宗太郎駅 JR九州 日豊本線 2024年6月30日

宗太郎駅(そうたろうえき)は大分県佐伯市宇目大字重岡にあるJR九州・日豊本線の駅です。
1923年(大正12年)12月、宗太郎信号場として鉄道省が開設。
1947年(昭和22年)3月、駅に昇格。宗太郎駅として開業。
1968年(昭和43年)4月、業務委託駅となる(業務委託先は日本交通観光社)。
1972年(昭和47年)3月、荷物扱い廃止、無人駅となる。

相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。
無人駅で駅舎はなく、かつて存在した駅舎の基礎と改札ラッチが残っています。
時刻表などは外壁に取り付けられており、駅舎跡横に電話ボックスが設置されています。
ホームには待合所があり、駅名標はJR標準型が設置されています(イラストは描かれていない)。
跨線橋前(待合室のあるホーム)には、当駅開業に尽力した初代駅長の功績を讃えた記念碑がある。

2015年度(平成27年度)の1日平均乗車人員は0.39人で、1人に満たない状況ですが、フリーきっぷあるいは途中下車制度を利用した乗客数は除外されているそうです。
周辺は国道10号線とわずかな民家のみで、空き家も多い。
当駅へ繋がる道は幅が狭く自動車での進入は難しいが、バイクでの進入は容易なので、これを利用して駅前まで訪れる鉄道ファンも多く、私が訪れた際も列車から駅に降りたのは2人でしたが、ほかに3人の人が車とバイクで駅を訪れていました。

東九州自動車道が全線開通し、且つ佐伯インターから延岡南インター間が無料で通行出来る影響で当駅前の国道10号線は自動車の交通量が東九州自動車道開通後、極端に少なくなっています。
宗太郎駅を含んだ日豊本線の佐伯駅から延岡駅の間は普通列車が往復あわせて3本しか走っていなくて、この区間は秘境路線となっていますが、駅前の道(国道10号線)もほとんど利用する車がない道路になっているようですね。

宗太郎駅は大分県最南端の鉄道駅で、JR九州・大分支社管轄の駅としても最南端です。
1駅南の市棚駅との間には、大分県と宮崎県の県境と、大分支社・宮崎支社の支社境界があります。

青春18きっぷ利用者からは日豊本線・延岡駅~佐伯駅の間における普通列車の本数の少なさや、特有の運行時間と同地区の宗太郎峠から難所「宗太郎越え」として有名な駅です、九州で1番の秘境駅といってよいでしょう。
停車する普通列車は、1964年ですら1日6.5(土曜・休日は6)往復、昭和末期の1988年でも1日4.5往復のみでした。

場所的には山間部深くに位置し、小さな集落の最上部に駅があります。
宗太郎駅に通常停車する列車は全て普通列車で、2024年3月ダイヤ改正時点では1日に下り1本、上り2本のみです。
近隣が山間部に位置するため、宗太郎駅近辺では列車と猪や鹿との接触によるダイヤの乱れが特に多い地域でもあり、悪天候時には、特急や貨物列車の空転が発生しやすいことでも有名です。

なお2020年10月より運行を開始した観光列車「36ぷらす3」では、『土曜日ルート “緑の路”』で重岡駅とともに特別停車駅となっています。
駅名の由来について前述の観光列車「36ぷらす3」の車内放送では「かつて、近隣に岡藩のお抱えの山が沢山あり、その山を見回りしていた『洲本宗太郎』の名前を取ってこの辺りの地区名が『宗太郎』となった」と紹介されています。
岡藩の中心地である岡城は鉄道駅で言えば豊肥本線の豊後竹田駅近くにあるのでこの宗太郎駅周辺は大分県と宮崎県の県境にありますが、岡藩時代も藩の境目の地域だったのでしょうね。

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