝えしにくいため後日ご都合の よろしい日にお会いできる機会を頂戴でき ましたら幸い ですと丁寧な言葉で締めくくられてい た文字を読んだ瞬間は何を今更という怒り が真っ先に湧き上がったが同時にあの父の 遺言をわざわざ私に伝えたいと絡してくる 理由が気になったのは確かだっ たあの家にはもう2度と関わらないと誓っ ているし花家の人間の顔は混into罪見 たくもなかったが最後にあの父が何を思い 死んでいったのかくらいは知る権利がある と思った日程と場所を指定した紙を変身用 封筒に入れるとその日のうちににポストへ と投した待ち合わせの当日彼は高級車で アパート前に迎えに来た初めまして 花真です高坂たきです初めまして 父が離婚を決意した原因は不倫相手が妊娠 したせいでもある私になり変わって花きを 継いだこの人が義の弟でも有効的な感情を 持てるほど成人にはなれなかった自己紹介 を済ませた後神部座席に腰を下ろすと彼は 助手席に座って運転席に場所を指示し た車内での会話はなく時折りバックミラー 越しに表情を伺っている気配をひたすらに 無視し続け たとっとと要件の言を 帰ろ弟だろうと何だろうと今後一切関わら ないそれが私の決意だっ たどうぞありがとうございます目的地に 到着すると運転手がうやうやしく車の扉を 開けてくれ た一応例を述べてから彼らの後に続いて いくと案内された場所 はテのレストランだっ たいかにもあの資産家の花々機が好みそう な場所だ初対面の人間と2人で豪華な ランチタイムなど楽しめるはずがないの にそんなことを考えているとテーブルに 案内され私は早々に要件を切り出した早速 で恐縮ですが手紙の件についてお話し いただけますか長いするつもりはないと なるべく簡潔に伝えると真広は眉をしかめ てそうでした ね彼はまだ18歳だが仕草やそりからは 年齢らしからぬ貫禄と風格が感じられた花 家の後継として厳格な教育を受けて育って きたのだから当然の結果かもしれ ない私もあの家を出るまでは一流の教育を と幼少の頃から家庭教師をつけられて塞 教育を受けてい たまずはたまき様にお礼を言わせて ください本日はありがとうございますいえ 母が病に伏せった際も最後まで無関心だっ た父が今頃私当てに遺言なんてどんな話か と思いまし てこの時の私は今まで散々私と母を苗頭に してきたあのろでもない父親がどれだけ うつらの謝罪をするつもりなのか鼻で笑っ てやるくらいの心境でこの場にい た弟は大きくため息をつくと僕からは本当 になんと申し上げてよいか分かりませんが 父は変necessな人間だったと思い ますそして僕は立場上あなたに恨まれても 仕方がないでしょう ね神妙に述べながらこちらに1枚の風船を 手渡してきた父の直出の遺言上だそして ついに私は遺言に隠された秘密を間の あたりにしたのだった 私の死後遺産の一部を長女のたまきと長男 の真広に分配 するどういうことですか文面の通りです 親族は反対しましたが僕は父の遺言通りに 父の遺産をあなたと平等に分けるべきだと 考えご連絡差し上げまし たちょちょっと待ってください私は高池の 人間ですあの人とはもう何の関係もあり ません確かに一緒に暮らしてはいません でしたがあなたの父親であることは変わり ませんそれからこれを読んでください え遺言上に続いて彼が取り出したものは 生前父が持ち歩いていたスケジュール町 だったこの手帳の後半は貴重になっている んです父は家族の誰にも明かさなかった 本心を全てここに貯めていました後半が たまき様への手紙 ですこれはページをめくる指先が震え たたまきへお前がこれを読む時に私は この世にいない だろう後のことは全て真に任せて ある驚かないで聞いてほしいまずはお前と 母さんをあんな形で裏切って しまい本当にすまなかっ た言葉でいくら謝罪しても許されることで はない がお前を父親として愛してやれなかっ た己れの至らなさだけは未だに悔やんでも 悔みきれ ないそこには父が不倫に至るまでの経緯が 全てセララに綴られてい た父は花家の長男として生まれて以来家と いうものに縛られ生きることを強いられ た幼少期から抑圧された環境に置かれて おり裕福な環境にいながらも家族の愛情に 飢えてい た親族の望み通りに母と見合い結婚した もののそこに男女の愛は感じていなかった と いう診療所の経営と家庭の悩みで板挟みに なった 時職場で知り合った看護師の女性に惹かれ て いく父にとっては初めて自分の意思に従っ た選択だっ たそんなあまりにも自分勝ってたと 思うどんな理由があったにせよ私を捨てた のはただのわがままなのにその通りです父 は弱い人でした僕は息子としてそんな父の 苦しみを間近で見てきまし たいつか聞いたことがあります父には離婚 はせずに僕だけを引き取るという選択肢も あったのになぜ離婚を選んだのかとすると 父は言いました花place危にいたら娘 は自由にはなれなかった 自分のように家に縛られやがては家の決め た通りに定められた相手と結婚させられる 日が 来るそうなるくらいならばこのまま実家を 出て母さんと暮らした方が娘のためになる はずだせめてたまきには自由でいてほしい と そんなその言葉の通り父は日記の最後に お前は自由に生きて ほしいと綴ってい たこれが父なりの愛情だったのだと思い ます自分の元を離れることであなたが幸せ になれると信じていたようでし た苦しそうな顔をしてごめんと呟いている 姿を僕は何度も見てい ますほんの少し眉を下げ瞳をうめた議定の 笑は悔しいくらい父に似てい た私は彼の顔を改めて正面から直視して から父の拙い日記と手紙を胸にぎゅっと 抱きしめ たさようなら お父さんその時憎しみという感情の蓋で何 年も閉じ込めていた父へのかかな愛が溢れ て 私の方を涙で濡らしたのだっ たヤさん私たち結婚しましょう えちょっと待って今なんて言ったのあら 聞こえなかった結婚しましょうて言ったん だ けど信じられないことが起きている 50歳で バイ手取りも10万そこそこの収入のない この私 が10歳も年下の彼女から逆プロポーズさ れるとは夢にも思っていなかった私の名前 は葛西 泰13年前から警備のバイトをして いる時給1000円で1日8時間ロド 月収の学名は16万でそこから保険や厚生 年金などの税金を差し引くと約 13万円そして社宅費用の3万円が天引き になると手取りは約10万だ世間一般的に は50歳といえば定年までまだ10年以上 ありそこそこの企業に務めていれば月は倍 以上ある だろうきっと今の私の生活は世間的には 負け犬と言われるものだと 思うなぜこのような生活にあんじているか と言うとかこ15年前のことから話さ なければなら ない15年前私と兄の高尾は父から会社を 引き継いだ父は地元では有名なメーカーの 会社を営んでいた従業員は110名で年少 約 30億円兄が社長になり私は副社長として 2人3脚で会社を経営し翌年は10名の 新入社員を採用し たさらに燃焼も増えて何もかも順調だと 思っていたその 翌年私は 地獄を味わうことになったの だ2008年の世界金融危機世界的な株価 下落アメリカから始まった大不教は輸入の 取引国の日本も大打撃を受けた中小企業 だけでなく大手の生命保険会社や有名建設 業者地方銀行が倒産すると 2009年には様々な業界の名のしれた 大手企業までも倒産や縮小に追い込まれた そして当然うちの会社も例外ではなかった のだ安し大変だ取引先が次々と倒産して 大口受注の半分以上がキャンセルになった え半分以上 って多分まだまだ増えるぞ兄さん何か打つ て は正直何もない一社でも多く取引先が持ち こえてくれるようにただただ祈るだけ だ毎日のように営業担当からは受注の激減 やキャンセルの報告が入り半年も経たない うちにうちもすでに150人もの従業員を 雇っていける状態ではなくなってしまって いた世界的規模の大不興のため安く仕入れ ていた原材料は 高等しかも必要な原材料の 不足製造業界は経験したこともないような 苦境に立たされてしまったの だ金策に走ろうにも世界的な金融危機は 日本国内の銀行にも大きく影響を及ぼして い た明確な事業計画書も資金繰り表もできず うちの会社は必要な額の融資を受けること もままならないそんな状態が続いていた 安これ以上会社を続けるのは残念だがもう 無理だと思うんだ ああ分かってるよこれ以上続ければ続ける ほど仕入れ先への支払いも厳しくなって