活躍誓うパリ 自転車・窪木一茂選手 2回目のオリンピック 故郷の熱い声援でメダル獲得狙う【福島発】
7月24日パリオリンピックが開幕する。自転車競技に出場する窪木一茂選手に注目。
地元・福島県古殿町などで熱い声援を受け、メダル獲得に意欲を燃やしている。
「おはようございます」6月、静岡県で練習を公開した窪木一茂選手。パリオリンピックの自転車競技トラック種目に2大会ぶりに出場する。
団体種目の「チームパシュート」など3種目に挑む窪木選手。メンバーやスタッフに指示を出し、チームを引っ張る。チーム最年長の35歳。持久力や筋力を高めるトレーニングにも積極的に取り組み、緊張感がみなぎる。
「オリンピックを経験している身でもあるので、選手村での行動だったり、現地で13人の選手に何かアドバイスが出来ることもあるのかなと思います」と話す窪木選手。その姿にチームの責任者も信頼を寄せている。
ブノワ・ベトゥテクニカルディレクターは「彼はカリスマ性があり、豊富な経験があり、肉体的にも強く、他の選手をトップに押し上げる事が出来る。全ての素質を備えています」と語る。
いまやチームに欠かせない存在の窪木選手だが、これまでの道のりは、順風満帆ではなかった。初めて出場したリオオリンピックでは、個人種目の「オムニアム」で14位。さらなる活躍が期待された東京大会だったが、代表メンバー入りを逃がした。リベンジを図るべく挑戦したのが「競輪」だ。
窪木選手は「1週間に3回ウエイトしたりとか、バイクを使ったスピードトレーニングを週に4回入れたりとか、短いスプリントの練習が本当に多いので、それが身体を帰るきっかけになったと思います」と話す。
競輪で、素早く力を発揮できる「スプリント力」を身に着け、今回、日本代表に返り咲いた。
窪木選手の地元・福島県古殿町。父・茂さんはそのメンタルの強さを見抜いていた。
「何事に対しても一生懸命やるんですけど、ハートが強かったね。負けず嫌いだったんだよね。今もそれが大きく繋がっていると思います」と父・茂さんは話す。
学法石川高校で自転車競技を始めた窪木選手。茂さんは遠征の送り迎えをするなどサポートしてきた。「これが全国大会の初優勝ですね。この頃から、頭角現した。まさか、2年生ですからね。自転車踏み始めて1年半ですからね」と茂さんは当時を振り返る。
2回目のオリンピックに臨む自慢の息子。茂さんは、特注したタオルを手に現地で応援するつもりだ。「東京の悔しい思いをこのパリに全部ぶつけていただいて、大きい物を一番テッペン棒を持ってきていただければ、最高に嬉しいと思います」と父は期待を寄せる。
窪木選手を支える存在は他にも・・・古殿中学校の生徒がエールを送る。
「がんばれ、がんばれ窪木!がんばれ、がんばれ窪木」故郷の仲間や住民たちだ。
6月21日、母校・古殿中学校では、メッセージ入りの国旗が手渡された。
窪木一茂選手は「この国旗をフランスへスーツケースに入れて持っていきます。メダルを獲得して、獲得したら自転車競技の周りを回れるんだけど、国旗を背中に持って皆のメッセージが世界に届くように僕が頑張ります」と意気込みを話した。
同じ日には町を挙げた壮行会も。
8年前に窪木選手を励ました同級生も集まって、再びエールを送った。
「オリンピックという舞台、大舞台を楽しんで来てくれればと思います。精一杯頑張ってください」という同級生と固い握手。窪木選手の表情もおもわず緩む。
「久しぶりに同級生に会って涙がこみ上げてきました。本当に古殿で生まれ育って、本当に感謝しています」と感謝の思いを胸に活躍を誓う、パリ。めざすゴールは明確に見えている。
「今回はメダルを狙えると思っていますので、本当に自信がありますので、福島県の皆さんにもぜひ本気で応援していただいて、嬉しい報告が出来ることを望んでいます」
2回目のオリンピック、窪木一茂35歳、パリでの活躍はもうすぐだ。