「教訓を思い起こして」15人死亡のスキーバス転落事故から9年 遺族らが事故現場に献花(abnステーション 2025.01.15)
軽井沢町でスキーバスが道路脇に転落した事故からきょうで9年です。「教訓を思い起こす」、遺族の思いは変わりません。
■息子が事故でけがをした女性
「ちょっと形状が変わったかも」「削られたまま大きくなってるよね」
木の幹に残る傷跡が、9年の歳月を静かに物語ります。
15日午前1時50分ごろ。事故があったのと同じ時刻に、けがをした当時の大学生の母親3人が現場を訪れました。
■息子が事故でけがをした女性
「ここに来ると、手を合わせて、亡くなった子どもたちに生きている自分の息子たちを、このぐらいに成長して、元気だよと」
■息子が事故でけがをした女性
「ショックという言葉で説明がつかない、彼らの人生の一つになってしまった」
2016年1月15日。
■当時のリポート
「群馬方面から向かっていたバスは、緩い左カーブに差し掛かり、そのまま対向車線をはみ出しガードレールをつき破ってがけ下に転落しました」
軽井沢町の国道18号で、スキーツアーバスが時速約95キロでガードレールを突き破り、道路脇に転落。大学生と乗員合わせて15人が死亡、26人が重軽傷を負いました。
事故を巡っては、2023年、バス会社の社長と当時の運行管理者に対し、長野地裁が業務上過失致死傷の罪で実刑判決を言い渡しています。2人はいずれも控訴しています。
15日午前5時ごろ、警察から一報を受けたという時間に、バス会社の社長が献花に訪れました。
■バス会社社長
「当時と何ら変わることなく、時間の経過と共に、むしろ、ますます申し訳ないなという気持ちが増しております。(Q控訴された理由は?)…」
当時大学生の次男・寛さんを亡くした田原義則さんは…
■田原義則さん
「悲しいことではあるが、もう一度それを思い出しながら、9年間あの事故を無駄にしないように、息子と約束してやってきたことを考えながら長めに手を合わせていた」「9年前の悲惨な教訓を、もう一度思い起こしてもらって安全なバスの運行を続けるきっかけになれば」
田原さんは、遺族会の代表としても活動しています。
町役場では遺族や国交省、バスの業界団体の幹部などが集まり、事故の教訓を今後のバスの運行に生かすことを確認しました。
■国土交通省 古川康副大臣
「どういうバスに乗っても安心して乗ることが出来る、その状態をしっかりと実現していきたい」
田原さんだけでなく、他の遺族も事故現場を訪れ奪われた命を悼みました。
■娘を亡くした男性
「ここに衣里がいるわけではないので、お父さんも頑張っているよということだけ伝えました」
■息子を亡くした男性
「事故が風化しないよう二度とバス事故・交通事故が起きないように活動できれば」