【スーパーやくも】4両復刻2両ゆったりの混色編成で新見へ

出雲大社をイメージした高架駅、 島根県はJR西日本の出雲市駅。 今日はここから岡山行きの特急やくも20号で 新見駅まで向かってみる。 やくもは全列車が国鉄特急型電車 381系で運転される奇跡の特急だが、 さらに20号は平成6年から平成20年頃まで見られた スーパーやくもカラーに復刻されている。 そんな夢のような話、にわかに信じられなかったが ホームで待つ車両は紛れもなくスーパーやくもカラー。 かっこよすぎる。 愛称幕や車体横の赤字ロゴ、 極め付けはパノラマグリーン車先頭部分のLEDまで スーパーやくもが再現されるという強烈なこだわりよう。 6両編成のうち2両は現行のゆったりやくもカラー。 381系やくもは車両の組み換えが煩雑であり 固定された編成の概念がないのだそう。 過渡期には色んなカラーの車両が混ざっていたから これも昔のやくもみたいで懐かしいよな。 色んな懐かしいカラーが復刻された現在、カラーが混ざった 所謂、混色編成をよく見かけるようになった。 13時31分、出雲市駅を静かに出発。 復刻されたばかりだから 多くの人がカメラやスマホを向けている。 みんな同じ気持ちなんだな。 左手は一畑電鉄の駅。JRの高架化が1998年で 一畑電鉄の方は2年後に高架化されている。 おお!懐かしい鉄道唱歌の電子音チャイム。 特急踊り子以来だな。 当時のスーパーやくもは、 伯耆大山や生山駅にも停車していたようだから やくも20号は名前だけではなく 停車駅の少なさもスーパーやくものよう。 岡山駅までの所要時間は スーパやくもより10分程度長い3時間8分。 直江駅でスーパーおきとすれ違う。スーパーが付く特急は 沢山あったけど、最近はあまり聞かなくなったよな。 スーパーはくと、スーパーいなば、 スーパーおき、そしてスーパーまつかぜ。 山陰では今でもスーパーを冠した特急が沢山走っている。 宍道駅舎は明治42年の建築。 トワイライトエクスプレス瑞風の運行開始に合わせて リフォームされている。 末永く残って欲しいよな。 かつて山陰と山陽を結ぶ 陰陽連絡の一翼を担った木次線が分岐する。 備後落合まで81.9kmの路線。 平成2年まで広島から松江まで 5時間以上をかけて急行ちどりが走っていた。 381系は車体をカーブの内側に傾けて、 車体横方向にかかる遠心力を減らすことで カーブを速いスピードで通過できるようにした 振り子式の車両。 まるでバイクのようだな。

国鉄時代に開発され自然振り子という方法が使われている。 車両がカーブに入るとカーブの外側向きに遠心力がかかる。 重たい車体の下側が遠心力に引っ張られると 台車から振り子のように車体がずれてカーブの内側に傾く。 問題点として 遠心力がかかってから遅れて車体が傾くので 体にかかる力の向きや大きさが激しく変わり 電車酔いする人が通常の車両より多いとか。 そのためトイレにはエチケット袋が備えられている。 最近の振り子車両は傾くタイミングを ソフトウェアでもって調整できるから カーブの手前から徐々に車体を傾かせることで 乗り心地が向上しているそう。 381系特急やくものみで体験できるこの荒削りな乗り心地。 意外と癖になる。 381系自然振り子中毒だな。 左手に見えてきたのは宍道湖。 ヤマトシジミの漁獲量は全国の約4割を占める年間3,980t程。 島根県の名物にもなっている。 おお!381系オリジナルカラー国鉄特急色のやくも9号だな。 何度見てもかっこいい! 日本中で見られたカラーなのに いなくなる時はあっという間だったな。 昭和29年頃から食糧難や水質悪化を受けて、 宍道湖と中海を淡水化して干拓する計画があったそうで、 工事も途中まで進んでいたのだそう。 2002年に正式に中止となった。 全く違う景観になっていただろうな。 1611年築城。 現存12天守の1つ国宝松江城が見えると 島根県の県庁所在地、松江に到着。 2024年1月で65年の歴史に幕を閉じる 島根県唯一の百貨店、一畑百貨店が印象に残っている。 主要な駅の前には百貨店がある っていう構図も変わったよな。 中海と宍道湖をつなぐ大橋川は 宍道湖に海水を供給する重要な川。 塩分濃度は中海が海水の約半分、宍道湖が約10%だから 生息する生き物の種類が豊富。 他のJRなら特別扱いされるタラコ色のキハ47。 令和時代に当たり前に日常に溶け込む姿は 目まぐるしく変化する時代という激流に浮かぶ オアシスの様な存在。 変わら ない安心感。 米子駅には広いヤードが残り 昔よく見かけた国鉄主要駅の様相を呈している。 SLを収納する扇型の機関庫や SLに水を補給する給水塔が残り 今にもSLが現れそうだよな。 国鉄レトロな駅の表示類も残り ホームに佇むだけでワクワクする駅。 中国地方の最高峰、冠雪の大山1,729mが見えると その名前の駅、伯耆大山に到着。