しまうだろうな今残っている従業員に今月 分の給料を渡したら破産手続きをしよう 兄さん 悔しいけど 仕方ないこうして兄と私の台で会社を畳む ことになってしまっ た兄夫婦はの田舎で農業を手伝うことに なった らしいそして自分はと言うと37歳で 初めて就職活動をすることになっ たしかし同業他者はどこも不興の煽りを 受け30代後半の男を中途採用してくれる ところなどなかっ た就職活動に明けくれて1ヶ月ほどが過ぎ た頃妻の人が1枚の髪をこちらに突きつけ てきた瞳離婚届けってそんななんで当然 でしょ今のあなたは無職なのよいやだから 今頑張って就職活動してるじゃないかでも この1ヶ月で20社以上落ちたん でしょそれはそうだけど はっきり言わないと分からないのかしら私 はねあなたが社長の息子だったから結婚し たのよ え2年前やっと副社長になってこれから もっと裕福な生活ができると思ってたのに まるで詐欺にあった気分だわ詐欺ってじゃ なきゃ足の不由なあなたなんかとわざわざ 結婚なんかするわけないでしょ 瞳 そんなお金の切れ目が縁の切れ目ってこと ね30歳の時に結婚して7年間連れ添った 妻からの突然の離婚宣言はまさに晴天の 霹靂だった子供がいなかったことは不興中 の幸いだったのかもしれない私は2人で 住んでいたマンションを引き払い住み込み で働けるところを探し た工場や工事関係の仕事だと住み込みの 契約社員の求人があったものの学生の頃の 交通事故で右足に行為症が残っていて 力仕事ができなかったため契約社員にも なれずに最終的にたどり着いたのが警備 会社だっ た社宅はあるが自給1000円のバイトで 税金や保険社宅利用量を差し引くと手元に 残るのは10万そこそこそれでも男が1人 で生活するにはその金額でもなんとかなっ た家族を養う必要がないというのは本当に 気楽だったそして警備員になって7年目を 迎えた6月季節は梅雨のまった中その日は 朝からがどんよりと曇ってい た昼前から降りだした雨が午後1時過ぎに は本格的な雨になってきてその日の現場は 10階建てビルの建築現場だった雨足が 強くなってきたため工事は中断し 引き上げることになり私ともう1人の警備 員も帰り自宅を始めていたその時女性のの 声がしたすみません失礼します誰だろう こんな雨の中出入り口に向かうと傘を刺し て中の様子を伺っている女性がいたあの どちら様でしょうか皆さんもう変えられ ましたけどあやっぱりそうですかこの雨 じゃさすがに作業できないですよねそう 言いながら女性は鞄の中から名刺を 取り出す申し遅れました私仙道正美と申し ますこちらのビルの設計を担当させて いただいております受け取った名刺には 先導設計事務所一級建築し先導正美と書か れてい た正直なところかなり驚いたこんな若くて 美しい女性がこの大きなビルの設計をした 人だった なんてあの少しだけ仲を見せていただいて よろしいでしょうか うえどうぞその時もう1人のバイトの警備 員である友田君が舌打ちし彼女にも 聞こえるように大きな声で私に聞いてきた 帰ろうと思ってたのになあまだ帰れないっ てことっすかあもうお帰りになるところ でしたかすみませんお邪魔してしまって いえ大丈夫ですよ友田君最後私が片付けて 帰りますから残ってなくて構わないです マジすか助かったじゃあお先 です友田君がさっさと荷物を持って出て いくと千道さんも慌てて現場から出て 行こうとしたすみませんでした明日また 出直しますあいえお待ちくださいせっかく 雨の中いらっしゃったのですからどうぞ中 に入られてください私がそう言うと彼女は 少し驚いた表情になった後すぐに笑顔に なったありがとうございますそう言って いただけるととても助かり ますそして彼女はお辞してもう一度中に 入ってくるバインダーをにあちこち チェックしてから出入り口に戻ってきて 再びこちらにお礼を行ってきたお待たせ いたしましたありがとうございましたいえ いえそして現場の出入り口に鍵をかけよう とした時だ雨を伴って突風が吹いたと思う と隣のリフォーム現場の足場がぐらっと 揺れたのだ危ない倒れてくる 私はとっさに彼女の腕を掴んでもう一度 建築現場に入ったその後ドーンという 地響きのような音とともに地面が大きく 揺れるどうやらこの建築現場の足場が倒れ てきたようだ大丈夫ですか彼女に声を かけると無言で頷いた先さんは私のに しみついたまま小刻みに震えているよほど 怖かったのだろう私たちは建築現場に置い てあった折りたミースに腰かけてしばらく の間無言のまま落ち着くのを待った1つ深 呼吸してから顔を見合わせると千道さんは パッと手を話し少し本を染めたすすみませ んでした それからあの助けていただいてありがとう ございましたあいえこちらこそいきなり腕 を引っ張ってしまってすみませんでした どこも怪我はなさそうですかはいおかげ様 であ会社に報告しないとそうですね私も 会社に連絡します道さんは彼女の設計事務 所と建築に電話で説明し私も警備会社に 電話を入れた明日建築会社から確認に来る そうですそうなんですかひとまず安心です かね虹次被害が起きると危ないので今日は このまま帰るように上司に言われました私 もすぐにここを離れるように言われました それではもう出ましょうかはいそして外の 様子を伺いながら一緒に建築現場を出た私 と彼女は大通りに向かって歩き出したあの お腹空きませんか え私ほっとしたらお腹空いちゃって彼女は そう言うと少し恥ずかしそうな表情をする あそういえば確かにそうですね私たちは顔 を見合わせては そして少し先に見えるお好み焼き屋に入る ことにし た千道さんと私はお互いの仕事のことを 話しているうちにお互いについての話もし て色々分かったことがあった20代後半 くらいだと思っていた千道さんが実は10 歳下の35歳だったこと彼女は1人っこで 父親の設計事務所をために一級建築士に なったこと一級建築士の資格試験に3回 落ちやっと4回目で合格した時にはすでに 30歳になっていて周りの友達はみんな 結婚して子供もいてお1人様決定だと覚悟 したという話を明るく笑って話す彼女は とても魅力的に見えたその後も度々現場を 訪れる千道さんと仕事帰りに食事をする ようになっていた彼女と話していると 楽しくて時間を忘れてしまうことが 多い正直な話元妻の瞳とこんなに笑いの 絶えない穏やかな時を過ごしたことはあっ ただろうかとさえを持ってしまうほどだっ た彼女と食事に行くようになって1年ほど が経った とうとう10回建てのビルが 完成千道さんようやく完成しましたねお めでとうございますありがとうございます 私も先ほど10回まで一通り見せて いただいたんです最上会からは綺麗な夜景 も楽しめるようですねこれからどんなお店 が入るのかとても楽しみですありがとう ございますそんなに褒められるとなんだか 照れ臭いですね私たちはこれでここの現場 は終わりですまたいつか千道さんの設計し たビルの現場でお会いできると嬉しいです ねあのそれは寂しいです え寂しいとは彼女の言葉の意味が分からず とっさに聞き返すと彼女は私の目をじっと 見つめていっ た家ですいつ訪れるかわからない偶然を 待つなんてできません えっとあのこれからは休みの日に会いたい です えあの10歳も年上の方にこんな言い方 するのはダメかもしれないですけど西さ んってかなりどですよねああの私と 付き合ってくださいって言ったら分かって もらえますか えあのそれって冗談じゃなくて もうこんなこと冗談なんかで言いませ んまさかの告白を受けてうえていると再び 彼女は言った私と付き合うのは嫌ですかえ いやまさかそんな嫌だなんてことはあり ませんただ私でいいのかなって葛西さんだ からいいんですあありがとうございます こちらこそよろしくお願いします慌てて 返事をすると彼女は嬉しそうな表情で言っ たよかっ たそしてスマホを取り出し連絡先を交換し ていつものように一緒に夕飯を食べて帰る ことにしたこうして彼女から告白されて5 年間付き合って私は50歳になったそして いつものように2人で出かけた帰り安さん 私たち結婚し ましょうと逆プロポーズされたのだった 付き合いたいと告白された時でさえあんな に驚いたというのにプロポーズの言葉には 頭の理解が追いつかずしばらく言葉が返せ なかっただが彼女が不思議そうにこちらを 見ていたためやっと我に帰り言葉を返す 正美さん結婚って 