観光名所の多い奈良県に自転車コース「ならクル」が設定されている。2020年度には京都と和歌山を結ぶ自転車道も誕生する。
 奈良県内の道路を車で走っていると、ならクルの4文字と自転車の絵が描かれた看板を目にする。「C―1」「平城宮跡 8km」などの文字も。県が定めた自転車コースの案内標識だ。
 奈良市街地と飛鳥地域を結ぶ「せんとの道ルート」(約44キロ)、法隆寺や法起寺を通る「法隆寺ルート」(約7キロ)などは比較的へいたんなコース。主に山間部を走るコースもあり、「大和青垣ルート」(約58キロ)は標高差387メートルだ。
 県は10年12月、滞在型観光や地域活性化などを目的として「奈良県自転車利用促進計画」を策定した。自転車愛好家の声を聞くなどして31のコースを設定し、愛称を募集。「奈良」と「サイクリング」を掛け合わせた「ならクル」に決めた。
 空気入れや駐輪スペースを備えた「自転車の休憩所」を整備し、9月末現在で172カ所に達した。施錠された場所に自転車を置き、自転車の搬送サービスが利用できる「サイクリストにやさしい宿」の認定も進めている。9月までに56の宿泊施設を認定した。県道路環境課によると、県の自転車利用案内サイト(http://nara-cycling.com/)の閲覧数は12年度で約5万だったが、17年度には約10万に倍増したという。

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