昭和32年・岡山県津山──農道に倒れた自転車、死因不明とされた一件【昭和ミステリー】

1957年(昭和32年)、岡山・津山。農道で、ひとりの人物が自転車とともに倒れた姿で見つかった――。残されたメモにあるのは、その簡潔な事実と、「死因不明」という言葉です。転倒事故だったのか。急病だったのか。あるいは第三者が関わったのか。ところが、決め手となる情報は見えにくく、出来事は輪郭の薄いまま残ります。本作では、当時の地方の道、交通、医療や検視の状況といった“時代の条件”を手がかりに、断定を避けながら、この不審死が持つ空白を静かに見つめます。

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