【京都市自転車総合計画2025(案)に関する市民意見の募集についての報告】京都市会まちづくり委員 建設局(令和3年7月8日)松下恵美
◆松下恵美
先ほど,都市計画局の方で,「歩くまち・京都」総合交通戦略の改定についての報告がございました。二つの戦略と本計画は連携が大変重要でありますので,局を超えて綿密に情報共有しながら,しっかりと取組を進めていただきたい。
まず初めに,本計画は前計画の京都・新自転車計画の内容を継承されまして施策の充実強化を図るということでございますけれども,前計画の京都・新自転車計画の取組の総括について,まず初めに,お伺いしたい。
◎答弁
まず,歩くまちの方とはきっちり連携を取ってやっていきたいと考えております。
それから,前計画の総括ということでございます。本市におきましては,前計画,京都・新自転車計画でございますが,これの下,市民の皆様や警察等の関係機関と連携いたしまして,自転車利用のルール・マナーの徹底,あるいは放置自転車対策,それから自転車の走行環境の整備など,総合的な自転車の施策を強力に進めてまいりました。その結果でございますが,自転車事故につきましては,ピーク,これが平成16年ですけれども,そのときから約3分の1に減少いたしました。また,自転車保険の加入率につきましては86.4パーセントとなっておりまして,義務化前の平成28年度と比べまして51ポイント増加しております。また,放置自転車台数でございますが,ピーク時,これは昭和60年になるんですけれども,このときと比べまして200分の1まで減少しております。また,矢羽根マークなどの走行環境の整備でございますが,180キロとなっております。大きな成果を上げてきたのではないかなと考えております。
◆松下恵美
自転車事故の方がピークから約3分の1に減少したとのことで,自転車保険の加入率も飛躍的に上がったかなと思っておりますので,一定の成果を上げたとの総括でございました。前計画では自転車共存都市というのが目標として掲げられておりましたけれども,次期計画案のコンセプトでは自転車共生都市というのがうたわれております。用いる言葉が共存から共生に変わっているわけでございますけれども,こちらはどのような意図によるものか,御説明をいただきたいと思います。
◎答弁
前計画におきましては,今,お話がありましたように,自転車共存都市というコンセプトと言うか,目標でございました。共存といいますのは,基本的に一緒にいても問題がないと言うか,そういう状態を意味する言葉と認識としております。ところが,新たな計画案につきましては,生活を豊かにするために,もっと自転車を活用していくという内容としております。そうするためには,共存という関係から一歩進めまして,密接に関係していく,そして生きていく,そういう状態を意味する共生という言葉をコンセプトにさせていただいたところでございます。
◆松下恵美
用語の使い方につきましては,事前にお話を伺いまして,一緒にいても問題がない状態から,綿密に関係して生きていく状態,より一歩踏み込んだ計画に進みたいとの熱意を込めた用語の用い方とのことでしたので,しっかりその思いが反映されるように取組を進めていただきたいと思っております。
具体的に聞いていきたいと思うんですけれども,次期計画案は三つの柱で構成をされているとのことでございますけれども,まず,一つ目の柱,柱1,「ひと」との共生~ルール,マナーを学び・守り合う~における取組についてお伺いをさせていただきます。
京都市は,人口に占める大学生の割合が政令指定都市の中で最も高いとのことでございますけれども,推進施策2の自転車の安心・安全な利用環境づくりの推進における取組の中の大学との連携によるルール・マナーの啓発について,どのように具体的に推進していかれるのか,見解をお伺いしたい。
◎答弁
京都市におきましては人口の約1割が学生,大学生。そして,自転車事故の第一当事者,原因者ですね,過失が重いものが占める割合といいますのは大学生の割合が約2割となっております。これまでから,大学生に対しましては自転車のルール・マナーについて記載した冊子,これを新入生向けに毎年配布させていただいております。そういう形でルール・マナーを啓発してまいりましたが,更なる取組が必要かなと考えているところでございます。このため,関係部署や関係機関とも連携させていただきながら,各大学が実施している自転車ルール・マナーの啓発の取組,各大学でやられているところがございますので,その中でも優れた取組,こういうものをほかの大学に紹介したり,あるいは,大学の生協を通じた啓発,そういうのも実施してまいりたい。
◆松下恵美
京都は大学生が多くて,必然的に大学生の事故も多いという都市でございますので,大学生にもルールとマナーの啓発をしっかり行政からも働き掛けていっていただきたいと考えております。
続きまして,柱1の取組の中にフードデリバリー業界との連携によるルール・マナーの啓発等がございます。フードデリバリーサービスの自転車配達員が増えてきたわけでございますけれども,事故やルール・マナーの啓発がコロナ禍の中で社会的な問題となっております。こちらの課題についてはどのように取組を進められるのか。
◎答弁
関係機関等とも連携いたしまして,ルール・マナーの啓発の取組につきましてフードデリバリー業者,個別に働き掛けを行っておりまして,配達員に対する研修会の実施等の検討を行っているところでございます。また,フードデリバリー業界におきましては,サービスの向上や交通ルール違反の削減等を目的に,今年の3月でございますが,日本フードデリバリーサービス協会というものを立ち上げておりまして,今後はそういった協会とも連携を図りながら,配達員に対して,フードデリバリーサービスの配達等におけるルール・マナーの啓発をやっていきたい。
○
◆松下恵美
