【感動する話】大雨の中ずぶ濡れで川に落ちそうな美人女性を助けた→彼女の住むアパートに誘われてその後驚きの展開に…【泣ける話】【いい話】

俺は田村 浩司ごく平凡なヒシ員 だ一般勝者の営業マとして働いていて入社 4年 目同期が次々と成績を上げ小心を果たし 始める中未だに目立った業績は残せてい ない元々目立たないタイプの上容姿も性格 もぱっとしない俺は仕事ができない平社員 として周囲に認知されてい た上司からはノルマに関して毎月のように 出席されるし後輩からは尊敬されるどころ か煙たがられるだけという居心地の悪さを 感じてい た田村君は はいそんなある日 営業部長に呼び出されビクビクしながら 部長の前へ向かっ た部長お呼びでしょう か部長は書類を手に取ると眉間にシを寄せ たまた成績に関する小言 か憂鬱な気分で部長の話を 聞く田村君今の数もノルマには届かなかっ たようだ ねはいすみませ ん謝罪しろと言ってるんじゃ ない君はやる気があるのかね普段の君の 仕事ぶりを見ても全くやる気が感じられ ないいい加減に仕事をしているから売上が 伸びないんじゃないのか ねいえ決してそんなつもりで は君の同期は主任と係り長だ ぞトップ営業マになった仲間を見て本当に 何も感じないのか ねそれ は部長の説教が始まると車内はしんと しまり 帰り我関せずと言った顔でみんな自分の 仕事に集中 1度部長に呼び出されれば30分以上注意 されるのはざ だただひたすら頭を下げて平謝りするしか できなかっ た君には来月林間まで営業に行って もらおう契約が1件も取れなかったら帰る 部署はないと思いたまそそんな それって首ってことです か林研はこの辺りと比べて男心者や弱年層 の割合が多く契約が取りにくい町として 車内でも認知されていた部長はわざと俺を 林間の営業に回らせて厄介払いをしたいの かもしれ ないなんだねその不満そうな顔は 1件でも契約が取れれば来月のノルマは 免除してやると言っているんだ ぞはい君がどれくらい本気で仕事に

取り組めるか見せて もらおうわかりまし た失礼し ます部長の命令には逆らえ ないこうして林間への出張が決定した 出張は3日間必ず1件は契約を取ってくる ことそれが部長から出された条件だった よりによって同期からも契約が取りにく いって評判のところなんて なあ正直これからの3日間を思うと食欲も 湧かなかっ た宿泊予約先のホテルがあるの駅でして 早速駅周辺の住宅街を中心に外回りを開始 し た結構です間に合ってますそうですか失礼 いたしまし たブザーをして名乗っただけなのにあかさ に迷惑そうな声でインターフォン越しに 断られて しまううるせえなうちはセールスお断りだ とっとと帰れ失礼しまし た拒絶されること十数 権すでに俺の心は折れかけていたそもそも 自分の会社の商品に文句を言うつもりは ないがまだまだウォーターサーバーの一般 家庭の普及率は 低い俺だってウォーターサーバはいらない もんなぶっちゃけ水道水で十分だ よ低額で毎月美味しい天然水が飲めると 会社で開発した卓上型の家庭用ウォーター サーバーだが一部の富裕層や健康思考の 家庭しか需要がないのではないかと思う はあ疲れ た昼過ぎにに到着して街を 歩き回り気がつけば夕暮れが訪れてい た額の汗を拭って公園のベンチに 座るぼんやりと空を仰ぎ見ると虚しさで涙 が出そうになっ たするとぽつりと頬に冷たい感触が当たっ たにわか雨だっ た また一滴と落ちてきたと思ったらまた琢磨 に豪雨へと変わり慌ててベチを立ち上がっ た全くなんなんだよ休憩くらいさせてく れってん だ殻になったペットボトルを自販機側の ゴミ箱に投げ入れて公園を後にし たとりあえずチェックイン予定のビジネス ホテルを指て駅方面に走っている時だった え河川敷に通りがかったのでふと川べりに 視線をやると1人の女性がずぶ濡れで川の 前に立っている背中を見 たこの大雨の中傘も刺さずにあんなところ にいる なんてそのまま立ちさればいいもののなん

となく胸がざわざわして 川岸へと近づきずぶ濡れの女性に声をかけ たどうかしたんですかこんな雨の中に1人 で風を引きます よすると女性が驚いて振り返っ た性で整った顔立ちの美人だっ た大なのだろうかびしょびしょに濡れて いるスーツを気にもせずこちらを向いた 彼女と視線が合いドキッと鼓動が 跳ねる相手に目を奪われたのもあるが彼女 が泣いていたからだっ たうるんだ瞳は赤く 晴れ上がり長時間雨に濡れたせいか顔色は 真っ青だっ たすみません放っておいてください 私は1人で痛いん ですでもこんなところにいたら危ないです よ雨で川岸はぬかるんでいるし万が一足で も滑らせて川に落ちてしまったら大事だ 少し強引かもしれないと思ったが俺は彼女 の手首を握った離してそっちが川から離れ てくれるなら俺も手を話しますよどうして あなたには関係ない でしょう俺に手をつまれた女性は瞳から 大粒の涙をこぼし た放っておけと言われても目の前で今にも 川に落ちそうな女性を放ってはおけない です よ俺がしつこく食い下がると女性は手を 振りこうと抵抗した うわ きゃ身をねじった女性は足を滑らせる 危ない体勢を崩し彼女は川に落下しそうに なっ た俺は慌てて両手を伸ばして彼女の腕を 捕まえると引き上げようと踏ん張っ た彼女は目を見開いて 驚きこちらをまっすぐに 見つめるなんでそこまでするんです か自分自身でもなぜここまで必死になるの かよくわからなかっ ただが川にでも落ちて溺れるなんてことが あったら大変 だそんな状況で無視することはでき ない女性は俺を信用してくれたのか自分 から手に捕まってくれた その後助けていただいたお礼に私の アパートでお茶をして行きません かそう誘われるまま彼女のアパートに 立ち寄る流れになっ た独身平社員のさえない俺は女性の部屋に 入るのは初めて だどぎまぎしつつ玄関で靴を脱ぐ とはタンスからバスタオルを出しこちらへ 差し出してくれ