本気前にも言ったけどバイだし契約社員で 手取りだって10万そこそこしかないんだ よ知ってるわよ 正美さんがそれでいいと言ってくれたとし てもご両親はきっと反対すると思うそう いうとしばらく考えてから彼女はこう言っ たじゃあ正社員になれたらえいやこの年で 正社員なんてうちに来ないえいやいや私は 建築士の資格なんて持ってないよそんな すぐにはだから営業としてうちに来て ください営業安さんは人当たりもいいし 誠実さもあるじゃない特に聞き上手な ところは営業向きだと思うんだけど確かに 兄と一緒に会社を運営していた時は私は 主に営業をしていた取引先の人たちには 信頼もされていたな私ねヤさんと5年 付き合ってみて思ったの さんって本当は営業職が向いてるんじゃ ないかって一緒に働いてもらえないかな あそれはすごくありがたい話だと思うよ よかったじゃあこれからは講師共に よろしくお願いします彼女はそう言うと にかっと笑顔になるそんな彼女を見て胸が 温かくなっ たここまで行ってくれる人はきっとこの先 現れないだろうそして私はプロポーズを 受けることにしたのだそして次の休みに 彼女の自宅に招待されご両親に挨拶をする ことになったうちの両親は私が決めたこと には反対しないのだから安心してねそう 彼女に言われていたがさすがに当日は かなり緊張した50歳で バイ最近まで正社員でもなかった上に歩き 方でわかる不自由な 右足ちょっと考えただけで反対される要素 満載なのだでも彼女が毎日笑顔でいられる ように講師共に支えていきたいその気持ち を正直に話そうと決心して先導を訪れた リビングに通され彼女のに座った私 にさんのお母さんが微笑みながらこういう ごしてましたまたお会いできてよかったわ え小さしてまし たってまさんのお母さんとは初対面のはず どういうことだ彼女のお母さんの言った 意味がよく分からずに考え込んでいた お母さんは言葉を続けるもう年も前です もの私たちの名前覚えておられなかった みたい ね33年前そんな昔に私は彼女のお母さん と面識があったのだろうかすると彼女の お父さんが言った私たちはあなたのことを 忘れたことはなかったですよ大事な一人娘 の命のでですからね33年前命の恩人17 歳の時ということは あまさか私は高校生の頃事故に会っている 公園の前の横断歩道を渡っていた小学生の 女の子のところに1台のバイクが迫ってき たのを見てとっさに自転車でバイクと 女の子の間に突っ込んだ信号無のバイク から女の子を庇うことはできたが自分の 右足は複雑骨折となり今もなお不自由な まま だまさかあの時の女の子が正美さんなん ですかそう尋ねると彼女のお母さんが 微笑む ええそれから葛西さんには5年前にも娘を 助けてもらったと聞いていますお母さん さんに続いて彼女も笑顔で言っ た2度も私の命を救ってくれたんだからヤ さんはきっと私の運命の人だと思ったの私 が30過ぎても仕事が恋人だったのはもう 1度ヤさんに巡り合うためだったんじゃ ないかって思ってるのまさよさん33年前 に私を助けてくれたお兄さんが安さんだっ て知ったはつい最近なんだけどね彼女は ふふふと 笑う33年前の事故の時バイクの少年は 中学生で無免許しかも盗難バイクだった ため保険が使えなかったそうだそこで千道 さんが治療費を支払いたいと言ってくれた そうだ が大した怪我ではないので大丈夫です ようちの両親はそう 申し出を断ったらしい彼女のお母さんは涙 を浮かべながら謝った葛西さんの右足が元 の状態に戻っていなかったなんて知らなく て本当にごめんなさいいえそんな本当に 千道さんのせいではないので顔をあげて ください私は大丈夫ですからあなたは娘 から聞いた通りの人だ優しくて誠実で本当 に素晴らしい人のようだ ねこれから講師共に正を支えてやってくれ ませんか葛西さんになら安心して娘を託す ことができます彼女の父親が微笑みながら 言ってくださってその言葉にこちらも自然 と笑顔になった全く予想外にも反対される どころか心から祝福してもらい翌日婚姻 届けを提出した私は仙道の家の離れで正代 さんと一緒に暮らすことになりそして3 ヶ月後に控えた結婚式の準備を始めた結婚 式当日ウェディングドレスを着たまさんは とても嬉しそうな表情で私は彼女を一生 かけて幸せにしようと改めて誓ったのだっ た私は坂本並32歳サラリーマンの夫と4 歳の息子の3人家族 だ息子の勇気は現在幼稚園の 年中組毎日お弁当を作るのは大変な時も あるけれどいつもも嬉しそうにご飯を食べ てくれる可愛い愛する息子のために早朝6 時半に希少して美味しいお弁当作りにせを 出す毎日だママ行ってきます気をつけてね お友達とは仲良くするのよ はい送迎バスに乗り込む勇気は満面の笑み で私に手を振ってくれ た自分で言うのもなんだけど真面目で 働き者の夫と明るく元気な息子に囲まれて 毎日絵に描いたような幸せな日常を送って いるあなた今日は夕飯どうするうん同じ 部署の連中と飲みに行く約束があるから飯 は大丈夫だよ今度の営業乗る間について 相談したいらしいんだよ分かったわ行っ てらっしゃい勇と一緒に待ってるわねああ 行ってきます夫は中間管理職なので部下と 上司の間でうまく立ち回って部署内の均衡 を保つ役目があるらしい仕事の悩みを家庭 に持ち込まないよう小群奮闘する夫のため に私はこれからもしっかり家事と育児を こなして家庭を守っていくつもりだふう これでお掃除は終わり と夫と息子を送り出した後は午前中の間に 水回りの掃除を済ませてやっと自由な時間 ができるソファーで一息ついてから額の汗 を拭っていると戸棚の上の写真立てが うっすらと誇りをかぶって白くなっている と気がついたあ行けない戸棚の吹き掃除は してなかね休憩を中断すると乾いた付近を 持って戸棚の前に移動したフレームの中に は夫と私と息子そして夫の両親の5人が 穏やかな微笑みを浮かべ並んで移っていた 去年の夏夫の実家に帰省した際にみんなで 撮影した写真だった義親は子の勇気を目に 入れても痛くないほど可愛がってくれて いる温厚な夫と同様に優しくて素敵な夫婦 だった家族ってやっぱりいいものよねあの ご両親の元に生まれ愛情を受けてきたから こそ夫は懐が広く親しみやすい人柄になっ たの だろう実の両親の顔を知らずに大人になっ た私にとっは平凡ながらも愛に溢れた家庭 が憧れでもあったお母さんもしも願いが 叶うなら一目でいいから会ってみたかった なぽつりとつぶやきながら写真建てを元に 戻すと私は遠い過去の記憶へ自然と思い はせるのだっ たお弁当に入ってからねうんちゃんと靴を 履いた履けたあママバス来ちゃったよ待っ て名札が曲がってるわよ私は物心ついた頃 から母と2人暮らしだった記憶の中の母は いつも忙しそうにしており午前中に私を 幼稚園に送り出した後はすぐに勤務先の 病院へと出勤し平遠時間には必ず自転車で 迎えに来てくれた生活ぶりは決して裕福で はなかったが他の子供たちのように父親が いなくても母がそばにいてくれたから 寂しいとは思わなかっ たたえどんなに多忙でも毎日お弁当を作っ てくれる母の愛情を受け止めて私は スクスクとした今日もみんなに褒められた んだよママの作るうさぎさんのおにぎりと ひの卵焼きがとっても可愛いってなみね ママのお弁当が一番大好きあら本当それは よかったわこれからもおいしいお弁当作る からねわいやっ た毎日おかを考え 作るだけでも大変なのに母は文句の1つも 言わず私が飽きたりしないようにと日々 思考を凝らしたお弁当を用意してくれた 特に幼稚園では人気のキャラメのように見 た目にも楽しくおしゃれなお弁当が流行し てい たハムとチーズを花びらに見立てたり 卵焼きとウインナーで動物をりたりと母 なりの遊び心がたっぷり詰まったお弁当は 彩りも美しくまるで宝石のようでいつも私 をワクワクさせてくれたのだ今日はどんな お弁当かなまみの好きなミートボールか なチーズ入りのくまさんハンバーグか なしかしそんな母のお弁当が変化したのは 私が年中に上がった4歳の時だったなみ ちゃんお弁当一緒に食べよううん今日は おちのママが私の好きなスパゲッティ入れ てくれたのなみちゃんはうん えっと あれドキドキしながらいつものように蓋を 開けるとなんだろうこの黒くて大きいのお 魚かな 何それなみちゃんのお弁当変なの真っ黒だ し全然可愛く ないそこには魚に昆布を巻きつけた煮物と 