配達員の皆様,結構,配達時間をすごく意識されておりますので,必然的に速度が速くなったりもしますので,しっかり行政としても指導に入っていただきたいと考えております。
続きまして,柱の2,「まち」での共生~道路を正しく使い合う~の推進施策4の自転車走行環境の整備についてお伺いをしたいと思います。
先ほどの答弁で,前計画の下,180キロの走行環境整備を行ったとありましたけれども,整備効果についてはどのように検証されているか,。
◎答弁
走行環境の整備,いわゆる矢羽根を整備しておりまして,矢羽根を整備した河原町,丸太町を例に採りますと,整備前,平成27年度になりますが,約19パーセントが車道の左側走行の割合でございます。これが,整備4年後,令和元年度になりますが,17ポイント上昇いたしまして36パーセントになるという整備効果が上がっております。また,生活道路におきましても,整備前,約57パーセントの方が車道の左側走行の割合ですが,整備後は,ここは,36ポイント上昇いたしまして93パーセントになるなどの効果が上がっている。自転車は左側走行を行うことが基本的なルールでございます。より多くの方がこのルールを遵守していただくことが事故の減少につながると考えている。
◆松下恵美
矢羽根の知名度も大分上がり,ルールを守ってくださる市民の皆様も増え,走行環境整備は効果も上がっているとの御答弁でございました。京都市の厳しい財政状況の下,効率性の観点も非常に重要であるかと考えております。推進施策の4の中には,効果や効率性の観点から,矢羽根マークの路面標示手法等の見直しと表記されておりますけれども,今後どのように具体的な見直しを検討されているのか。
◎答弁
矢羽根整備につきましては,これまでから材料の見直し等によるコスト削減の取組を行ってきております。具体的には,低価格な材料により試験施工を行った結果,滑り抵抗値などにおいてこれまでと同様の効果が得られたことから,昨年度からでございますが,新たな材料にて整備を行っておりまして,これにより約15パーセントのコストカットを図ったところでございます。先生がおっしゃられましたとおり,厳しい財政状況でございます。より効果的・効率的な自転車走行環境の整備を進めていく必要があろうかと考えている。
矢羽根の具体的な整備方法につきましては,現在,我々,自転車走行環境整備ガイドラインというものを作りまして定めているところでございます。これまでの整備の検証結果,それを基に,京都府警あるいは自転車政策審議会の意見も聴きながら,例えば,矢羽根の設置間隔の拡大,あるいは,更なる材料の抵コスト化,こういうのを図っていき,検討し,ガイドラインの見直し,そして,整備方法の見直しをやっていきたいという風に考えている。
◆松下恵美
一定の周知が図られた後は,答弁にもありましたように,設置間隔の再検討ですとか材料の低コスト化等もしっかりと検討を進めていっていただきたいと思います。
続きまして,6ページの柱3,「くらし」での共生~生活の質を高め合う~ですけれども,公共交通を補完するシェアサイクル等の推進が掲げられております。シェアサイクルは,地域住民や来訪者など不特定多数の方の移動手段としての特性がありまして,様々な社会的課題に対応するための公共性を有する交通手段であるかとも考えられます。先ほどの都市計画局の「歩くまち・京都」総合交通戦略の方でも,ラストワンマイルを支える多様なモビリティの活用というのが重要な柱の一つに掲げられておりまして,京都市としてどのように施策を推進していこうと考えられているのか,具体的な検討をお伺いしたい。
◎答弁
シェアサイクル,ラストワンマイルにも資する,そういう乗り物かなと我々も考えているところです。シェアサイクルにつきましては,公共交通機関を補完するものといたしまして,また,市民や観光客の利便性・回遊性の向上,あるいは環境負荷の軽減にもつながる取組現在,京都市内では大きく3社が営業をされております。現在,この3社とも協議を行っているところでございまして,また,庁内でもいろんな協議を行っているところでございます。今後,例えば,公有地の活用,貸出しと言いますか,そういうことも含めまして支援策を検討してまいりたい。
◆松下恵美
シェアサイクルですけれども,非常に地域特性というのがあると考えておりまして,例えば,私の地元,国際会館駅は終着駅でございまして,駅から以北は交通不便地域が広大に広がっているという特性を持つ地域でございます。より必要性の高い地域から取組を進めて市内全域に広げていくことが必要かと思いますけれども,そちらの見解の方は。
◎答弁
基本的にシェアサイクルといいますのは,ポートが増えれば増えるほど利用者も増えますし利便になります。我々,シェアサイクルの業者と今色々協議しているところですが,基本的にはポートをどんどん増やしていくというような支援策ができればなという風に考えているとこです。
◆松下恵美
公用地等の活用等の支援策をしっかり進めていただけるとのことで,前向きに御検討いただければと思っております。
市民意見を募集するに当たっては,市民の皆様だけではなく,業界や関係団体からも幅広く意見を募っていただきまして計画にしっかりと反映していただきたい。
◎答弁
京都市は自転車の利用割合が全国的にも非常に高い都市でございます。利用が非常に多うございますので,これまでから放置自転車対策とかルール・マナーの対策とか,かなり問題も発生してきたという経過がございます。ただ,そうした問題に対しまして,地域の皆さん,あるいは関係機関の皆さん,関係団体の皆様と一丸となって対策を取り組んできた結果,大きく改善してきたと,そういう経過がございます。自転車の取組を進めるうえで,そうした市民の方々,事業者の方々,関係機関の方々と一緒に,意見を聴きながら取組を進めるというのは非常に大事なことだと考えております。今回も幅広く意見を聴いて取り組む
※動画内の豊田恵美は、離婚前の姓です。