鹿児島市と鹿屋市を結ぶ高速船 2月8日就航 新航路就航へ期待かける人たちの思い (25/02/07 18:36)

鹿児島県鹿児島市と鹿屋市を結ぶ高速船が8日就航します。

薩摩半島と大隅半島を結ぶ、新たな航路の就航を前に、就航にかける人たちの思いをお届けします。

2月1日朝、鹿児島市のマリンポートかごしまです。

鹿児島市の下鶴市長をはじめ、多くの人が集まってきました。

1週間後に就航を控えた高速船の体験乗船に参加するためです。

その中にいた笑顔の男性が高速船の運航会社、なんきゅうドックの今村弘彦会長です。鹿児島と鹿屋を船で結びたいと強く願った一人です。

なんきゅうドック・今村弘彦会長
「この船は1年かけて改装工事をした60人乗りのアルミ合金製の船です。どうぞ皆さんよろしくお願いいたします」

鹿児島市・下鶴隆央市長
「鹿児島市もマリンポートも普段見ない海からの視点で、大変新鮮で面白い」

8日から就航する、鹿児島市のマリンポートと鹿屋市の鹿屋港を結ぶ高速船。

定員は約60人、所要時間は30分から40分ほどです。

薩摩半島と大隅半島を結ぶ定期航路としては、鹿児島市と桜島を結ぶ桜島フェリー。

鹿児島市と垂水市を結ぶ鴨池垂水フェリー。

指宿市と南大隅町を結ぶ、フェリーなんきゅうに続く4つめの定期航路です。

今村会長は以前、鹿児島テレビの取材に就航の狙いについてこんな風に語っていました。

なんきゅうドック・今村弘彦会長
「(ターゲットは)鹿児島と大隅の移動人口。調べたら年間800万人いる。1日あたり2万2000人が行き来する。車を持たない交通弱者は鹿屋市から鹿児島市に来るのに時間かかる。交通弱者、病院に行く人などに喜んでもらえたらうれしい」

さあ、鹿屋港に到着しました。

鹿屋港には、人が乗り降りできるよう県が新しく浮桟橋を整備。鹿屋市の関係者が乗客を手を振って出迎え、就航記念のセレモニーが行われました。

一方、高速船乗り場のすぐ近くにある商店では港を活気づけたいと、鹿屋港がある地元古江町の町内会が主体となって運営しています。

この日は体験乗船で訪れた人たちに、特産のカンパチが振る舞われました。

乗船客
「(カンパチは)おいしかったです。プリプリしていました」
「(高速船は)速いです。びっくりしました。(高速船の)トッピーに乗っているような感じ」

その様子を笑顔で見つめるのは、町内会長の東明さんです。

古江町内会・東明会長
「うれしいの一言です」

実は体験乗船の1週間前、東さんたちは会議を開いていました。

議題は高速船で鹿屋港を訪れた人たちをどうやってもてなすか。

カフェをつくることや、たい焼きならぬ「カンパチ焼き」を新しい名物にできないか話し合いました。

まちおこしのメンバー
「形にこだわらなければすぐできるんです。カンパチを使用したあんこに混ぜるとか」

町を盛り上げたい東さんたちにとって、高速船就航はまさに渡りに船。

このチャンスを生かそうと知恵を絞ります。

古江町内会・東明会長
「とにかく古江が盛り上がればいい。こちらからもアイデアを出しながら、やっていけたら」

一方で、今回の就航には課題も残っています。

まず、鹿屋港の乗り場には待合所やトイレがありません。

さらに高速船の乗り場となる鹿屋港もマリンポートも、ともにそれぞれの市の中心部から離れていてアクセスしにくく、2次交通の整備も必要です。

鹿屋市・中西茂市長
「鹿屋市だけでなく、大隅全体で状況を見ながら検討していかなければならない」

鹿児島市・下鶴隆央市長
「これからいろいろな具体的な課題、相談が出てくると思うので、それぞれに応じて検討していきたい」

多くの人の期待を乗せて、いよいよ8日就航する高速船。毎日朝と夕方、1日2往復し、料金は中学生以上が1800円、小学生以下が900円です。

1台300円で自転車を積み込むこともできます。

運航する今村さんの意気込みはというと…

なんきゅうドック・今村弘彦会長
「最初のうちは、赤字覚悟」

錦江湾で4つ目となる「海の道」が定着するには官民一体となった努力が求められそうです。

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