たありがとうございますいいえお気に なさらないで くださいしまり帰ったアパートの部屋で 濡れた体を吹く男女が2人 きり落ち着きなくそわそわしていると先に 体を拭った彼女が台所に立ってお湯を 沸かし始めた 室内をちらっと眺めてみるとタンスの上に 写真たてが飾ってあっ たここからだと顔はよく見えないが男女の ツショットだと分かっ た恋人がいたの かこれだけの美人なら当然 だろうほんの少しがっかりしながら ダイニングテーブルの椅子に 座り彼女がトレーをを運んでくるの待っ たどうぞああすみませ ん女性は俺の正面に座っ た入れたてのお茶を一口すするとこちら から彼女に切り出し たどうして雨の中で川を眺めていたんです か担当直入に尋ねると彼女は小さく首を 振った 昔から悲しいことがあると水辺に行くのが 好きなん です不思議と心が落ち着くの で気持ちは分かりますが危険なことはし ないでくださいね万が一が起きたらどう するんです かいいんです私はどうなって もあの子をなくしてから生活に張り合いが なくなってしまいましたから え女性は悲しそうに微笑むと写真立てを手 に取って見せてくれ た私の双子の弟なん です俺が恋人だと思ったのは彼女の弟だっ た らしい間近で写真を眺めてみると外見と 雰囲気が彼女にうり2つだっ た弟さんはどうして4年前交通事故で 亡くなりまし た念願の就職先も決まってこれからだて いう時 に彼女の話を聞いてみると弟さんは俺と 同い年だっ たそれはおの に私たちは早くに両親をなくしてお互い しか身よりがありませんでし た色々な職場を点々としましたがあの子の ためならどんな仕事でも頑張れたん です過去を語る彼女からは後悔は感じられ なかっ た湯を握りしめる小さな手をよく観察して みる とな豆やタコが指のあちこちにできており

赤が目立つことに気づい た俺の視線に気づいた彼女は頬うっすら くして手を隠し た水仕事や細かい作業が多くてすぐに手が 荒れちゃうんです恥ずかしいので見ないで ください彼女は生活を支えるため オルとして勤めながら内食と日雇いの バイトをかけ持ちしていた らしい弟さんを亡くしてからアルバイトは やめたらしいが彼女自身はそんな自分に 対し引け目を感じている様子 だこんな傷だらけの手を見ても気分が良く ない でしょそんなことありませんそれはあなた が一生懸命家族のために仕事をした証です よ立派だし素敵だと思い ますありがとうござい ます謙遜する彼女に対してらしくもない 熱弁を振ってしまい照れ臭くなって頭を かい た正面の彼女は頬を緩めるとくすっと 微笑みを浮かべた 綺麗な笑顔にどぎまぎしていると今度は 彼女の方から質問をしてき た失礼ですがあなたはどうして河川敷に いらしたんです かそういえば話していませんでした ね私は田村浩と言います金山商事の サラリーマンでここには営業できまし たそうでしたかあ私の名前まだお伝えして なかったです ねこちらから自己紹介をすると彼女も名前 を教えてくれ た江莉香さんと言うらしく年齢は俺の2つ 上だっ たそうでしたかお仕事中にすみません営業 のお仕事で大変な時に 気にしないでください仕事が大変なのは まあそうです ね実際今日は1日中この町の住宅街を 歩き回ったが一見も契約を取ることはでき なかっ た出張は残り2日間あるが正直不安で仕方 が ないすると香さんは俺の目をじっと見つめ たでも田村さんならきっとどんなお仕事だ としてもかっこよくこなしてしまうん でしょうね え江莉香さんからくのない褒め言葉を送ら れたが首を振って否定するそれは 買いかぶりすぎですよ俺なんて全然契約も 取れないし同期がどんどん出世して行くの に未だに平社員です から女性にこんな情けない話を愚痴る つもりはなかったのに穏やかな雰囲気の

江莉香さんについ気を許してしまったのか 余計なことまで口走ってしまっ た元々営業は自分には向いてなかったん です度胸もないし同機みたいに花もない 仕事だってこのままの成績じゃいつ首に なるか分かりませ ん田村さん え本音をとした俺に対して江莉香さんは声 を強め俺の手に自分の手のひらを重ねぐっ と力を込めながら言っ た私を川から救い上げてくれたあの勇敢な 田村さんは一体どこに言ってしまったん です かそれ は自分だって危険かもしれないのに私を 助けてくれましたよ ねあの時田村さんの一生懸命な姿を見た から安心して身を任せられたん ですあれは必死だったからですよ江莉香 さん放ておけなかっただけ でお仕事だって同じでしょ田村さんの 優しさや真剣さが伝わればきっとうまく いきます よ江莉香さんの手の平は 温かく久しく忘れていた人のぬくもりを 思い出させてくれるかのようだっ た真剣さや熱意や一生懸命さなんて入社し てから意識したことはなかっ た就活がうまくいかずに妥協で に入した俺はやりたくない仕事に対して 不真面目だったことは否め ない確かに同期たちは入社した頃から やる気と人柄を評価されてい た部長からは可愛がられひきされて いる俺がドさ営業マをどこかで格好悪いと ハに構えている中率先して外回りにに 出かけては契約を取るまで帰らないほど 仕事への熱意は人一倍ある連中だっ たでも一生懸命やっていればすぐ成果が 出るほど営業は簡単じゃないんですよ 江莉香さんは言い訳をする俺を決して 責めることはなくなめるような優しい声で 言っ たさんは金山商事にお務めだとおっしゃい ましたよねはいそうです があなたに見てもらいたいものが弟の部屋 にあるん です俺にです かはいついてきて ください江莉香さんの後に続いて案内され た部屋に入室 する弟の部屋は亡くなった当時のまにして あるん です整頓されたデスクの上に見れた パンフレットと商品の乗ったチラシが積ま