栗のおコアが詰められていたのだいつも 食べているミートボールや猫の形をした鮭 のおにぎりとは見た目からしてギャップが ありすぎる違和感を覚えたのは 同じクラスの友達も同じだったこの頃母の 作るお弁当は他の子たちからも 可愛い 綺麗いつも美い そうと大好評だったのでお昼の時間には 話題に登ることが多かったのだがその日の 魚の煮物は悪い意味での注目を集めること になってしまったおおばあちゃんのお弁当 みたい本当だなんか可愛くない ねまるで見物のようにからかわれてしまい 耳まで真っ赤に染め上げた私はお弁当に そっと蓋をしたその日は一口もお弁当を 食べないままお遊戯のレッスンをして母の 迎えを待つことにしたなお弁当残したの どうしてどこか具合が悪いの うんなんでもない元気だもん大丈夫だよ それじゃあどうしてお弁当食べなかったの お腹減ってるでしょう うん自宅に帰宅すれば当然鞄の中を チェックされる母は中身が入ったままのお 弁当箱を見ると真っ先に私の体を心配して 顔を覗き込んできた友達に馬鹿にされて 恥ずかしかっ たどうしていつもの弁当にしてくれなかっ た のそう言ってもごもご口こもりながら文句 を告げてみたところ母は温め直すから お母さんと一緒に食べてみないと優しく 提案してくれたしかし4歳の時の私はまだ まだまだわがままでお弁当に関しては強情 な子供だったそんな真っ黒で怖いお魚食べ たくないもんしょうがないわねそれじゃ 頑張って食べきれたらナの好きなケーキを 明日買ってきてあげる へどう するそこで母はそんなことを言って交換 条件を出してきた 誕生日や特別な記念日でもない限り ほとんど食べる機会のない大好きな洋画 視点のケーキだこれには食いしん坊の私は 素直に折れるしかなかったじゃあ食べるん [音楽] あれれこれ おいしいそう でしょ魚の煮物にはたっぷりとにが 染み込んでいて想像していた何十倍も 柔らかくておいしかっ た赤味そのコとほかな砂糖の甘さは子供の 私でも食べやすい味付けだ栗おコアもいつ も食べるおにぎりとは違ったけれどすぐに お気に入りのメニューへと加わったママは ね波に食わず嫌いな子には育って欲しくな いって思ってるのデミグラスソースのくま ちゃんハンバーグとトマトケチャップの まんまるミートボールはとっても美味しい しママも大好きだけど世の中にはそれだけ じゃなくて色々な種類の美味しい料理が あるのよ見た目だけが大事なわけじゃな いって教えたいと思ったのその時はなんと なく母が料理のレパートリーを増やそうと しているのだと子供心に察した程度だっ た私は幼い頃から食欲大勢で単純な面が あったので美味しいおかなら何でもいいや と母にコロっと賛同したのだそれからと いうもの母は夕食にも魚の煮物や蓄HAL に鶏肉と季節の野菜をふだに入れた汁物 などを用意するになっていたこれまで好物 の洋食ばかり食べていたので和食に抵抗が あったのだが母が目の前で美味しそうに 食べて見せるものだから釣られて口に運ん でみるとお箸が止まらなくなっ た今にして思えば私に好き嫌いがないのも 母が食事に工夫を凝らして幼い頃から様々 な料理を作ってくれたおかげだった見た目 で判断しない こと愛情を込めて作れば料理は美味しく なるし家族の心と心をつぐことができるの よこれが母の口癖だった貧しいながらも 平和で温かい母との生活が急変したのは私 が高校1年生の6月半ばのことだった5元 目の授業が始まる頃午前まで小ぶりだった 雨はすでにザーザーと音を立て乱暴に窓を 叩きつける豪雨へと変わっていた昼食後の 英語の授業はひどく向けを誘うもので すでに何名かのクラスメートがホズをつい てうつらうつらといりを始めていたその時 だったガラっと教室の扉が開き を変えた担任が室内へ入ってきた坂本え はい担任は大声で私を呼ぶとすぐ来なさい と手招きし たその尋常ではない様子に緊張しながらも 私は指示通り荷物をまとめて教室を 飛び出していった えそんなお母さんが その日唐突に担任から告げられたのは母の 不法だったこの日休日だった母は自転車で スーパーまで買い出しに出かけたしかし 帰宅時間になると雨は一層激しさを増して 視界が悪化していたいつもの大通りを直進 しようとした母は横断歩道を横断中に衝突 事故に会ってしまった いつもだったら十分に安全確認を欠かさ ない慎重な性格の母なのにこの日は豪雨 だったので帰宅を急ぐあまりに右折茶を 見落としていたここでもしも自動車が停止 してくれていれば事故が起こることは なかったのだがその後の現場検証によると 運転手のスマホに仕事の着信が入ったため よみしていた事実が発覚したのだった豪雨 と小さな不中意が運悪く重なったことで あまりにもわけなく母とのべりが訪れた その後私は母の姉であるかず子さんの家に 引き取られることに決まっ たば夫婦にはすでに成人した息子がいるが 現在は遠くの町で1人暮らしをしていると いうばはとても親切だった妹の代わりには なれないけれど何でも頼ってねと優しく 接してくれたのだがすぐには新しい生活に 馴染むことができなかった今夜はなみ ちゃんの好物のハンバーグにしましょう ありがとうございます昔ね妹が教えてくれ たのよなちゃんはくまさんのチーズ入り ハンバーグがだったってお母さんがおばも 母と同じく料理上手な人だったがやはり母 の味とは違ったハンバーグは懐かしく とても美味しかったのに瞳から溢れる涙は 止めることができなかったそして大学入学 を控えた高校3年生の春休み 驚きの展開が私を待ち受けていた なみちゃんも18歳もう1人前よね 1人暮らしを始める前に伝えておきたい ことがある のそんな突然どうしたのおばさんおばは 唐突にリビングに私を呼び出したテーブル の上には1枚の紙が置いてあるこれって 小石よ椅子に腰かけて広げられた戸籍に目 を走らせてみるすると何これどういう こと落ち着いて聞いてねなみちゃんはあの 子の妹の本当の子供じゃないのよえおばは 混乱している私の肩をそっと押さえて順 をってゆっくり説明していくわねと言葉を 選びながら続けた私は母の友人が産んだ 私生児だったという複雑な事情が重なって 母の友人は子育てができる状態になく相談 を受けていた母は痩せ細った赤子の私を見 て見捨てられないそう言って引き取ること を決意したらしいじゃあ私の本当の お母さんは分からないわ その後連絡が取れなくなったとは妹から 聞いたけれどずっと母だと思っていた人は 本当の母親ではなかっ た私は実母に捨てられた上に愛してくれた 義母まで失ってしまったの だ そんな衝撃的な事実に思考がうまく働か ないおばは瞳を恨めながら再び口を開いた 妹はあなたが成人したらこの事実を 打ち明けるつもりだったらしいわでも あんな事故にあって伝えられないまま なくなってしまっ たこのまま黙っておくべきか迷ったんだ けれどあの子が望んでいたように真実を 知る権利がなみちゃんにはあると思ったの よおばさん場のつぶらな瞳から一粒の涙が こぼれ落ちる教えてくれてありがとう お母さんもきっと本当のこと話せないまま 天国へ行ったこと後悔していたと思うから 義母が私にどれだけの愛情を注いでくれた か私自身が1番理解して いる実母が他に存在したとしても 私にとっての母は母に変わりないのだ からおばは静かに本を濡らすとアンドの笑 を浮かべていたその数年後私は無事に自立 を果たしおば夫婦の家を出ていっ た大学時代に縁あって知り合った夫と結婚 後は可愛い1人息子を授かり母親になる 喜びと苦労を身を持って学ぶことができた のだった大好きなお母さんを事故でなくし て本当の母親もどこにいるかわからない昔 は自分の環境を恨んだり憎んだこともあっ たけどそのおかげでたくさんの大切なもの に気づくことができたのね今こうして家庭 を気づいて幸福でいられるのは実の母が私 を産んでくれて母と叔母が私をここまで 大事に育ててくれたから だこの生活を守りながら息子の勇気を精 一杯愛して いこう自分の人生を振り返り過去のういを 完全に乗り越えられたある日のことおば から電話がかかってきたもしもしなみ ちゃん急にごめんなさいねなみちゃんが 知りたがってた魚の煮物のレシピだけど ようやく分かったのよえ本当 えあれは確か佐賀県の強度料理じゃない かしら船の小食っていうらしいわよ結婚後 はしばらく母の手料理のことが記憶から 抜けていたが息子が幼稚園になってお弁当 を毎日来るようになってから私は母の味を 