「救急車も呼べなかった…」馬産地・浦河町で孤立するインド人女性たち 27人のうち1人が外国人の町で出産や子育てを支える「多文化共生」のリアル

いま、日本有数の馬産地を支えているのは、インドから来た人たちです。日本人とインド人がともに働く一方で、故郷を離れ、孤立する女性たちの姿もありました。北海道浦河町に暮すインド人を支援する女性を通して、外国人との共生の在り方を見つめます。(HBC報道部:貴田岡結衣記者)【高画質版】

インドから来た町民413人…馬産地でも深刻な人材不足

伝統の踊りを舞うのは、インド人の女性たち。遠く離れた故郷”ラジャスタン”の踊りです。

彼女たちが暮しているのは、北海道日高地方の浦河町です。

国内有数の馬産地も、人材不足は深刻です。現在、多くのインド人が、馬の生産や育成を担っています。

人口約1万1000人。400人あまりが、インドから来た人たちです。

この町に、インドの公用語「ヒンディー語」を話す日本人がいます。

「体の不調があっても、救急車を呼べなかった…支援が必要」

稲岡千春さん。4年前、東京から「地域おこし協力隊」として移り住み、インド人女性の支援を続けています。

稲岡千春さん
「これはコリアンダーリーフ、パクチー。浦河では採れないので、士幌町から毎週送ってもらっている」

何気ない会話の中で、困りごとを聞き取ります。時には、甘く煮出したインドの「チャイ」が待っていることも。

浦河町でインド人を支援する稲岡千春さん
「彼女には1人、インドに帰った友だちがいて、涙が出るくらい悲しいみたい。そんな話を聞いてまわったり。読めない書類を呼んだり、そういうことを週1回まわっています」

体調の不安や、出産、子育てなど、さまざまな相談が寄せられます。

浦河町でインド人を支援する稲岡千春さん
「インド人の男性は自分の意思で来ていますよね、ここで働こうと思って。女性は(夫に)連れて来られて、言葉も分からないし、時々深刻な体の不調があっても、自分で救急車を呼べなかった出来事があって…やはり支援が必要だなと思う」

言葉がわからず、思うように外出もできない。孤立した環境に置かれたインド人女性は、少なくありません。

23歳の妊婦は、初めての出産を浦河町で…

去年、浦河町は「外国人サポートセンター」を設置。稲岡さんも町の依頼を受け、毎週10軒ほどの家庭を訪問します。

稲岡千春さん
「ふたりとも日赤病院で」「おばあちゃん、っていうのは私です」

お腹にいた時から知っている、インド人の子どもたちも増えました。

町で唯一、お産ができる「浦河赤十字病院」です。

インド人のパルウィーン・シャージアさん(23)は、妊娠36週目。はじめての出産です。妊婦健診にも、稲岡さんが通訳として付き添います。

母子手帳もヒンディー語です。町は2020年から発行をはじめました。

翻訳アプリを使う看護師
「もし破水した時は、抗生物質の点滴を使います」

問診は翻訳アプリを使って、進めていきます。

稲岡さんが書き進めるのは、「RSワクチン」接種の同意書です。

日本語で書かれた説明を翻訳し、丁寧に確認を取って代筆します。

見知らぬ国での出産に不安は尽きません。

医師「ご質問とかありますか?」
パルウィーン・シャージアさん「(ヒンディー語)ない」
稲岡さん「ありません」
医師「貧血があるので…」

少しでも不安を減らそうと、支援が続けられます。

稲岡千春さん
「浦河町に来てで安心してママになれるという環境があったらいいかなと思っています」

インド人と働き合う馬産地、町をあげて交流と支援

馬産地の人材不足に、なぜインド人だったのか。それは、競馬が生まれたイギリスの植民地時代から、インドは馬の扱いに長け、そのチカラを求めてのことでした。

日本人とインド人が働き合うマチへ。スーパーの売り場も、他にはない品揃えが…並んでいました。

浦河町にあるスーパー「コープさっぽろパセオ堺町店」の売り場は、ほかの店舗とは違う、品揃えです。

目につくのは、牛乳やヨーグルトの品数。インドの食文化にあわせ、「ハラル食品」も豊富です。

店員のナヴィーン・クマルさん(33)
「インド人は牛乳とヨーグルトが大好きです。子どものころから牛乳を飲んでいます」

インド人のナヴィーン・クマルさんです。インドの名門デリー大学で日本語を学び、去年「コープさっぽろ」に就職。インド人の生活サポートも担っています。

ナヴィーン・クマルさん(33)
「私のやりがいはインド人を助けることです。私の仕事はインド人をできるだけ手伝って、インド人が北海道が発展できるようどのように貢献できるかと考えています」