れているのを 見つけ俺は目を丸くして驚い たこれうちの会社のパンフレット だ はい弟が今も生きていたら田村さんと同じ 会社の社員として肩をいたと思い ますそうだったの か他にも弟さんのデスクには金山商事に ついて詳細にまとめたオリジナルの レポートや営業における心構えを記した 自己啓発本が並んでい たきっと江莉香さんの弟さんは本気で仕事 に望もうと熱意を燃やしていたに違いない それに比べて俺はどう だ契約が取れないのは周囲の環境や客が 悪いせいだと初めから努力自体を捨ててい た弟はこれで僕も社会人だからお姉ちゃん を支えられると喜んでいまし た私が言える立場じゃないですが田村さん には弟の分までお仕事で頑張って欲しいん です応援してい ますエリカ さん頭から冷や水を浴びせられた気分だっ たその後ビジネスホテルのチェックイン 時間を過ぎていたことも あり彼女に挨拶と礼を述べてからアパート を出ることにし たホテルに宿泊した翌日 早朝から身じくを整え鞄にウォーター サーバーの資料とパンフレットを 詰め込み再びこの町を隅から隅まで 歩き回っ た少しお話いいですか今ちょっと忙しいの で資料だけでもお渡ししたいんです よろしくお願いします はあ1日目同様に手応えは良くないが必死 に頭を下げて話を聞いてもらったり パンフレットを手渡ししたり資料をポスト に入れて回ったりと自分なりに達成感を 感じる営業ができたと 思うだが3日間の出張を得ても契約に 結びつけることはできなかっ た出張から数日後俺は部長に呼び出された ノルマ未達成の出席 だろう息承知しながら部長の元へ向かっ たお呼びでしょう か先日の出張の件についてだがはい一見も 契約を取れず申し訳ございませんでした 深深と頭を下げると仏は席を 立ち上がり俺の肩をポンと叩い た昨日林間から2件電話が入った ぞ検討した結果契約したいとの話だお客様 に伺ったところ君の熱心の説明に心動かさ れたそうだ えやればできるじゃないか田村君これから

もそのこの調子で頑張りたまえ期待して いるよありがとうござい ます久々に営業でノルマを達成したこの 瞬間の喜びは失いかけていた仕事への情熱 に再び火を灯してくれ たその後改めて契約が決まったお客様の家 に挨拶に行くことになったが1組目は心 よく話を聞いてくれた老夫婦でもう1組目 はなんと田村さんお久しぶり ですこんにちは江莉香 さんあの雨の日に偶然知り合った美人 オーエルの江莉香さんだったの だこれも弟が引き寄せてくれたご縁だと 思って契約を決めました これからもよろしくお願いし ますこちら こそ以来江莉香さんとはお互いの仕事の話 をしたりプライベートな話も時々するよう ないい関係を気づいて いる仕事の方はと言うと順調なことばかり ではなく時々同期たちと契約数を比べて へこんだりもするけれどそんな時はは 江莉香さんの弟の分も頑張ろうと自分を 古いたたせて いる周りは変わり派手た俺に驚いていたが これが俺の本当の姿だなんて思いながらも これからも仕事に励もうと思って いる私は 元で郵便局の一般職として窓口で勤務して いる独身の33歳 だ入社当時は地元の視点に配属されたが 人事移動で転勤し現在の視点に移動になっ た郵便局の一般職は主にお客様を窓口で 案内する受付業務と書類の処理や整理を 行う仕事で基本は定時の5時に業務終了に なるただし転勤先の郵便局は駅前の大規模 視点で各種生命保険のサービス業務も 取り扱っている ため定時以降にジャンム処理が重なり残業 が多かった はあこの分だと今日もまた残業か なデスクの書類をファイリングしながら ため息をついていると正面に座っている 同僚の水代さが小声で話しかけてき たねえ みな 何今度大学時代の友達と合コンするんだ けどみなも参加し ない コ佐は同年の同僚で転勤直後に業務内容を 指導してくれた縁で親しい友人となりそれ 以来ずっとこういう関係が続いていた ただし性格は正反対で神経室で真面目さが 鳥への私と遊び好きで活発な小さとは価値 観が合わないと感じる部分があった時々

小さの本法で男好きな性格に振り回されて 困っているちさ私彼氏いるんだけど知っ てる知ってるでもみなの彼氏って典型的な ダメ男じゃないみなのアパートにいろ中の ニート でしょう ちょっと彼の話は職場では言わないって 約束したじゃないへいきだってば誰も聞い てない よさは悪びれもせずダメな男とは早く別れ た方がいいよとしつこく合こを進めてきた 多分人数合わせで誘っているんだと 思う彼氏を悪く言われて頭には来た けれど実際恋人の裕二は私のアパートに 転がり込んでから仕事をやめて居ろ状態に なっていた付き合い始めの頃は歌手になる 夢を追いながらバイトを頑張っていたのに 今はほとんどバンド練習をせず音楽への 情熱も失って部屋でぐーたらする姿しか見 ていなかったみなの彼の裕二君てルックス は超いいからもったいないとは思うけどね でも私だったら本命が男はか なもうさには関係ない でしょはいはいそれで高校はどうする気分 転換だと思ってたまには遊ぼうよ今週の 土曜日だから考えておいて ね土曜日は裕次とデートの予定があった からその場は断ったものの金曜日の残業 終わりにアパートにすると待っていた彼に 頭を下げてこう言われたみな悪い明日の デートなしにしてくれないえどうして急に バンド仲間と飲みに行くことになっちゃっ てさごめん なそうなんだ うん分かっ たバンドは裕二の夢だもんねデートはまた 今度にしよっか本当ごめんちゃんと 埋め合わせはするからうんデートが ドタキャンになったのは今月に入って3度 目 だバンドは裕二にとって何より大切な夢だ から引き止められなかっ たそれでさみなお願いがあるんだ金貸して くれない か また今月のお小遣いはもう渡してあげた じゃ ないバンド練習で借りてるスタジオ代が 値上がりしちゃったんだ頼む よ来月にはちゃんと新しいバイト先探して 絶対返すからさ本当ね約束よ サンキューみな愛し てるは調子よく私の肩を抱き寄せた知佐の 言う通り昔から私はダメな男に引っかかり やすい自覚があったきっと心のどこかで何