再び思い出したのだえっと確か煮魚が昆布 に巻かれててあれそういえば何の魚だった ん だろうしかしおぼろけな記憶だけでは母の レシピは再現できず途方にくれてオに相談 してみたところわざわざ調べた上で連絡し てくれたらしい さんありがとうお礼なんていいのよこれ くらいしかしてあげられないし妹の 友達なみちゃんの本当のお母さんはね佐賀 県出身の子だったらしいわよ妹がその地方 の強度料理を覚えてなみちゃんに食べさせ ていたのはそんな理由もあったのねそう だったんだ真実を伝えることはできない けれど 母は料理を通しながら私に愛情と メッセージを届けようとしていたの だそれ以来私は息子の勇気のお弁当にも船 の小食を入れてもたせるようになった いきなりお弁当の具が変わったことで勇気 は最初こそ戸惑っていたものの好奇士が 強い私に似て好き嫌いのない子だったので 今では美味しいと言って喜んで食べるよう になったいつも養殖が多いのみが和食を 作るのは珍しいな何か心境の変化があった のかい料理のレパートリーが増えると波の 飯が食いたくて今日は早く帰ってきたよと 夫からも嬉しい感想が聞けるようになり ますます料理への情熱を抱くようになった 私は 特技と趣味を生かしてブログを始めてみ た強度料理をアレンジしたオリジナル メニューや子供でも食べやすくお弁当に ちょうどいい和食のレシピを定期的に発信 している周囲の反応は上場でいつかは レシピをまとめた料理本を出してみたいと 密かな夢も抱いているお母さん私頑張る から ねいつか私の作った料理が実母との絆を 再びついでくれる日が来ることを信じ て私に料理を教えてくれた天国の母に感謝 し ながら愛する家族たちのおいしいの笑顔の ため にねえ お兄ちゃん僕ととキャッチボールいつまで できるさあどうだろうあとどれくらいかな いつものようにキャッチボールをしている 兄弟を見ていると不にそんな話が耳に入っ てきたそうかもうそんな時期になるのか じゃあそろそろ私の計画を実行に移す時が 来たのかもしれない な私の名前はす 大輔今年で65歳になり年金で生活して いる妻に数年前に先立たれ現在は1人で 細細とした生活を送って いるそんな私の楽しみは近所の公園を散策 することなんだ が お兄ちゃんやっぱりグローブ壊れてるから キャッチボールは無理だよ でもそれ使わなかったら練習できないしで もこれじゃうまくボールが取れない よいつものように公園を歩いていると年の 離れた兄弟が何かを話し合っている兄は 中学生ぐらい弟は小学校4年生ぐらい だろうか2人は野球のボールとグローブを 持ちながら何やら困っているよだそして 片方のグローブは壊れていて使えないよう に見え たでもお前は将来野球選手になりたいん だろだったら今からでもちゃんと練習し ないといい選手になれない ぞそうだ けどその言葉を聞いてピンと ひらめきお邪魔かなとは思いながらも2人 に話しかけてみる君たち もしよかったら家にあるグローブを貸して あげようか突然話しかけられ2人は驚いた 表情をするも弟の方は目を輝かせてこちら を見てきた 本当だが兄の方は困った表情をして私に こう言って くる大丈夫ですそれにおじいさんは知ら ない人だしああ 突然ごめんね怪しいものじゃないんだここ の近所に住んでいるんだよ私はスアという ものだ大きくなった孫のグローブが家に 置いてあるんだがまだ十分使えるし私は 野球をしないからもしよかったら使って もらえれば嬉しいなと思ったんだがねねえ どうするやっぱ貸してもらおうよせっかく なんだしもうこのグローブ使えない もんそうだな悪い人じゃなさそうだ し2人は顔をみ合わせて小さな声で 話し合うそして私に向かい頭をペコリと 下げたのだあのすみませんがやっぱり グローブ貸して くださいこいつが野球の練習をしたいって いうもんでよし 分かったちょっとここで待っててすぐに 戻ってくるからはい下の子が嬉しそうに顔 を滅ば せる私は2人に微笑みを向け家へ戻り グローブを持って再び2人の元へと急い だだいぶ古いもので悪いんだけどいえ そんなことないですありがとうございます うん俺たちのグローブよりずっと綺麗だ それにすごく使いやすそううわあすっげえ 持ってきたグローブを2人は驚いた様子で まじまじと見つめていたどうも2人の グローブは相当ボロボロなものらしく 新しいものを買おうにも家に余裕がなくて 両親に購入の打をするのをためらっていた そうだそれで少し壊れいても自分で簡単に 修理してなんとか使っていたらしいがもし よければそのグローブあげるよ誰にもらっ たのかご両親に聞かれたらこの通りを右に 行ったところにあるスアマって人が使わ ないものを持ってきたと言っておいてくれ そんな悪いですいいんだ気にしないでくれ 私には必要ないし持っていても 仕方ないそれにグローブも使ってくれる人 の元にいた方が嬉しいだろうからねそれ なら君たちに持っていて欲しいんだ ありがとうございますおじいさん ありがとう無邪気な笑が浮かぶその笑顔を 見てすっかり大きくなった孫のことを 思い出していた孫の健太は今年で高校生に なる高校に入ってから孫は大学に行くため の勉強が格段に忙しくなってキャッチ ボールをする時間がなく家にも滅多に遊び に来なくなっ たまあでもそのくらいの年頃になれば家族 や祖父母からは距離を置くのは当たり前の ことだからな寂しいが健太はそれだけ 大きくなったってことだ 俺の名前はあずまじ弟はガって言います へえじ君にガ君か2人ともいい名前じゃ ないか へ私の言葉にガ君が照れそうに笑うジ君は しっかりとした印象の子だが対象的にガ君 は無邪気な印象を受けたしっかり者の兄と 無邪気な弟と言ったところだろう ほら早速そのグローブを使って2人で キャッチボールをしてごらんようん ありがとうございます2人は私に言葉を 送るとキャッチボールをし始めるその様子 をベンチに座ってじっと見つめていた笑顔 でボールを投げ合う光景はとても 微笑ましいものだ孫の健太がまだ小さい頃 は広い子のっでこうやってキャッチボール をよくしたもんだなでも今じゃもう腰が 痛くてちゃんと弾を投げたり受け取ったり はできない だろうもし無理をしてやると怪我をする気 がするそう思っているとコロコロとボール がこちらに転がってくるあおじいさん ボールがそっちに行っ た君が手を上げてそう告げてくれたさて腰 は大丈夫かな痛む腰をまっすぐに伸ばし 2人に向かってボールを投げるとボールは 放物線を描いて両手を上げるジン君の グローブへとすっと吸い込まれていった もう何年もしていないが腕は衰えていない ようだうわおじいちゃんナイスありがとう ございますいいって嬉しそうな2人に ニコニコと手を振るその後時間になるまで キャッチボールを眺め2人は家へと帰って 行ったそしてそれから私はよく公園で2人 と出会い話をするようになった孫ぐらいの 年齢の2人と色々な話をするのはとても 新鮮なものでいつしかそれが楽しみの1つ となっていた今日は私にも投げさせて くれるのかいガがどうしてもって言うん ですすみませんがお願いします僕おじい ちゃんとキャッチボールしたいんだ分かっ たよ久しぶりにしようかそう言って キャッチボールをした翌日に腰が痛くなっ て公園に行けなくなる日もあったやっぱり 年には叶わないか痛めた腰をさすりながら 布団に横に なるそして公園にしばらく顔を出さないと 驚くべきことが起きたのだすみませんここ スアさんのおタでよろしいでしょうかん この声はじ君とどうも初めましてこの子 たちの母親です息子たちがお世話になって おりますグローブを頂いたのにずっと礼も せずに申し訳ございませんでしたそこには ジン君と一緒に彼の母親が立っていたのだ 年は30後半頃だろうか優しげな雰囲気の その人は美味しそうな包紙のおかを持って きてくれたつまらないものですが よろしければ食べてください 本当になんとお礼を申し上げていいものか いいえ私の方こそいつもお世話になって ます孫も大きくなって1人で過ごす日が 多かったものですから2人にはとても 楽しい時間を過ごさせてもらってますお じい ちゃんいつもありがとうじ君じ君に微笑む と彼は私から顔をそらしてしまった年頃だ しテレクインだろうか実はジは中学で野球 部に通ってるんですその野球部でスアさん に頂いたグローブを使ってましてどうも 