【頂妙寺】安土宗論で敗れ衰退するが、秀吉に許され回復(2025年5月19日)
頂妙寺(ちょうみょうじ)は、京都府京都市左京区大菊町にある日蓮宗の本山(由緒寺院)で、洛中法華二十一ヵ寺の一つ。
■創建
1473年(文明5年)、下総国出身の僧・日祝(にっしゅう)上人により、土佐の守護代・細川勝益の帰依を受けて創建。寺名は細川勝益の法号「頂妙院殿」に由来。
■変遷
当初は現在の京都市下京区と中京区にまたがる広大な寺地を持ち、室町幕府や公家から篤い信仰を受けたが、1536年(天文5年)の天文法華の乱で焼失し、一時大阪・堺に避難。1542年(天文11年)に後奈良天皇の命で旧地に再建された。
■安土宗論
1579年(天正7年)、織田信長の策謀による浄土宗との宗論(安土宗論)で敗れ、布教が一時禁止され衰退。しかし、豊臣秀吉の時代に布教が再び許され、寺勢を回復。
■移転と火災
1509年や1523年に移転を繰り返し、1673年に現在の左京区に移転。天明の大火(1788年)で伽藍が焼失し、現在の建物は主にその後に再建されたもの。
■特徴
・山号:聞法山
・本尊:十界大曼荼羅
・仁王門:寺の前の「仁王門通」の由来となった門で、運慶・快慶作とされる持国天像と毘沙門天像(多聞天像)が安置されている。金剛力士像ではなく二天像であるため、厳密には「二天門」とも呼ばれる。1788年の天明の大火では、信者が像の首のみを救出し、後に修復された。
・塔頭:真如院、法輪院、大乗院、善性院、妙雲院、本立院、善立院、真浄院の8院がある。
・俵屋宗達ゆかり:江戸時代の画家・俵屋宗達の墓とされるものがあり、重要文化財の「紙本墨画牛図」(宗達筆)が所蔵されてる。
・銀杏:境内には大きな銀杏の木があり、秋には黄色く染まり、観光客に人気。
■文化財
・紙本墨画牛図: 俵屋宗達筆、烏丸光広賛の重要文化財。
・京都十六本山会合文書: 京都府指定有形文化財。
・仁王門の二天王尊像: 運慶・快慶作と伝わる。
・版木 頂妙寺版法華経: 寺宝として所蔵。
■アクセス
・住所: 京都市左京区仁王門通川端東入ル大菊町96
・京阪本線「三条」駅または地下鉄「三条京阪」駅から徒歩約10分
・市バス「川端二条」下車、徒歩約3分
・JR京都駅から車で約20分
・駐車場: あり(大型バスも可、要事前確認)
■イベント・行事
・御朱印:300円で拝受可能(時期により異なる場合あり)。
・季節の行事:春・秋の彼岸会法要、平和記念慰霊法要、鬼子母尊神祭、妙見宮祭、二天王祭、大
黒天祭など。
・秋の銀杏:境内が黄金色に染まり、穴場的な黄葉スポットとして知られています。
■その他
頂妙寺は観光寺院ではないため、境内は比較的静かで落ち着いた雰囲気です。
織田信長による弾圧や度重なる火災を乗り越え、豊臣秀吉や徳川家康とも関わりを持ち、歴史的な変遷をたどった寺院です。
【関連動画】
■仁王門通を歩く(扇ダム→東大路通→頂妙寺→川端通→二条通→鴨川→河原町通→法雲寺)
⇒https://youtu.be/DO_3zd6pqxA
■京都市役所から仁王門通(御池通→頂妙寺→西寺町通→南禅寺→永観堂→鹿ヶ谷通)
⇒https://youtu.be/3rPkzhIJfQI
■岡崎・琵琶湖疏水の桜(桜馬場通→冷泉通→二条通→仁王門通→京セラ美術館→平安神宮)
⇒https://youtu.be/k0woXIl_j-0
■御池通を歩く(二条駅→神泉苑→堀川通→柳馬場通→寺町通→河原町通→川端通)
⇒https://youtu.be/fAtver1VGgU
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