の取りえもない自分のことを満たして くれる相手を求めているから手のかかる 相手ばかり好きになってしまうの だ昔交際していた元彼も似たようなタイプ で結局別れた後も貸したお金は帰ってこ なかったでも裕次に見捨てられ1人に戻る のが怖くてついつい甘い顔をしてわがまま を許してしまう 土曜日彼が外出した後予定がなくなった私 は地の高校に参加することに決め たもちろん遊ぶつもりはなく休日の寂しさ を紛らわすためだったミーナこっち こっちお待たせ 知佐待ち合わせ場所にはすでにチサの姿が あった金無は大しめの落ち着いたメイクを している小さだが休日に会う時はいつも 流行りのトレンドを抑えた華やかな格好を して いる今夜もいい男ゲットする ぞ前に付き合っていた人とはどうなったの 派手な小さの周りには常に複数の男性がい て誰が本命なのか教えてくれなかっ たあの人とは付き合ってないよ数回デート しただけそうなの1度付き合ったら数年は 交際する私とは根本的に考が違ったその晩 の小さは泥酔するほどカクテルを煽り気に 入った男性2人と連絡先を交換してい た私はと言うとあくまで時間つぶしに来た だけで何かを求めに来たわけではないので あまり目立たないように席の端っこに座っ て会話に混ざる程度だった酔っぱらっ ちゃった 大丈夫ちちゃん送ってあげようか 平気今夜はお迎えが来るの一郎君にはまた 今度連絡するねそっか残念だ なそれじゃあ電話待ってる ね2時間の合コンが終了しメンバーが解散 した後もに囲まれたさはご万越の様子だっ た私先に帰るわね長引きそうなので先に駅 に向かうことにし た疲れた裕二はもうアパートについてるか な夜食買って帰ろ駅前のコンビニに 立ち寄りつまみになりそうなお惣を物色し てレジに並んでいる時だっ た たまたま入口付近に視線を移すとコンビニ の外の通りを見知った2人が歩いていく姿 を目撃したえなん でセミロングの巻き毛をかき上げて微笑む さとレザージャケットを着た裕二だった 会計を終えて急いでコンビニを出たものの すでに2人は夜の町へ消えてしまった後 だった ただいま部屋に帰宅してもそこに彼の姿は なくスマホに連絡を入れると仲間の部屋に

泊まるとそっけな一言が帰ってくるだけ だっ たバンド仲間の家に泊まったことはこれ までも何度かあったでも今夜は小さと一緒 にいる姿を見てしまているまさか今頃小さ の部屋 に不安がぐるぐると渦巻き一晩中寝つけ なかったそれ以来裕二の外発の回数は 明らかに増えていった一方の千と言うと 毎日機嫌が良くメイクや小物のセンスが 以前と180°変わってい たちこの 香水これ可愛い でしょう最近はまってるブランドなん だ休憩時間に小さが使っている香水便の 写メを見せてもらうとそれは裕二が愛用し ているブランドと同じものだった彼は香り フェチで匂いにこだわりがあるだから私も 香水と柔軟剤には気を使って たこのブランド裕二が好きなんだよねそう だったの偶然だねうんそうだ ねなんだかひどく胸がざわざわするこの嫌 な予感が外れてくれれば いい合コンの夜に見た2人は見違いだっ たら いいそう願い ながらいつ2人ににあの日のことを聞こう かと悩んでいた週末の 日曜日疑惑が現実になる瞬間がとうとう 訪れてしまったみな今夜もバンド仲間と 練習があるから出かけてくるようん分かっ た何時くらいに帰れ そう うんもしかしたら止まるかもしれないから 夕飯はいらない よ裕二はまた私とのデートをドタキャンし て1人で外出してしまっ た行けないことだと頭では分かっていても もう我慢の限界だっ た私は裕二を尾行することに決め た電車に乗った裕二は陥落街で有名な駅で 下車すると改札を出てすぐの時計灯の下に 立ちキョロキョロと周囲を見回していた するとそこ へ裕二 くお待たせチサ ちゃんごめんねちょっと遅れちゃった うん俺も来たところだから今日も可愛いね チサちゃん俺が買ってあげたコートよく 似合ってるよ ありがとうそんな嘘 でしょ裕二の元へ走り寄ったファーコート を着た女性は間違いなく小さだっ た裕二は小さの手を握り寄り添って歩き 出す愕然とした私は足を必死に動かして

2人の後を追いかけた 裕二君みなはいいのこっそり合ってること バレたりしてない心配ないってあいつ鈍感 だからさバンド仲間と練習だって言えば ころっと騙される よ 痛い裕二君ては嘘 ばっかり本当はとっくにバンドなんてやめ てるん でしょそれナには内緒だからな はーい私たちが会うための大事な口実だ もん ね全身から血の気が引いていく裕二は小さ の腰を抱き陥落街へと入って行った ガタガタ震える指先でスマホのカメラを 向けると2人の後ろ姿を撮影し たその晩も裕二は帰宅しなかっ た胸がギリギリと痛み息をするのも 苦しいせめて裕二が自分の日を認めて浮気 をやめてくれればいいそう思いながら彼の 戻りを待っ た裕二は明け方5時に始発電車で帰ってき たお 帰りみなもこ一晩の目のしくできてる よ裕二は帰宅するなり私の方を撫でながら 囁い た話し てその手を 払いのけスマホの写真を突きつけたこれ どういうことどうしてちさといるのバンド の練習だって言ってたよね画面を見た途端 裕二はぴたりと動きを止めるこの写真を 証拠に浮気を白場させて反省させるつもり だっ たしかし裕二は態度を表編させ た お前まさか俺の後勝手につけてきた の最近ちっともデートしてくれないし何し てるのか心配だったからそんなに俺を信じ られないのか どうしてお前に監視されなきゃいけないん だ よ監視なんてしてないよ俺が束縛する女が 1番嫌いだって知ってるだろう ああマジめんど くせえしばらくダの家に泊まることにする から裕二は別人のようにそっけなくなって 私の肩を 突き飛ばしクローゼとの荷物を鞄にまとめ 始めた待ってどこ行くのここを出て行くん だよ裕二は玄関を出ていっ た突然の出来事に混乱して涙も出ない1つ だけ分かったのは彼が2度とこの部屋に もう帰ってこないということだけだった 大好きだった恋人を失い友人だと思ってい