高いグローブらしくて部活のみんなから 羨ましがられてるんですよその話を聞いて どこか引っかかりを 覚えるあのローブ購入当時は健太に言わ れるがまま買ったが確かに高かった覚えが あるそして彼らの母親の言葉を聞いて急に 不安になったのだ私のあげたグローブで 部活で嫌な思いをしていないだろうかと 中学生ぐらいの年頃になると変なところに 敏感になるもし後輩が自分よりいい グローブを持ってよなら先輩に当たる子供 たちはそれを羨ましがるに違いない羨まし がるだけならまだいいんだがそれが妬みに 変わってジ君に何か嫌なことが起こって しまったらじん君グローブだけど買い直し に行こうか えそう言うとジ君は驚いた様子で見つめて きたやっぱり ほらあのグローブだとね色々あるだろう いやその変なことはないですから確かに 先輩たちに生意気だとは言われてますけど ああ やっぱりその言葉に思わず苦い表情になる 私たちの会話で何となく察したのか彼らの 母親も心配そうな表情をした ジンまさかあのグローブのことで何かされ てるのいやちょっと先輩たちが生意気だっ て言ってるだけ変なことにはなってないだ から安心してそう告げるジ君の顔はなぜか ぎこちなそうならいいんだ けど心配そうに告げる彼らの母親の顔から 目をそらすことができなかった その後2人は帰ったがどこかジン君のこと が心配で落ち着かなかったそれから数日後 恐れていた事態が起こってしまったのだ 最近ちん君とガ君が来ない な2人が公園に姿を見せなくなってしまっ たもしかしたらあげたグローブのせいで 何かあったのだろうか そしてその悪い予感は的中して しまうある日いつも通り公園に散歩に 出かけようとするとなんとジ君が1人で家 を訪ねてきたのだっ たなんとなく表情が暗くどこか気まずそう だどうしたんだいじん君たった1人で こんな朝早くに突然すみません 最近俺とガが公園に来なかったじゃない ですかそうだねあれ実はわけがあってそう 言って彼は自分に何があったのかを ゆっくりと話してくれたのだそれは部活が 終わって帰ろうとした時の こと先輩に雑用をしつけられジ君は帰るの が遅くなってしまったのだがロッカーに 入れてあったがなくなってて探したんです けどどこにもありませんでしたみんな知ら ないっていうしそれで弟とキャッチボール ができなくなっちゃって そんな思っていたことが現実になって しまいあ然とした羨ましがるならまだしも 盗む人間がいるなんて信じられないすみ ませんせっかくくれたのにジ君は悪くない んだから謝らなくていいんだよでも高い ものなのに泣きそうな表情の彼に心が痛む そこで私はとある行動を起こすことを決意 したなあじん君今度一緒にスポーツ用品に 行こう新しいグローブを買おうよえで も部がないとガ君とキャッチボールができ ない だろうはい私が強く言い返すとジン君は ひんだように 俯く大丈夫だよ今度は盗まれないように それなりのものを買おうそうすれば安心 だろう新品を使ってて生息だって言われ たらこれがないと部活にならないからって 言い返せばいいんだよ はいありがとうござい ます泣きそうな顔をあげ彼はお礼を言って くれる大丈夫大丈夫だよ君は何も悪くない からねそんな彼を安心させるように私は 優しく微笑んでいたそれから数日後公園に はいつものようにじん君とガ君が笑顔で キャッチボールをする姿がありジン君の腕 にはま新しいグローブが握られている お兄ちゃん行くよああその光景を見て 良かったと思うと同時に複雑な心境になっ ていた誰があの子のグローブを盗んだの だろうかいたずらのつもりなのかわから ないが人のものを盗むということは立派な 犯罪だあの時のジ君の悲しそうな表情を 思い出し怒りに似た気持ちを 覚える羨ましいとしてもさすがにやりすぎ だそして数日後驚いたことに犯人は意外な ところで判明することになるその日はあに の雨で私は公園に行くのを諦め1日中 テレビを見てい たすると家のチャイムがいきなりなったの だこんな平日の午前中に誰 だ不思議に思って玄関のドアを開けると そこには見知らぬ中学生ぐらいの男の子と その母親らしき女性がいた彼女はこちらを 見ながら軽い口調で話しかけてきたあの もしよかったらうちの洋一にもグローブを 買ってもらえませんかあなたが野球少年に 投資をしている方だって聞いてますその 言葉に続いて男の子も笑いながら言うおじ さんお願いし ますあのすみませんその前にどちら様です か身に覚えのない来客に首をかしげると 男の子が驚いた表情をしたえじの知り合い なのに俺のこと知らないの俺レギュラーな のにそうそうあんな万年補欠の子よりうち の子に投資してくださいよその方が絶対に いいですって陽一と呼んだこの肩を抱いて 母親は似たっと笑うその様子を見てア然と してしまったこの人たちは初対面の人間に 何を言っているのだろうか図々しにも程が あるそしてふとあることに思い当たってい たのだジ君の亡くなったグローブの行方を 知りませんかあれは元々私のでしてね グローブが私の元にちゃんと帰ってきたら そうすれば新しいグローブを買うかどうか 検討してあげましょうそれでいいですねえ マジでいやあのグローブはうちにありま すってちょっと軽く盗んであいつを困らせ ただけのいたずらですぐに持ってきますよ あら良かったじゃない新しいグローブで また野球が頑張れるわねなんておなんだ その発言にぎょっとしつつ2人にこ告げた ではそのグローブを後日持ってきて くださいできれば何かあった時のための 名前と連絡先も知っておきたいのですが あらそれならメモ帳貸してくださるはい どうぞ母親にメモ帳を渡すと彼女はそれに すらすらと電話番号を書いていくじゃ 私たちはこれでじゃあグローブ返すから俺 にも新しいのよろしくね ああ見の親子の言動に驚きつつ一君と母親 がっていくのをただただ見ていた嵐のよう な出来事にどっと疲れが襲って くるしかしなんなんだあの2人は深く息を ついて時計で時間を確認し たさて学校に相談でもする かそしてその足であの2人が通う学校に 連絡したのだっ たそれから1年後え県外の高校に進学する はいそうなんです推薦枠で野球の競合校に 行けることになったんです頑張って レギュラーになった会がありましたこれで 学費もいくらか免除になるし額のために 教育費を残してあげられるって両親も喜ん でましたそうか頑張ったね本当にすごいよ 中学3年になったジ君は県外の野球の強豪 校に推薦入学が決まったのだ初めは補欠 だったらしいが毎日努力をし続け レギュラーを勝ち取った らしいでもそうなるとジ君には会えなく なる寂しいなあもう君がガ君とここで キャッチボールする姿も見られないのか さんには本当にお世話になりました グローブだけじゃなくて先輩のこともそう ですし あああの子は高校の推薦入学が取り消しに なって今はフリーターしてるんだっけはい そうみたいです私はあの日家を訪ねてきた 洋一君のことを思い出したあの後洋一君と 母親のことを学校に相談し 担任の先生は新品のグローブ目当てに私の 家にやってきた2人を厳重注意したそして 盗まれていたグローブは取り戻すことが できたこれによって洋一君は決まっていた 推薦入学を取り消しとなりそこで受験を 頑張ればいいものの留年し今は地元の コンビニでアルバイトをしながら中卒で フリーターをしているというまあ自業自得 ですよねうちの部活でも洋一先輩以外には 犯人いないんじゃないかって言われてた くらいですし結局そうでしたが分かって よかったですよ ああ本当になおそうそうこれ私がグローブ を差し出すとジン君は目を丸くしたえこれ は 盗まれたグローブじゃないよちゃんと君の ために買った新品のものだこれで進学して も頑張ってくれ私は君の活躍をずっと応援 しているよすさんグローブを手渡すとちん 君は泣きそうな顔をしてそれを受け取って くれたありがとうございます俺絶対に 頑張りますもしこっちに帰ってくることが あればその時はまたキャッチボールして ください ああもちろん私も楽しみにしているよジン 君はその言葉に万遍の笑顔を送ってくれた のだっ たそれから数年後 ああすごいなあ今日も活躍してるなあ私は すっかり野球の中継を見るのが趣味になっ てしまった今日も夕飯を食べながらテレビ で野球を見ているなぜならおっとここであ 選手に交代ださてこれからどう なるジン君はあれから立派な野球選手に