県内を巡った聖火をいまか、いまかと待っていた街があります。東京オリンピック自転車競技の開催地、伊豆市です。この1年間コロナで振り回され続けた地元の人たちは、聖火をどう見つめたのでしょうか。

 聖火を高々と掲げて駆け出したのは、實川欣伸さん77歳。富士山を2000回以上登ったことで知られる登山家です。聖火リレーのためにおろした新品のスニーカーを履いて實川さんが走ったのは、修善寺温泉。自転車競技の開催地・伊豆に聖火がやってきました。
<修善寺プリン工房オーナー 木村政彦さん>「そろそろ来るかなぁ」
 聖火の到着を待ちわびているのが、プリン専門店を営む木村政彦さんです。店の目の前をランナーが走ります。
 埼玉で暮らしていた木村さんが修善寺にやってきたのは、いまから2年前。この場所で店を開いたのには理由がありました。
<修善寺プリン工房オーナー 木村政彦さん>「修善寺が東京オリンピックの自転車の競技会場になり、伊豆はサイクリストとして走るのがすごく好きな街だったので、伊豆をサイクリストの聖地、自転車のメッカにしたかった」
 自転車好きが高じて伊豆に移住した木村さん。一時は開催も危ぶまれたオリンピックがいよいよ現実ものとなる中、期待は膨らみます。
<修善寺プリン工房オーナー 木村政彦さん>「自転車の街としてオリンピック・パラリンピックのレガシー(遺産)を残す非常に大きなイベントなので、多少の不安はあるが、楽しみ」
<新井旅館 森孝夫総支配人>「資料倉庫を調べたところ、過去にいただいた東京オリンピックのポスターが出てきたので展示させてもらっています」
 こちらは修善寺温泉の老舗旅館、新井旅館です。新型コロナの影響で売り上げが7割近く落ち込んだといいます。期待していたオリンピック需要も観客数の制限が決まり、不透明なままです。それでも、ビッグイベントに期待を寄せています。
<新井旅館 森孝夫総支配人>「海外のお客様を迎えられないのは大きなダメージだが、静岡県で初めて開催されるので、ぜひお客様に来てもらいたい。県内初、修善寺初の聖火リレーなので、歴史的瞬間」
<修善寺プリン工房オーナー 木村政彦さん>「実際に見て実感がわいてきた。感動的。コロナ禍で大変な思いをしていたので、少し明かりが見えてきた。希望を感じる」
#オレンジ 6月25日放送

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