た同僚にも裏切られて私の心はズタズタ だった 翌日知佐は私と目も合わせず口も聞か ないその日から残業帰りにフラフラと 飲み歩く毎日が 続き仕事もプライベートも全くうまくいか なくなっ た一体今まで何のために頑張っていたん だろうバカ みたいもう全部どうでも いいバーでカクテルを煽り飲み明かした後 始発電車で帰ろうと駅まで歩いていた時 だ あれ足元がフラフラし始め雲の上みたいに おぼつかなくなったなんとか改札まで たどり着いたものの激しい腹痛に襲われて その場にうまって しまう意識が朦朧として体から力が抜けて いった大丈夫ですか具合が悪いんです か誰しっかりして ください倒れた私に誰かが駆け寄って くる遠ざかる声を聞きながら重くなった まぶを閉じ たここは次に目を覚ました時そこは病室 だった身を起こそうとした途端お腹が ズキンと痛み再びベッドに倒れてしまう 起き上がらない方がいいですよえあなたは 私どうし て駅の改札前で倒れていたんです覚えてい ません か1人の男性が心配そうにこちらを 覗き込んで いる詳しい話を聞くと泥酔した私は駅で 意識を失って救急車で運ばれた らしいひとまずこの人が病院まで付き添っ てくれたよう だすみませんご迷惑をおかけしまし た気にしないでください困った時はお互い 様です本当にご迷惑をおかけしました僕に 謝る必要はありませんがあんな状態になる までお酒に溺れるのは関心できません ね眼鏡の奥の凛々しいまなざしに質問され ているようで思わず身を縮めた前後不に なったのはこちらの落ち度だし反省して いる けれどもう誰とも関わりたく ないこれ以上傷つくのは怖かった助けられ た立場でこんなこと言うのもどうかと思い ます が私に構わないで くださいあなたがもう2度と駅の改札で 倒れないと約束してくれるならお説教はし ませんよですからもう構わないでってう お腹の激痛でまともに喋ることもできない 看護師さんを呼びますから今はゆっくり

西用されてくださいまたお見舞いに来ます どうしてこの人はこんなに親切なの だろう疑問に思いながらも痛みには抗えず 深い眠りに落ちてしまった数時間後石から 中水園ですとの診断を受け たすぐに手術を受けることが決まり4日間 入院になった例の男性は何度かお見舞いに 来てくれたけど私はまともに口を聞かずに 話すことはなかったそして明日に隊員を 控えた入院3日目の 午後あの男性が病室を尋ねてきた失礼し ます今は誰とも話したくないんですすみ ませ んそう言うと男性は胸元にぶら下げている ロケットペンダントを 外し私の前に差し出したこれはペンダント に入っていた写真は金髪で浅黒い肌をワイ シャツから覗かせた若い男の人だっ た10代の頃の僕です喧嘩したりバイク 事故にあったり身内に迷惑ばかりかけてい ました自分への戒めとしていつも持ち歩く ようにしているんです よそれは今の誠実そうな外見からは想像 できない意外な身の上話だっ た彼の名は白石孝太さん私と同い年だっ た幼い頃両親をなくして じいさんの家で世話になっていましたが 当時は不良だったん です悪い奴らと暴れて大怪我した挙句駅で 倒れたこともあります えそんな時優しい人に助けられたんです赤 の他人なのに病院まで車で運んでくれ て真剣に叱ってくれましただから白石さん はの私を放っておけず自分のことのように 気にかけていたん だその恩人が困った時はお互い様誰かに 助けられたらあなたもいつか困っている人 を助けてあげなさいと教えてくれたんです その言葉は人間不審に陥った私の心へ一筋 の光のようにしみって言った何があったの か索はしませんし辛いことをいちいち 思い出させるつもりもありませんでも生き ていればこうして不思議な縁に恵まれる ことだって ある人生捨てたもんじゃないと思いません か彼の言葉は温かかっ た人の両親に触れたのは一体いつぶり だろう 一方的に尽くすばかりで報われずいつも 孤独だっ たそしていつしかそれが当然だと思い込ん でい た本当は誰かに優しくされたかっただけな のにう う席を切ったように泣きだした私の顔を

白石さんは何も言わずにそっと撫でてくれ たあれから1ヶ月が過ぎたアパートに裕二 が帰ってくることはなく知佐は都内の視点 に転勤が決まっ た隊員後は飲み歩く回数も減り精神面も肉 対面もだいぶ平成を取り戻して いる午前の業務を片付けて昼休憩に入った 時スマホに通知が1件入っ たさんからだっ たこんな感じのはどうです かメールに添付された写真は彼がデザイン したカーテンの写真だっ た白石さんの仕事はテキスタイル デザイナーらしく部屋のカーテンを慎重し たくて相談したらおすめを教えてくれ た駅で助けられた縁をきっかけにして 私たちは連絡を取り合う関係になっ た恋人でもなければ友達でもない けれど今はこの距離感が心地いいこの偶然 の出会いをこれから先も大切にしていき たいと思って いる俺の実家は農業を営んで いる米農家ではなく野菜をいくつか作って いる祖父の台から続けている専業農家で 親父はどうやら自分に継いで欲しかった らしいが小さい頃からどうしても歌手に なる夢を捨てられず親父の毛反対を 押し切って都会に出 た小さい頃から歌うことが好きでどうして もその夢を叶えたかったの だあの時は結構なとっくみ合いをしてその 挙句明け方に家で同然で飛び出し始発電車 に乗っていくという自分でもなかなかに 激しい押し切り方をし た都会についてからはバンドを組んで とりあえず知名度をあげようと毎週のよう に路上ライブをして自分の歌を届けまくっ たそしてたまたま関係者の目に止まり 幸いにも数年足らずでインディーズ レーベルには拾ってもらえたもののCDの 売上は いまいちライブのチケットも売れ残って オーディションも落ち続け結果として デビュー前と状況は変わらなかっ た相変わらず生活のためバイト付けの毎日 だ売れてはいないもののバイトと歌手活動 の営業でなんだかんだ日々を送ってい たでもいつまでたっても変化がないこの 状況いつになれば自分は華やかなステージ で歌えるようになるん だろう何をすればいいどうやったら いい毎日のように悩んで頭がパンクしそう だっ ただけど誰も答えを教えてくれないし 終わりのない迷路に迷い込んだみたいな