王子製紙米子工場から来る、 紙を積んだコンテナ車が出発を待っている。 工場から駅までは昔ながらの専用線が走っていて懐かしい。 トラックでの貨物輸送が盛んになる前は 近くに鉄道がある工場なら 大抵こんな景色が見られたんだよな。 そして国鉄の電気機関車EF64 1000番台が牽引する レトロな貨物列車でもある。 伯備線を走る車両は貨物列車まで国鉄車。 国宝級の路線だよな。 山陰本線を走ってきたやくもは 伯耆大山から伯備線へと入る。 この先、伯備線と並行して流れる日野川が形成した 扇状地が広がり、大山の全体像がよく見える。 大正10年に建造された コンクリート造りの山陰電気旭発電所と、 大正8年の石造りの建築、山陰電気江尾発電所。 石造りの発電所は全国に11か所しかないらしく 国登録有形文化財に指定されている。 停車駅が少ないやくも20号だが、伯備線は単線だから すれ違いのためにいくつかの駅に運転停車する。 ドアの開閉がないだけで、結局他のやくもと 停まる駅の数はあまり変わらないんじゃないかな? 大正11年開業時の駅舎が使われる根雨駅。 荷物を積み込むためかな?屋根の高さが異なる上屋も残る。 日野川でオシドリが見られるらしいけど、 ん?あれはオシドリかな? 右に、左に、また右にと、くねくねとカーブを繰り返し 中国山地の谷間を走るやくも。 振り子車両にふさわしい線形の伯備線。 381系の後継車273系も振り子車両になるそう。 車上の曲線データと走行地点データを連続して照合し、 適切なタイミングで車体を傾斜させる車上型制御付き自然振り方式 と呼ばれる国内初の方式らしいが 果たしてどんな乗り心地かな?楽しみだな。 鳥取県最後の駅、上石見駅で 新見行き普通電車を追い越す。 県境の隧道で谷田峠を越えると、岡山県に入る。 足立石灰の工場群。 ここから貨物列車に石灰石が積み込まれ、 昭和48年までは1日1本D51の三重連が 新見駅まで牽引していったそう。 石灰石の行先は、姫路の日本製鉄広畑製鉄所。 鉄を造る過程で、不純物を取り除くために石灰石が使われる。 あれ?備中神代駅の古い車寄せが撤去されている。 前回、見ておいてよかったな。 車寄せだけなのに不思議な存在感があった。 ここから広島へ向けて分岐する芸備線。 全長159.1km。 伯備線は138.4mmだからそれよりも長いんだよな。 伯備線の新見駅まで乗り入れてくる 1両の芸備線ディーゼルカー。 そのディーゼルカーのみが停車する布原駅。 新見行きは1日6本だそう。

15時37分新見駅に到着。 新見駅にはかつてSLの基地、新見機関区があり 米子駅で見たような扇型の機関庫があった。 機関庫はすでにないけど、駅のホームや地下通路、駅舎は その時の雰囲気から変わっていないんじゃないかな? SLの汽笛を脳内再生してみる。

381系スーパーやくものリバイバルカラー。出雲市から山陰本線
、伯備線を経て新見へ。キハ47、EF64、115系など国鉄車も多数。

【やくも】国鉄特急型電車最後の定期特急で秋の中国山地横断

#381系 #やくも #伯備線

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1件のコメント

  1. 12:55 なんとも珍しい入換動車の貨物輸送、こんな光景がまだ見れるなんて。昔はいたるところに引込線があったと思いますが、現在では貨物輸送の合理化等々、ほとんど姿を消したと思います。車道脇に防護柵なしに敷かれた引込線を、小型の牽引車が生き生きにエンジン音を鳴らし、レールのジョイントごとに鳴り響く貨物車の機械音、大変いい光景だと思います。
    近日、全国専用・引込線フェスを開催し、パネルや映像、模型展示を開催しバフィバフィ!

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