【実体験】石木町の夜、赤く光る幻 | 夜が来るのが怖くなった
これは今から3年前の初か6月のことで俺 は今もあの夜の空気をはっきり覚えている それまで大したことのない毎日だった勤め ていた職場は奈良し市内の薬局で家から車 で15分ほど通勤路にある意識町の交差点 はコンビニや民家がパラパラと並ぶだけで 夜ともなれば人通りはほとんどない何の 変哲もない交差点だけどそこだけ妙に空気 が淀んでいる気がしていつもは音楽をかけ て通りすぎていたでもあの夜だけはなぜか ラジオも消していた確かあの日は少し霧が 出ていて締めっぽい空気が窓の外に こびりついていた仕事を終えた帰り道まだ 午後8時過ぎだったのに意識町あたりは 早くも暗くなっていた俺にはたまに飲みに 行く同僚のシュート高校からの友人で地元 に残っているケ事がいる3人とも小さな町 の馴染みでたまに暇なら町の交差点で集合 とメッセージを送り合う気楽な中だあの日 もケ二から夜風が気持ちいいし散歩しない かと来た俺とシ3人で昔みたいに交差点 近くの小公園で落ち合いコンビニでカン ビールとスナック菓子を買ったみんなお 互いの仕事や愚痴を言い合って特に不安も なくただたいもない時間を過ごしていた 式町の交差点は古い信号機すらなくどこか 時代から追い滴け彫りにされたような場所 だったその夜公園を出て交差点を渡ろうと した時最初の違和感が忍び寄った近くで 小さな子供が何かをつくような声が聞こえ た気がした今変な声聞こえなかったと俺が 言いかけた時ケ二がえ全然と笑うだけ 週も不思議そうな顔だけど気のせいだろと 話題はすぐ流れたでも2人して交差点の 向こうを時々ちらいと見ている変だと思っ たのは真夜中なのにコンビニの前だけ明り が妙に赤いことだ普通街当の光はオレンジ か白っぽいはずなのに交差点だけまるで血 のような赤さを感じた車のテールランプ いやそんなに車通りはない から自転車の反射版みたいな小さな点が 実験 と動かずに光っていたゆっくりと近づいた 瞬間急に視界が揺れて何かが目の橋を よぎるおいと剣事が低く呼ぶ俺は振り返っ たがそこには誰もいなかったただ一瞬道路 の真ん中に中学生くらいの痩せた男子が 立っているのが見えた制服の襟りが濡れて いるように思えたが次の瞬間には消えてい た見たとが尋ねるケ事は頷きもせず渡ろう ぜと早足で進む歩道はない俺たちは肩を 並べただ静かに交差点を渡るしかなかった 交差点の中心で突然強いヘッドライトの ような光が周囲を飲み込んだ俺の鼓動だけ が耳元に響き現実感がなくなっていくある はずのない信号機が空中に浮かびその赤色 だけがまるで何かの合図のように点滅して いる苦しくなって目を閉じると今度は近く で足音ガラスの割れたような音と共に 向こうに渡りたいという声が頭の中に響い た 果敵に目を開けると俺の足元に水溜まり そしてそのに知らない少年の顔が歪んで 映り込んでいたその少年は俺たちの叫び声 にも歩みを止めずゆっくりとこちらへ 振り返った体が震え声も出せなかった唐突 に赤い光が消えて気づけば全員交差点の 向こうに立っていた息が切れ足はガクガク けれど何事もなかったみたいに車は1台も 通らず夜の音が戻ってきた3人とも何も 言わずにその場を離れた後日奇妙なことが いくつも重なったケ事二は突然寝込むよう になり夢であの少年に道を塞がれるとつく ことが増えたの車はあの夜から決まって 意識町の交差点だけエンジンが不調になる そうだ俺自身も時々赤き点滅する信号機 実際には存在しない交差点の空中に浮かぶ 幻を思い出し心臓が冷たくなる詳しく調べ てみるとあの交差点では何年か前に中学生 の交通事故が起きていて渋滞になった火星 との消息は報道されていなかったその夜見 た少年の顔どうしてもニュースの写真に 重なってしまう何度考えても俺たちは渡っ てはいけない信号を誰かの代わりに渡って しまったのだと思う そして今も夜道を運転していると窓にあの 赤い光がちらりと見えることがあるもう 意識町の交差点には近づけない
現実と非現実の間にあるような怖い話を紹介。
今回は「石木町の夜、赤く光る幻」というお話。