気持ちににもなってい た時々やめて実家に帰ろうかと考えて しまうことも あるでもその度に親父とのやり取りを 思い出して帰ったらかっこ悪すぎると自分 に言い聞かせ踏みとどまってい た今はとりあえずできることを頑張って 希望を見い出すしか ないそう思いながら状況して何年か頃 母さんから連絡が来 たもしもし母さん急にどうした の実はねおじいちゃんが危ない状態なのよ もしかしたら今夜が峠かもしれないわ え母さんの言葉に頭が真っ白に なる祖父は家族の中で唯一歌手になる夢を 全面的に応援してくれていた 自作の歌を歌っていると決まって近くに やってきていつも笑顔で聞いてくれるの だ最近の歌は灰からだなあ音楽のことは よくわからんがレジの声がいいことだけは じいちゃんにも分かる ぞレジを紅白で見れたら幸せな年末だろう な歌手の夢を話した時もそう言って笑って くれたし親父と大喧嘩した時も仲裁に入っ て親父のことをよく説得してくれ たいい夢じゃないかレジ応援して やろう家を出たあの日もじいちゃんにだけ メールを送るとピースの絵文字で送り出し てくれ た応援してくれているじいちゃんとの約束 があったから頑張ってこれれたの にごめんなテレビに出て歌っているところ を見せてあげたかった よ急が なきゃすぐに鞄に荷物をまとめじいちゃん に会うため実家に帰ることにし た病院に駆けつけると母さんがいてアンド の表情を浮かべ たあレジ間に合ってよかっ たじいちゃん はまだ息はあるけどちょっともう ねその言葉を聞いて病室に飛び込ん だじい ちゃん病室にいたみんなの視線が一斉に 自分に向いたがそんなことお構いなしに すぐにベッドに駆け寄っ たベッドの上のじいちゃんは記憶よりも ずっと細くて 目を閉じたまま弱々しく呼吸を繰り返して いる近くには親父もいてその様子をじっと 見つめてい たじいちゃんレジが来た よ冷たい手を握ると目がうっすらと 開きこちらを見て弱弱しく微笑んで くれる

おおレジ 元気にしとった か涙が出るのをこらえ何度も頷い た うん元気だ よ レージお願いがあるんだ歌ってくれんか の親父を見ると黙って 頷き奥に控えている看護師さんも頷いて いる笑顔を作 思いっきり息を吸っ たしっかり聞いてくれ よそれからありったけの思いを込めてじい ちゃんが昔よく褒めてくれた歌を歌っ たじいちゃんは目を細めかかに笑いながら 聞いてくれて いる今までの思い出が相島のように蘇って 思わず泣きそうになるが頑張ってこらえた そして歌い終えて声をかけたがじいちゃん は目をつったまま だ え親父が急いで医者を呼ぶと息を引き取っ たことが確認され たその顔はとても穏やかで本当に眠って いるようだっ たそれから慌ただしく数日が過ぎていっ た闘技を終えて実家のソファーに座ると どっと疲れが 押し寄せるお疲れ様忙しい中来てくれて ありがとう ね母さんがコーヒーを手渡してくれてそれ を受け取り一口飲むとコーヒーのほろにが が体に染み渡っ たまだしばらくはこっちに入れるんでしょ いや明日には戻ろうと思っ てあらそうなの歌手の仕事忙しい のうん まあ本当のことが言えず濁した返事をし たゆっくりしていけばいいの にそんな会話をしていると親父が庭から 入ってき たさっき帰ってきたばかりなのにもう 畑仕事の格好をしている レジ 手伝えお父さん今日はいいじゃないのレジ も葬儀を終えて疲れているの よいいから 来い親父は母さんの言葉を無視してそれ だけ言うとまた畑に戻っていっ たなんだ親父のやつ自分の親が亡くなった ばかりなのにこんな時まで畑仕事をする なんて 悲しくないのか よ親父の態度にイライラしながらも一応畑 に立っ

たそっちの雑草抜いて くれ親父はそれだけ言うとすぐに背を向け て雑草を土から抜き始め たそれに習って俺も黙々と雑草を抜き 始めるお互い無言で作業を 進めそんな時間が何分過ぎただろう か突然親父が声をかけてき た向こうで頑張っとるの か突然のことに手が止まり扁桃に詰まって しまっ た歌手活動のことを親父が気にかけてきた のが初めてだったから だ自分なりに頑張ってはいると答えたい ところだがそれが結果に結びついてはい ない 相変わらずCDは売れないし オーディションは落ちまくり だバイトばかりの日々で当然テレビに出る ことなんて夢のまた夢 だこんな現状を話したらそんなに売れない なら帰って来いと言われかねないどう 答えようかと悩んでいる と言いたくないなら言わんでもいい とりあえず雑草を抜いてくれあ ああ言われた通りに再び草むしを始め た広大な畑の草はとても骨が折れる作業 だでもひたすら雑草を抜くことに集中する となんだか心が無になっていくのを感じ た雑草を抜くたびに心の中のモヤモヤが 晴れて いく結果を出そうとやになって曲をった ところでそんな歌が人の心を打つわけが ないよ なじいちゃんは最後に言ってくれ たやっぱりレジの歌を聞くと元気が出る なそうやって喜んでくれる人に歌を届け たいとそんな気持ちから歌手を目指したん だ聞く人を元気にしたいそのためにはまず 自身が元気にならなくて はまずは初心に帰って歌を届けることを 考えよう少しずつ努力すればきっと報わ れるはずだ自分の方向性が見えてきて草も 楽しくなってき たなんかさ楽しくなってきた よそう言うと向こうで親父が鼻を 鳴らすそうだろう考えてしまう時はこう いう単純作業がいいんだ若い頃によく 怒鳴られて説教ついでにやらされたが いやいややってたはずなのに気づけば無心 になっていた終わったら心がすっきりし てるん だ今風に言うんだったらデトックスって やつ かやらされたってじいちゃん にそれ以外に誰が