なり今はキャッチャーとして活躍する毎日 を送っているチームのファンにも愛され 順風満々のようだちなみに弟の学君は そんなジ君を追いかけるように大学でも 野球をやっているそうだ彼も将来はいい 選手になると期待されている らしい生き生きとプレイをするジ君を画面 越しに見ながら口元が 緩む頑張れよ2人 ともそしてビールを開けて笑顔で2人に 声援を送っ た遠く離れも私はこの先ずっと2人を 見守っていくつもり だたろ今日からお前のお母さんになるさと さんだ挨拶しなさい初めましてたろ君今日 から私のことはお母さんって呼んで ちょうだいねえお母さんて父さんな さんと再婚したんだよお前もお母さんが できて嬉しい だろまだ小学1年生だった俺には父の言葉 をすぐには理解できなかった俺の名前は 向か卓郎先日32歳の誕生日を迎えた母は 25年前母は俺がまだ幼稚園だった頃に 入院して約1年の病生活の末天国に召され たお夜の時も葬式の間も母が亡くなったと いうことがどういうことなのかあまり理解 できていなかったが父や親戚の人たちと 一緒に仮装場に行き棺ガの前に到着すると 僧侶がお経を読んでいる間父と並んで証拠 をした係りの人が最後のお別れですと言い もう一度の中の母の顔を見た時母カザと 呼んでみた当たり前だが母が目を覚ます ことは なくやだかさ カザ棺が路に入れられて扉を閉められた 瞬間思いっきり叫んで路に向かって走り 出した危ないカリンと父が俺を押さえつけ てくる 結局父に手首をつまれ待合室に連れて行か れ たもう1年前から母が家にいない生活には 慣れていたけれど翌朝今の後飾りを見て 本当に母さんは天国に行っちゃったんだと 実感し たそしてその1年後に父がさとさんを連れ てきたの だ今まで会ったこともない女性を今日から 新しいお母さんだぞと言われても全然納得 できなかったそして父さんは嬉しそうに こう続けるのだたろ里のお腹の中にお前の 弟か妹がいるんだ ぞ母さんの入院中に父さんがこの人と浮気 してたんじゃないかと子供ながらに気づい てしまった翌日からあまり早く家に帰り たくなくて毎日毎日日が落ちるまで外で 遊んでいた1度宿題を忘れてしまうと だんだん上昇化してしまいテストの点数も 片落ちになっていったさとさんは俺が テストを持って帰らなくても何も言わ なかったし連絡帳も見たことがなかっただ からテストの点数が悪くても宿題をして いかなくても何も言われることはなかった さとさんはうちに来てしばらくしてすぐに 出産そして生まれたのが妹のみゆだっ たさとさんのことをお母さんとは認められ なかったが妹のことは心から可愛いと思え た美人で優秀な子になるようにと名付け られたみゆは 父さんからもさとさんからも出来合いされ て育っていく父さんやさとさんのことも 尊敬すべき対象ではなくみゆとは7歳の年 の差があったことでみゆだけを可愛がる 父さんたちの態度を見ても嫉妬心もなけれ ば羨ましいという気持ちも全く抱かなかっ たみゆが生まれた年の小学校のは父さんが 来ていたのを覚えているまだ小さいミを 連れて混乱なんか行けない わさとさんはそう言って父さんに頼んだ ようだった学校に来た父さんに俺がもう何 ヶ月も宿題をしていないことやテストの 点数が相当悪いことがバレた家に帰って こっぴどく叱られたが父さんに対して嫌悪 感を持っていた俺は父親の言うことなど 素直に聞けるはずもなくただ言われている ことにはいはいと返事をするだけで結局 宿題も勉強もしなかったそれは中学に 上がっても変わらなかった一方みゆはさと さんの希望で2歳の頃から有名私立の幼稚 園をお受験するための塾に通い に合格幼稚園でも小学校でも美友の成績は 優秀で父さんもさとさんもますますみゆ だけを可愛がっていた一方俺の中学での 成績は学年の中でも最下に近いうちの中学 は部活が必須で俺は陸上部に所属していた 毎日午後7時前まで部活家に帰ると シャワーを浴びて夕飯を食べた後は部屋で みゆと少し話をしたり遊んだりしてからは ほぼ何もせずに寝るだけの毎日みゆは成績 優秀でピアノやバレーなどの習い事にも 一生懸命で真面目で素直な子だったただ 赤ちゃんの頃から人見が激しくうきな子で そのためなかなか友達ができなくて小学生 になった頃から少し悩始めていたようだっ ただがなぜか俺とは自然に話せるようで 学校での様子や好きな本の話そして誰にも 話せない悩みを打ち明けてくれていた お兄ちゃん私本当はバレーが好きじゃない の えそうなのかお母さんには言ってみたか うんうん言えない次こそは絶対に主役に なりなさいって言われてるからやめたい なんて言えないのなるほどな期待され すぎるのもなかなかしんどいよな うんみゆは何が一番好きなんだ うーん勉強かな国語と算数が好きそっか じゃあお母さんにもっと国語と算数の勉強 を頑張りたいから 次の発表会が終わったらバレーはやめた いって言ってみたらどうだうんそうする お兄ちゃんありがとうその後俺はなんとか 県立高校に進学し高校3年生になりみゆは 小学5年生になっ ただが高校でも赤点すれすれで大学進学 などできるわけもなくすでに父さんも俺に は全く期待していなかった夏休み目前の7 月上旬父方のおじいちゃんの3回機の包容 が行われることになり2年ぶりに父さんの 田舎に行くことになった集まった親戚の人 たちと墓参りに行った後の外食でさとさん と父さんの自慢話が始まった当然美のこと についてだ郎は最低ランクのしか行け なかったから大学なんて絶望だけどみゆは 優秀だから将来国立代でも偉大でも行け そうだからな我が家の期待の星って感じだ よたろ君の分まで期待しちゃうのは かわいそうな気もする けど何の取りえもないお兄ちゃんだし 仕方ないわよねそういえばみゆちゃん有名 な私立小学校に通っているのよねすごいわ ね保受験大変だった でしょう羨ましそうにしている人も数人い たがほとんどの親戚たちはまた始まったと 言わんばかりの苦笑いを浮かべていたでも 父さんたちの話はなかなか終わらない いかに兄の俺が不などうしようもない息子 で妹のみゆに期待しているかを長々と話し ていたその時父の弟であるひしおじさんに ポンと肩を叩かれるたろ君ちょっと中庭に 行かないかひおじさんは郊外にある旅館を おじいちゃんから引き継いだ人で母さんが 元気だった頃に何度か遊びに行ったことが あった郎君夏休みの予定はあもう部活もし たんで何かバイト探そうと思ってますそう なんだじゃあ住み込みでうでバイトしてみ ないか夏休みの間あの居心地の悪い家にい なくて住むのかそう思った俺は2つ返事で おじさんの旅館で働かせてもらうことにし た高校の修業式が終わった日の午後部活用 のスポーツバッグに着替えや日用品を詰め て家を出ようとした時みゆが玄関までつい てきたお兄ちゃんおじさんの旅館でバイト なのうんそうだよいつ帰ってくるの夏休み の最後の日かなそんなにでも絶対に帰って きてねうんもちろんだよそんな話をして いるとリビングから父さんとさとさんの 話し声が聞こえてきた夏休みの間ひしの ところで住み込みのバイトをするらしい そうなんだよかったわ部活が終わって今年 はずっと家にいるのって心配だったのよ さとさんの話が聞こえてくるとみゆの表情 が曇ったお母さんどうしてあんなひどい こと気にするな俺も全然気にしてないから そんなことよりさバイト代が入ったらみゆ の欲しいもの何か1つ買ってやるから学校 の宿題も塾の宿題も 頑張れよ笑顔でみゆに告げ玄関を出る一子 さんの旅館でもバイトはかなり忙しかった けど体力に自信がある俺にとってはかなり 面白かったお客様からだけでなく中井さん や厨房スタッフからもありがとうと言って もらえることが嬉しかったここには俺を 必要としてくれる人たちがこんなにいるん だと思うと充実した夏休みを過ごすことが できた最終日ひしおじさんと京子おばさん から封筒に入ったバイト代を手渡して もらった時は嬉しくて仕方なかったた旅館 の仕事はどうだったすごく楽しかったよお 客さんと話したり旅館の近くの名称案内し たりするのも面白かったしそうだったわね 卓郎は自分であちこち歩いて近道を見つけ たりしてお客様に教えてあげてたものね そうだな半径5km以内の観光名所は全部 把握してくれてたから安心して案内がかり も任せられたよ陸上で先輩先生への 言葉遣いもきちんとできてたのねお客様へ の言葉遣いも問題なかったし貴重な即戦力 