楽山園2庭園堪能編 【ナレーション付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】 群馬県甘楽町 大名庭園「楽山園」の茶屋と池泉『昆明池』といろは石

今回は、「楽山園2 庭園堪能編」を紹介します。「1概要編」「3奥庭園地泉と茶室・凌雲亭編」も併せてご覧下さると幸いです。

 楽山園は、群馬県甘楽郡甘楽町小幡にある織田信長の次男である信雄が、江戸時代初期に築庭しました、群馬県唯一の大名庭園です。池泉回遊式庭園で、大きな中島と48の「いろは石」が特徴、築山と茶屋もあり、熊倉山と紅葉山を借景としています。
 楽山園へは、高崎駅から上信電鉄に乗り換え、上州福島駅西 4キロ弱のところにあります。楽山園のある小幡地区は、かつて城下町で、その面影が処々に残っています。
 駅からは、公共交通機関の便はありませんので、レンタサイクルか、タクシーの利用となります。上州福島駅で、無料で自転車を借りられますが、電動アシスト付きはありません。タクシーですと2,500円ほどの距離です。
 上州福島駅からは、平坦なところもありますが、なだらかな登りが続きますので、レンタサイクルは、ある程度、健脚な人向けと言えます。

 楽山園の名前の由来は、『論語』の「智者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ」の一文から採ったものです。国の名勝にも指定されていて、群馬県では初の名勝指定庭園なのです。

 楽山園の周囲も、中門を入ってすぐにも石垣があり、まるで白の大手門を入るように屈曲しています。更に先には土塁もあり、その内側が藩邸エリアです。御殿の座敷からは、庭園が南側に広がっていたでしょう。
 楽山園庭園には、藩邸南側にある庭園門から入ります。楽山園庭園は、江戸時代初期に、織田信長の次男である織田信雄が作庭しました、池泉回遊式庭園です。造営の時期や作庭者ははっきりしていません。

 庭園門を入りますと、熊倉山と紅葉山を借景として取り込んだ、昆明池が広がります。池の周りに築山や茶屋を配するとともに、昆明池の周りには、48の「いろは石」が配されています。
 昆明池の北の端には、拝み石があり、池全体を見渡せます。座禅石とも呼ばれる平らな石です。日本庭園には、日本各地の海や海岸線を模した池泉がつくられることが多いです。その際に、砂浜を表すために用いた手法が洲浜です。玉石をなだらかに敷き詰め、潮が引いて現れた浜を模しています。
 昆明池には、庭園西側の水源から沢を伝って、清らかな水が流れ込んでいます。流れに沿って沢渡り石が配されています。流れの水は、雄川堰一番口から、小さな堰をめぐって、江戸時代と変わらぬ流路で昆明池に流れ込みます。
 昆明池の東西に築山があります。西側の築山には、梅の茶屋と腰掛け茶屋の2つの小屋が建っていて、庭園のどこからでも見えるほどの景観を保っています。茶屋のある築山からは、池を見下ろせ、また360度の山の借景がなんとも言えません。
 梅の茶屋は、築山の最も高い位置に立っています。庭園全景を見渡せる高台に立ち、屋根は茅葺き、庇がコケラ葺きの建物です。藩主が休憩したり、庭園の景色を楽しんだりしました。
 腰掛け茶屋は、梅の茶屋の東下にあり、全国でも珍しい五角形の形をしています。茶屋というよりも四阿といった方が良さそうです。
 ここからは、池中央の中島をはじめ、池の南の端から北の端までを見下ろせます。 昆明池の中央に中島が浮かんでいます。そこへは、茶屋下にある土橋を渡って行けます。中島は、池全体の10%ほどもある大きな島です。中島につきものの松と石が配されていますが、石灯籠などの石細工や祠などはない、簡素なたたずまいです。
 昆明池の最奥である南の端には、滝口から落ちる小滝があります。大きな滝ではありませんが、茶屋にいても滝音を楽しめます。昆明池の東側中央に浮かんでいる小さな石は、羽衣石と呼ばれています。石の近くに立つのは羽衣の松ならぬ、桜の木です。

 一周30分ほどの昆明池を中心にした池泉回遊式の大名庭園ですが、織田信雄・信良親子の思いがこもっています。ユネスコ世界遺産の旧富岡製糸場からバスが出ているようですので、そちらからは訪れやすいでしょう。

  https://youtu.be/2FEDbCOHckE  20分
238315群馬県甘楽町楽山園庭園2庭園堪能編公開用1952

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