いるじいちゃんはいつも優しくて笑顔しか 見たことなかったから怒鳴るとか仕置きと かそういうことをやっていたとは思わ なかっ た若い頃は厳しかったのか な殴られたこともあったぞえそうなのか 親父一体何やったんだ よ確か隣の高校のやと喧嘩した時だったか なその時相手に怪我させたって殴られた俺 も同じぐらいやられてたんだけど ななんだよそれ親父の武勇伝 かこちらが笑うと親父も笑ったのが分かっ た家を出る前は喧嘩ばかりだったから親父 の笑い声なんて久しぶりに聞いたかもしれ ない自慢にもならんから言ったことは なかったがこれでも若い頃はそれなりに 悪かったんだちょうど不良漫画が流行って た時代でなえそんな話初めて聞いた けどそりゃそうさ今初めて言ったんだ からその頃の写真ある見てみ たいナヤの奥にならあるかも なあ親父とこんな風に話したのって何年 ぶり だろう気づけば歌手になりたい俺と農家を 継がせたい親父 意地の張り合いみたいになり素直に話す ことがなかっ た親父の若い頃の話なんて聞く機会なかっ た な若い頃はやんちゃして学校に呼び出され たり警察に頭下げたりして爺いさんには 散々迷惑かけた な農家をついでちょっとは罪滅ぼしできた んじゃないかと思っていたんだが今にして 思えば全然足りてない気がする 親父つぶやく声があまりにも悲しげだった から親父の方を振り返る とその瞬間言葉を飲み込ん だ親父は雑想を抜きながら静かに泣いてい たの だ涙をポロポロこぼしながら手を動かして いる葬儀の最中も涙1つこぼさず模を務め ていたが泣いて いる親高校したい時に親はなしって言う けどじいさんとはこんなにおっさんになる まで長い時間一緒にいたのに振り返って みると時間が足りなかったと思うもんなん だ な親父の肩が震えて いるそうだよなたった1人の父親 だ大切な親が亡くなって悲しくない人間 なんて そそういるはずが ないそういえば昔ばあちゃんに聞いたこと が

ある普段は物調ずらな親父だけど小さい頃 は甘ったれでよくじいちゃんの後ろをつい て回っていた と小さい頃からじいちゃんみたいになり たいと口癖みたいによく言っていたそう だちょっと成長してからは親離れしようと したのかそれとも反抗機だったのか やんちゃをしてたのかもしれないけど やっぱり親父はじいちゃんのことが大好き だったん だ親父にとって大きな存在だったことは 間違い ないそのじいちゃんが亡くなって本当は 思いっきり泣きたかったはずなのにでも 親父は大人だし模しだから今この瞬間まで 我慢していたん だろう今やっと親父は畑仕事を通して心 からじいちゃんの死と向き合ってるん だ何も言えなくてもう一度親父に背を向け たお前も後悔せんように自分の人生を 生きろ何をするにしたって時間はどれだけ あっても足りないもんだから な今やりたいことを精一杯やり なさいそうだな俺も親高校を後回しにして ないで早め早めにやらなきゃいけない なもうお前は十分やってるちゃんと自分で 目標を立てて自分の足で歩いて いる親からしたらそれだけで嬉しいもん だ 親父まさかそんなことを言われるとは思わ なかっ た親父の反対を押し切って勝手に家を出 てきに帰ってこない自分のことを怒って いるのだ と親高校と言うんだったらさっさと帰って 来いと言われるのだと思ってい ただからせめて近況報告はちゃんとしろ 母さんが寂しがっとるぞあ うんお前がテレビに出ることを楽しみにし てるのはじいさんだけじゃないからな 親父はそう言うとゆっくりと立ち上がり ズボンの泥を叩い たその時はっとし たもしかして親父が畑仕事に誘ったのって 俺のことを元気づけるためだったの か親父と同じように落ち込んでいると思っ てあんな話をしてくれたの か親父の背中をじっと 見つめる自分がでかくなった分親父が 小さくなったように 思うその背中に声をかけ たじいちゃんも同じこと思ってると思う よ親父が振り返っ た親父が俺にもう親高校してるって思う ようにじいちゃんもきっと親父は親高校し

てるって思ってたんじゃないか なだってさ 親父だって自分の足で歩いてる じゃん親父が目を 見開く一瞬何かを言いかけて親父はにやっ と笑っ た生意気なこと言う なそれだけ言って歩いていって しまうその背中を見つめながら心の中で ありがとうと伝えたのだっ た 実家を出る時に母は玄関まで見送りに来た が父はリビングにいて酒を飲んでいるよう だっ たお父さんも見送りに来ればいいの に大丈夫だよそれ に十分親父の気持ちは聞けたから な え なにいやなんでも ない実はお父さんね レイジが出ていってから慣れないスマホを 使ってあなたのことをよく調べていたの よそうなのか ええあなたの歌手活動のことを毎日のよう に気にかけていたわ素直な性格じゃない から口には出さない けど一番応援してるわ よそう かたまには顔を見せにこっちに帰ってきて ねお父さんも喜ぶ わ分かったよじゃあそろそろ行く から電車に揺られながらここ数日間の 出来事とこれからのことを考えてい たとりあえず戻ったら新たに歌手活動を 頑張ろう売れるための曲を作ろうとするの ではなく自分の感じたことを素直に表現し て 思いの竹を歌にぶつけていくんだ少しずつ 努力を重ねればきっと結果はついてくる はず だ実家に向かう電車の中ではモヤモヤして いたがなんだか今はすっきりとしてい たそれから数ヶ月後俺は拾ってくれた インディーズレーベル主催のイベントに 出演が決定し たあれからを改めて曲作りを再開した ところCDの売上が徐々に上がり固定の ファンがつくようになっ たライブのチケットも売れるようになって きたため社長から声をかけてもらえたのだ 特にファンや関係者から好評な歌の タイトルは 家族自分が生まれてから家族で歩んだ日々 を思いも交えて綴った曲だ

CDを実家に送ると母さんから電話が かかってき たもしもしレジCD届いたわよあなたが CDを送ってくれたのなんて初めてだった からお母さん嬉しくなってすぐに聞い ちゃっ たそうかそれはよかっ たすごくいい曲ねきっとおじいちゃんも 天国で喜んでくれてるわよ昔からあなたの 歌大好きだったもの ね実の母親からの感想に少し恥ずかしく なりながらも嬉しい気持ちで返事を 返すお父さんなんかね毎日夜寝る前に聞い てるわよえ親父 が親父が歌を聞くイメージがなく思わず目 を丸くして しまう自分の部屋でこそこそしてると思っ たらねCDの機械を持っていってこっそり 聞いてるのよ本当に素直じゃないわ ねはは親父らしい なそれからも少したいもない話をして電話 を切っ た親父 ありがとうそうつぶやきながら両親からの 気持ちに心が温かくなった そのうちいつか必ずテレビにも出てやる から なじいちゃん見てろ よはあトイレ休憩が取りたいだ休憩取る暇 あったら契約を取れ俺はこれからタバコを 吸ってくるからその間に絶対取って おけよ岸部長はいかにも不機嫌な様子で 言うと タバコを片手に勢いよくオフィスを出て 行ってしまっ た部長に叱られた新入社員の山田君は顔を 真っ赤にして小さく震えて いる大丈夫よトイレに行ってき なさい女性社員が彼に優しく話しかけ たででも部長 がどうせいつもの八つ当たりだから一服し て戻ってきたらケロっとと忘れてるわ気に しないで言っとおいでお腹痛いん でしょすみませんありがとうござい ます山田君は涙目になりながらオフィスを 出て行っ たかわいそうに初めてだから怖かった だろう な全く木部長には本当に困ったものね トイレにすら行かせてあげないなんて気分 屋にも程がある わそうです ね呆れたような女性社員の言葉に大きく 頷い た騎部長は車内でジャイアン部長と密かに

