相原76号の車両乗り入れ部と一部の交差点では、自転車道と歩道の間で、横断歩道用の段差2cmの縁石より僅かに段差の大きい車両乗り入れ部用の縁石(通常は段差5cm)が使われている。
この縁石に自転車で鋭角に乗り上げるとハンドルを取られてバランスを崩したり、転倒して負傷するリスクがある。よく知られたハザードではあるが、注意喚起のために資料映像を撮影した。
ところで、この種のリスクについては語る人によって明確に異なる二つの観点がある。
一つは通行人の立場から個人の心構えとして「気を付ければ大丈夫」などと説くもので、「環境は所与のものであり、それにどう適応するか」という観点を取っている。
もう一つは道路管理者の立場から「公共の構造物はどうデザインすればより良い社会になるか」などと検討するもので、「環境自体をどう人間に適応させるか」という真逆の観点を取っている。
この二つの観点を混同すると、設計上の過失が利用者個人の過失にすり替えられ、ヒューマンエラー耐性のない危険な構造物が放置される結果になりやすい(個別具体の設計だけでなく、大元の設計基準についても同様)。個人の観点からの意見は時として、公共デザインの進歩を遮る阻害剤になり得るのだ。