27人に1人がインド人…恒例の『桜まつり』ではインド伝統舞踊を披露
浦河町役場の案内板には、英語のほかヒンディー語も…。

2名のインド人の国際交流員を置いています。27人に1人がインド人という町として、支援を模索し続けています。

インド北部のラジャスタン地域の伝統の踊り。2週間後、地元の日本人と一緒に、浦河町恒例の『桜まつり』で披露することになっています。

浦河町でインド人を支援する稲岡千春さん
「もう特に”外国人が~”ではなくて、共生って外国人とだけではないと思うんですね。いろいろな人がお互いの文化の違いを理解し合いながら、お隣さんとして、交流できるようなマチにしていけたら。意識せずして、自然に交流していける、そういうところを目指していけたらと思っています」

インドから来た町民413人…馬産地の町で見た支援の現場

森田絹子キャスター:
インド人をはじめとする外国人の支援について、浦河町役場の室谷洋介課長補佐に伺ったところ、ゴミ出しや自転車の乗り方など翻訳して伝えることで、日本のルールをしっかり理解してもらう、そうした支援とともに日本人も外国人の習慣や文化を理解することが必要で、2人のインド人の国際交流員を核として、交流の機会を増やして、関係づくりを進めていきたいということです。

堀啓知キャスター:
馬産地・浦河を支える存在として定着しているということですね。一方で、女性の孤立という課題も見えてきました。

インドから来た人たちは、いまや馬産地を支える力となっています。暮らしの中で、どう支援の輪を広げて行くのか。稲岡さんの取り組みから、そのヒントが見えてくると感じました。

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2件のコメント

  1. 第3次世界大戦は、移民による日本侵略で高市政権下で急速に進行中。移民というと大反対されるので、岸田首相は「いわゆる移民政策は行わない」と宣言し、高市首相も「移民政策ではない」と言い続けています。仕方がないので留学、経営管理、特定技能など、本来は在留期間を設け期間が終われば当然帰国すべき様々な名目のビザで、国民を騙しながら大量の移民を忍び込ませています。スウェーデンは面積45万平方キロで人口約1000万人、ノルウェーは面積38万平方キロで人口約500万人、日本は面積37万平方キロで人口約1億2500万人。日本は人口密度が高く食料自給率は20%台であり、また、何百万もの日本人が、仕事に就けないで困っている。人口が減れば国民一人当たりの食料、エネルギー、資源、土地に余裕ができて日本国民である若者ひとり一人が豊かになります。明治から大正まで日本の人口は約3000~5000万程度。そもそも地球上に100億も200億も無制限に人が住める余裕はない。移民などとんでもない。帰化制度など不要。しかも世界ではAIとロボットの活用で人手がいらないAI移民の社会が近づいています。「人が足らない、外国人材、多文化共生、排外主義」と叫んでいるのは移民で日本の伝統社会の破壊を企てるグローバリストの侵略者側。欧州では移民とその犯罪で社会が破壊され、パリもロンドンも街はムスリムに占拠され、移民反対と反グローバリズムを訴えるデモが続いています。このことは「The Strange Death of Europe – Immigration, Identity, -Islam -」という本に詳しく書かれています。「多文化強制」こそが戦争を引き起こす原因。中東しかり、ウクライナしかり、移民を送り込み、民族対立を引き起こし、社会を分断・弱体化して支配するのが、植民地支配の常套手段。気づかれないように、区別のことを差別という言葉で言い換え反対意見を言えないように封じ込め、多くの国民が気づいた時には後戻りできない状態にする卑劣な侵略です。私は高齢者ですが結婚しない・できない若者を見ると胸が痛みます。民族間の憎悪が引き起こすレイプ、強盗など治安が悪くなるのは目に見えています。子供や女性が一人歩ける安全な日本はなくなりました。若い方々、選挙に行きましょう。戦後、何千冊もの本が焚書となり歴史を書き換えられ、WGPにより洗脳が開始された後、米国が半島人を使って作った政党が自民党であり、もちろん日本民族のための政党ではありません。

  2. インドはヒンドゥー教ではないの?女性の髪の毛もヒジャブで隠してないし、なのに何故わざわざスーパーがハラールを扱ってるのだろう?

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