これは、今から三年前の初夏、六月のことで、俺はいまもあの夜の空気をはっきり覚えている。それまで大したことのない毎日だった。勤めていた職場は、奈良市内の薬局で、家から車で十五分ほど。通勤路にある石木町の交差点は、コンビニや民家がパラパラと並ぶだけで、夜ともなれば人通りはほとんどない。何の変哲もない交差点だけど、そこだけ妙に空気が淀んでいる気がして、いつもは音楽をかけて通り過ぎていた。でもあの夜だけは、なぜかカーラジオも消していた。たしか、あの日は少し霧が出ていて、湿っぽい空気が窓の外にこびりついていた。
仕事を終えた帰り道、まだ午後八時過ぎだったのに、石木町あたりは早くも暗くなっていた。俺にはたまに飲みにいく同僚のシュウと、高校からの友人で地元に残っているケンジがいる。三人とも小さな町の馴染みで、たまに「暇なら石木町の交差点で集合」とメッセージを送りあう気楽な仲だ。あの日も、ケンジから「夜風が気持ちいいし散歩しないか」とLINEが来た。俺とシュウ、三人で昔みたいに交差点近くの小公園で落ち合い、コンビニで缶ビールとスナック菓子を買った。みんなお互いの仕事や愚痴を言い合って、特に不安もなく、ただたわいもない時間を過ごしていた。石木町の交差点は、古い信号機すらなく、どこか時代から置いてけぼりにされたような場所だった。
その夜、公園を出て交差点を渡ろうとした時、最初の違和感が忍び寄った。近くで小さな子供が何かを呟くような声がきこえた気がした。「今、変な声聞こえなかった?」と俺が言いかけたとき、ケンジが「え?全然」と笑うだけ。シュウも不思議そうな顔だけど、「気のせいだろ」と話題はすぐ流れた。でも二人して交差点の向こうをときどきちらりと見ている。変だと思ったのは、真夜中なのにコンビニの前だけ灯りが妙に赤いことだ。普通、街灯の光はオレンジか白っぽいはずなのに、交差点だけまるで血のような赤さを感じた。車のテールランプ?いや、そんなに車通りはない。遠くから、自転車の反射板みたいな小さな点がじっと動かずに光っていた。
ゆっくりと近づいた瞬間、急に視界が揺れて、何かが目の端をよぎる。「おい」とケンジが低く呼ぶ。俺は振り返ったが、そこには誰もいなかった。ただ、一瞬、道路の真ん中に中学生くらいの痩せた男子が立っているのが見えた。制服の襟が濡れているように思えたが、次の瞬間には消えていた。「……見た?」とシュウが尋ねる。ケンジは頷きもせず、「渡ろうぜ」と早足で進む。歩道はない。俺たちは肩を並べ、ただ静かに交差点を渡るしかなかった。
交差点の中心で、突然強いヘッドライトのような光が周囲を飲み込んだ。俺の鼓動だけが耳元に響き、現実感がなくなっていく。あるはずのない信号機が空中に浮かび、その赤色だけが、まるで何かの合図のように点滅している。苦しくなって目を閉じると、今度は近くで足音。ガラスの割れたような音とともに「向こうに渡りたい」という声が頭の中に響いた。反射的に目を開けると、俺の足元に水たまり、そしてその水面に知らない少年の顔が歪んで映り込んでいた。その少年は、俺たちの叫び声にも歩みを止めず、ゆっくりとこちらへ振り返った。身体が震え、声も出せなかった。
唐突に赤い光が消えて、気づけば全員、交差点の向こうに立っていた。息が切れ、足はがくがく。けれど何事もなかったみたいに車は一台も通らず、夜の音が戻ってきた。三人とも何も言わずにその場を離れた。
後日、奇妙なことがいくつも重なった。ケンジは突然寝込むようになり、「夢であの少年に道を塞がれる」と呟くことが増えた。シュウの車は、あの夜から決まって石木町の交差点だけエンジンが不調になるそうだ。俺自身もときどき、赤く点滅する信号機――実際には存在しない、交差点の空中に浮かぶ幻を思い出し、心臓が冷たくなる。詳しく調べてみると、あの交差点では何年か前に中学生の交通事故が起きていて、重体になった生徒の消息は報道されていなかった。
その夜見た少年の顔――どうしても、ニュースの写真に重なってしまう。何度考えても、俺たちは、渡ってはいけない信号を、誰かの代わりに渡ってしまったのだと思う。そして今も夜道を運転していると、窓越しにあの赤い光がちらりと見えることがある。
もう、石木町の交差点には近づけない。
#交差点 #事故 #信号
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