高齢団地の“買い物困難者”を無料で送迎 運転手も高齢者 三輪自転車で商店街へ【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2026年4月21日)

 高齢化が進む東京都内のマンモス団地で、仕事をリタイアした住民による送迎サービスが注目されています。買い物に出かけるのが難しい人たちの足として、日々奮闘しています。

■三輪自転車で商店街へ

 東南アジアで活躍するトゥクトゥクのような見た目の乗り物が、団地の一角を颯爽と駆け抜けていきます。

 東京・武蔵村山市にある「都営村山団地」。三輪自転車を使った無料送迎サービスです。

送迎スタッフ
「じゃあお願いします」
利用者(70代)
「風がありますね」
運転手(84)
「きょうは風が強い」
利用者(70代)
「風がなきゃいいんだけどね」

 何気ない日常会話。利用者も運転手も村山団地に住んでいる高齢者です。

利用者(70代)
「パーキンソン病のようなものでね。足がふらふらしちゃうので助かりますね。こういうのあると」
「(Q.一人で歩いてくるとなると?)大変です、結構重たいので」

■高齢団地の“買い物困難者”

 1966年に完成した「村山団地」。およそ55ヘクタールの敷地に5260戸が建設され、都内最大級の都営団地として入居が始まりました。

 団地の誕生と同時にスタートした「中央商店街」。1981年に開催されたイベントには、あふれんばかりの大勢の子どもたちの姿がありました。

商店街の肉屋 店主
「(当時は)若い人が多いから。入居してきた人が。子どももたくさんいるから、ここから向こうの商店の品物が見えないくらい、子どもで」

 それから半世紀以上が経ち、あのころの子ども世代もリタイア間近です。現在、団地に住む65歳以上の高齢者はおよそ53%(2019年時点)に達していて、超高齢化が進んでいます。

 顧客の中心が年金生活を送る高齢者になったことで、商店街の売り上げも落ち込みました。さらに…。

村山団地中央商店会 下田浩司会長
「団地の建て替えで、近隣の人たちがかなり遠くになった。遠くになったことと高齢もあるので、だんだん買い物が大変になったことで、送迎自転車というものを始めた」

 住宅の老朽化による建て替えで、商店街から距離が離れてしまう人も続出し、足腰が弱った高齢者は、より買い物が困難になりました。

 そんな“高齢者の足”となるべく始めたのが無料送迎サービスです。今では月に70~80人以上が利用、診療所への送り迎えも行っていて、団地に住む高齢者のライフラインとなっています。

■ボランティアが無料で送迎

利用者(85)
「一人でも買い物が好きだからいっぱい買っちゃう。食べることしかないから」

 冗談交じりに笑い話をするのも楽しみの一つ。移動中も笑顔が絶えません。

運転手(81)
「大丈夫?」
利用者(80代)
「大丈夫、ありがとう」
運転手(81)
「じゃあまたね」

 日常生活の大変さもよく分かる、同じ高齢者だからこそ、助け合いを大切にしています。

運転手(81)
「どうしても(腰が曲がるので)乗り降りするのが大変。大げさにするといけないので、手をあんまり貸さないようにはしてる」

 運転手の多くは、かつて商店街で働いていた高齢者です。退職後「商店街に恩返しがしたい」という思いから、ボランティアを自ら買って出て、送迎サービスを行っています。

運転手(81)
「客から『ありがとう、また頼むね』と言われることが一番うれしい。また一生懸命やって、みんなの役に立てばいいかな」
「人生100年と言うけど、100年にはあと20年ぐらいあるので、なんとか頑張らないと」

 村山団地の取り組みを視察にきた自治体は、これまでにおよそ100件。同じく“買い物困難者”に悩む全国のニュータウンで、送迎サービスが広がっています。

(2026年4月21日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

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23件のコメント

  1. タイムスリップ感がハンパない
    キレイに昭和のまんま
    置き去りにされたのか🏬

    市がお金あげなきゃ駄目だよ なにやってンの市長😮

  2. 高齢者どうしで支え合うのはいいと思いますね
    ただ地域の取り組みにして義務にしてしまうと辛いので、
    ウーバーのように双方がアプリでマッチングしたら運ぶとかにした方がよさそう

  3. 今や前期高齢者は事実上は64歳以下と同じ現役世代の一部。74歳までは現役世代にすべし。
    医療費は後期高齢者を含む全年齢一律3割負担にすべし

  4. 特に男性は役割や仕事を与えた方がいい、群れる能力に乏しいから孤独死する。
    逆に、何かを託される、頼られる、力を求められると張り合いが出る。その過程で社会性も保てる。それでいいのよ。

  5. 千葉県の花見川団地にも同じ送迎サービス自転車あり、同様に利用者は無料です。しかも商店街の商品なら買い物代行して届けてくれます。
    自転車運転手はボランティアです。
    やさりこういったサービスを継続するには少しでも有料にして、ボランティアさんへ還元するなり、自転車も消耗品ですので維持費として充てないとダメだと思います。
    ボランティア、ご苦労様です。

  6. 個人的に50円など貰った方がいいと思う。
    でも恐らく有料化にすると市バスと同様に『国交省に申請が必要』だから無料なんだと思う。

  7. 道路交通法違反では無いの?

    自転車って、はみ出しとか
    積載に制限があるのでは?

    2人乗ったら重量オーバー
    じゃないのかな?

  8. なるほど、これがやりがい搾取(令和)版ということでね。
    国や地方がお金を出すのではなく、当事者たちにやらせて完結。
    当事者の善意や、親切心にかこつけて無償でのボランティア。本来であれば国がしっかりとサポートするところをすべておまかせ。
    仮に事故や事件が発生しても、基本的にはノータッチ。送迎するほうもされるほうも自己責任の一言で片づけられますからね。
    とても良い取り組みだと思います。

  9. 善意で回ってる間はいいけど、悪意が一匹でも混じったら即破綻
    歪んではいると思うね

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