になってくれて本当に助かった わそうかなそうだったら嬉しい けどところでた高校卒業後の進路は考え てるのかうんああ俺勉強は嫌いだから大学 進学は考えてなくて就職して1人暮らしを しようと思ってるんだえそうなのそれなら うちで正社員として働かないかえひしさん ナイスアイデア よおじさんおばさんいいのもちろんだ歓迎 するよ明日家に帰るんだろうんなら一緒に 行って兄さんに俺から話をするよそうね前 は急げっていうものねありがとう翌日ひし おじさんに家まで送ってもらっておじさん は父さんに高校卒業後はおじさんの旅館で 働いてもらいたいと話してくれた予想通り 父さんもさとさんも反対なんてしなかった むしろ2人とも嬉しそうだ父さんたちに とって出来の悪い俺のことなど さっさと厄介払いをしたかったの だろう週末俺はミートの約束を果たすため にショッピングモールに出かけたミユの 好きなキャラクターのペンケースを買う ためだそれから塾に持って行けるような 手さげのカをプレゼントしたいいの お兄ちゃんペンケースもカも 両方嬉しい大切にするね大喜びのみゆは とても 可愛らしい高校の卒業式の翌日おじさんが 軽トラックで迎えに来てくれて自分の荷物 をトラックに積み込むそれじゃあひさん よろしくお願いしますねじゃあ頼んだよ 父さんとさとさんはそれだけ言ってそくさ と家の中に入っていったでもみゆは俺の腕 をつんで話さない お兄ちゃんじさんのところに引っ越すの うん旅館で働かせてもらうことにしたから ね嫌だ寂しい よそっ かうんごめんなみゆ俺の言葉を聞きながら 泣き出すみゆになんて言えばいいのか 分からずオロオロしているとひしおじさん が車の助手席から小さな手下の紙袋をを2 つ持ってきたこっちがみゆちゃんので こっちはたろのだよ袋の中に入っていたの は色違いのスマホだったそしておじさんは みゆにこう言ったのだ寂しくなったらいつ でも卓郎に電話するといいよみゆは思わぬ プレゼントにびっくりしながらひしおじ さんありがとうと涙を拭いながら笑った あれから14年俺は32歳になった子供が いない叔父夫婦は高校を卒業してから まるで本当の親のように大事に育ててくれ た今ではひおじさんはオーナ教子おばさん は女将さんそして俺は支配人として旅館を 続けている妹のみゆは国立代の薬学部を 卒業後大手の製薬会社に就職したそして 去年の夏中学の同窓会の知らせが来て久し ぶりに参加することになり同窓会で中学の 時一緒に陸上部でリレメンバーだった今村 正彦と再開した正彦元気だったかああなん とか頑張ってるよ確か親父さんの会社に 入ったんだよなまあ 近況報告をしてるうちにだんだんと話が 弾み同窓会の後2人で飲み直すという話に なった同窓会の後俺は実家によるつもりは なく駅前のビジネスホテルに部屋を取った あそうだ正彦妹も誘っていいか旅館の仕事 が忙しくて盆も正月も帰れなかったんだ そうか呼んであげなよ3人で楽しく飲もう ぜみゆに連絡するとすぐ行くから待ってて と明るい声で返事をしたミウが到着して3 人で話している時に分かったというか 思い出したのだが正彦の会社はみゆが働い ている製薬会社だった2人とも名刺を 差し出してお互いびっくりしていた時は おかしくて3人で大笑 それがきっかけで彦と美は付き合い始めた と連絡が来てあれから1年みゆと正彦が 結婚することになった今日は2人の結婚式 一流ホテルのチャペルでの結婚式ではミの ウェディングドレスと幸せそうな笑顔を見 て柄にもなくうっと来てしまった結婚式が 終わり露会場に移動する 俺は親族席に案内され た同じテーブルには父さんとさとさんひし おじさんと京子おばさんそして俺の席が 用意されていた披露園の開始時刻まであと 10分余り父さんとさとさんは隣の テーブルの向いの親戚と喋り始めたはじめ さんさとさん本日はおめでとうござい会い ます新郎さんは次期社長なんですって さすがみゆちゃんねというさじを受けて みゆの自慢話をした後そうだ卓郎君あなた 家を出てからもずっとみゆと連絡を 取り合ってたみたいだけどもうそういう ことはやめてちょうだいねさとさんが俺を 睨んだそして父さんもそうだなミが社長 夫人になったからって頻繁に連絡されたら なそんなことを言い俺に冷たい目を向けて きた ああまたかこの人たちは年とっても変わら ないんだなそう思いながらため息をついた 時ひおじさんと京子さんがすっと 立ち上がるへえじゃあ兄さんとお姉さんも 2度と郎に関わらないでくれるかなそうね 卓郎のことをそんな風に言うんだったら 卓郎にはうちの後撮りとしてこの先も ずっとうちにいてもらいますよ2人は 父さんたちを睨みつけながらそう言った こもうないさこんな落ちこぼれはくれて やるよ父さんが笑い飛ばすとさとさんも 笑いながら言い放つもう2度とみゆに つきまとわないでちょうだいねねその時 司会者が披露宴開始のアナウンスをして 会場が薄暗くなった俺たちの座る親族席の すぐ後ろの扉にスポットライトが当たり みゆと正彦が入場してきて約2時間近くの 披露宴が終盤に差し掛かるでは新郎神父 よりご両親への感謝の言葉をお願いいたし ます2人はごく普通に正彦の両親への感謝 の言葉を述べた後みゆがこんなことを言っ た私には1番感謝の気持ちを伝えたい人が いますそれはお兄ちゃんですお兄ちゃん今 まで本当に ありがとう人見知りでなかなか友達ができ なかった私に寄り添ってくれたのもいつも 変わらず私の気持ちを1番大事に考えて くれたのもお兄ちゃんでしたお兄ちゃんの 支えがなかったら私は家出していたかも しれません本当に ありがとうお兄ちゃんが初めてバイト代を もらった時にプレゼントしてくれたペン ケースとカバは今でも大切な宝物ですこれ からもよろしくお願いし ます父さんとさとさんは驚いたまま固まっ て いるするとみゆは父さんたちの方に 向き直る今まで育ててくれてありがとう ございましたでもこれからは私のことは もう構わないで ください私小さい頃からあなた方がいつも お兄ちゃんにひどいことばかり言っていた のを全て覚えています私の大好きな お兄ちゃんに が始まる前にもひどいことを言いましたよ ね扉の後ろで聞いていまし た披露宴が終わるまでは家族でいようと 思いましたがやっぱり無理ですここで はっきり言わせていただき ますお父さんお母さんさようなら これ以上2人のことを軽蔑させないで 欲しいのでもう2度と私にもお兄ちゃんに も関わらないでください会場は一気に ざわつい たさとさんは焦った表情で叫ぶみゆ何を 言ってるのこんな落ちこぼれなんか放って おき なさいすると正彦の顔が険しくなった あなた方はご存知ないんですか卓郎がひ さん後夫婦と経営してる旅館はとても有名 な旅館で役がなかなか取れない人気旅館な んですよそれにひおじさんが 続くそうだよ兄さん卓郎の接客の評判が 良くて口コミで広まって心のこもった最高 の接客をしてくれるって言われてるんだ うちの旅館の予約がずっといっぱいなのは たのおかげだよ然としている父さんとさ さんに がをさした僕たち夫婦は今後一切あなた方 と関わるつもりはありません卓郎は中学の 頃からの大切な友達です友達のことを悪く 言われてみゆの気持ちまで傷つけるような 人たちとは親戚付き合いはごめ です会場の全員が父さんとさとさんに 冷たい視線を向けると2人は真っな顔で そくさと会場から出ていった披露宴が 終わった後俺は正彦とみゆに話す実は来年 俺も結婚する予定なんだよかったら2人 とも出席してくれるか正彦もみゆも嬉し そうに大きく 頷くたろおめでとう 絶対に出席するよお兄ちゃんおめでとう 近いうちにさんにも合わせてね父さんたち とは今後はさらに疎遠になりそうだが来年 は妹夫婦と家族ぐるみの付き合いができる と思うと今から楽しみで仕方なかった [音楽]
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4件のコメント
だからって人として
許されることでは
ありません。
母子家庭となった
もと妻子に支援することは、できたはずです。
例え両親や親戚が何を言おうとも…
大人なんですから…
無職の夫を支えた私
義実家を支援した私
私から言わせれば、
離婚届を出した
もと妻は甘い!!と
わたしは思う。
女性の方のお声が
心優しく癒されます。
ありがとうございます。
いいお話でした。涙が出ました有り難うございました