呼ばれて いる部長食につくほど有能な人なのだが 1度不機嫌になると途端に応募になるの だ機嫌さえ治れば元に戻るためみんな彼が 不機嫌な時は不容易に近づかず嵐が 過ぎ去るのを待つようになってい たその日は相談があり岸部長も同行してい た難しい案件だったけど無事決まって よかった なそうですね部長が来てくれたおかげ です取引先との談がうまく進み部長は得意 げに笑った今は機嫌がいい らしい普段は本当に鬼作でいい人なため いつもこうで会ってほしいところ だ今日は時間も遅くこのままチキをして 2人でご飯を食べてから帰ろうという話に なったあこの店弟がおすめだとか言ってい ました よ近くにあった居酒屋を指さすと部長も 興味を示しその店へと入ることになっ た店内はそこそこ席が埋まっていて開い てる席はないかと辺りを見回していると 突然声をかけられ たあれ兄さん 振り向くと弟の工事が男女4人で席に座っ て いるもしかして席がないの よかったら一緒に飲もうよ弟は笑顔で俺に 言っ た部長は自分と顔が一緒の弟にとても驚い て いる俺と弟は双子で一覧性なため顔が そっくりなの だその席には弟の他に気の強そうな美女と 笑顔が可愛い女性と金髪の男性が座ってい た みんな弟の友人だろう か自分は構わないがいきなり知らない人と 飲むなんて部長がいるので無理だと断ろう とそう思っていた 時彼は笑顔で輪の中に入っていっ たお邪魔させてもらっていいか な機嫌のいい部長に目を丸くしながらも弟 たちに加わっ た初めまして弟の浩司と申し ます驚いたな君たちはそっくりだ なそうなんです一覧性の双子なんです よ私たちも今日初めてお兄さんと会ったの でびっくりしましたよ双子の人は初めて見 ましたうり2つです ね弟の友人も自分のことを見て驚いたよう だ それからお互い自己紹介をして飲み会は 思った以上に楽しいものとなっ た弟の友人はみんないい人で話もとても

盛り上がり酔っ払った部長が笑顔が可愛い 愛さんにくを巻いて勝ちな江莉香さんに きつくおしりを受ける場面もあったけど 部長はそれすらも楽しんでいるように見え たいつまでもヘラヘラ笑わ ないエリカさんがそう言って部長のおでこ を軽く 叩くそれはちょっとまずいんじゃない か江莉香さんの行動に焦ったが部長は不 機嫌にならずずっと笑って いるいや若い子飲む酒はうまいなこんなに 楽しい飲み会は何年ぶりか なで見ていて気がきじゃなかったけど部長 が楽しそうで胸を 撫で下ろすその後解散してキロに着いて いると弟からメールが届い た無長さんいい人だな楽しかったって みんなも言ってたよまた一緒に 飲もう突然参加してしまって申し訳なかっ たけど楽しんでくれていたようでよかっ たその文面を見てほっとした気持ちになり 自宅に帰宅し た翌日部長はとてもご機嫌で同僚のみんな は不思議そうに部長を観察して いる木尾部長どうしたのかしらやけに機嫌 がいいようだ けどそうですね何か嬉しいことでもあった んでしょう か みんながひそひそと噂をしている中部長が 元気よく挨拶をしてき た田村おはよう昨日はありがとう な岸部長おはようございますこちらこそ 昨日はありがとうございまし た昨日は本当に楽しませてもらったよそれ にまさか双子の弟がいたとは な社会人にになって1人暮らしをしてから はあまり会うこともなかったので話題に あげることも特になかったんです よそう かしかしお友達もいい人で本当に楽しかっ た よ喜んでもらえてよかった です江莉香さんに叱られた時は小さい頃を 思い出してしまってね楽しかったなまた 飲めたら 嬉しいからもまた飲みたいと連絡があり ましたよおおそう かその言葉を聞いて部長は笑顔を 見せるそれから部長は断るごとにあの時の メンバーを話題に出してき たあいさんや江莉香さんは正直に言う子 だったね目上の人間にも意見を言えるのは とてもいいことだと思う今の若い子は なかなか言えないから

な山本君みたいに髪を染めたいところだが 私が染めると白髪染めだと思われそうだよ ねよほど楽しかったのかみんなのことを 話している部長の顔はとても輝いていて 若々しく見え たあれからずっと機嫌もいいしあの時店に 入ってよかったとしみじみ うそんな時弟からメールが来 たその文明を見て思わず声を上げてしまっ た え実は再来月江莉香と結婚するん だあの飲み会にいた江莉香さんと結婚 再来月って随分急じゃないかいつから 付き合ってたん だいパニックになって直接弟に連絡すると もう数年前から付き合っていた らしいいつか結婚しようと思っていた矢先 に彼女の妊娠が判明して急いで席を入れる ことになったが彼女がどうしても式をあげ たいというから急遽準備を進めたそう だ急な連絡で驚かせて ごめん父さんと母さんにはさした結婚式に は2人とも出席してくれ るって予定を開けてもらえてよかった よ兄さんにも来て欲しいんだけどどうか な弟は申し訳なさそうに 言う昔から工事はこういうところが本当に 真面目 だ謝らなくていいよ本当におめでとう で出席する盛大にお祝いさせて くれよかったありがとう嬉しいよでも 再来月 休める仕事が忙しい時期って言ってなかっ たっ け大丈夫 だ実兄弟姉妹の結婚式は休めることになっ てるはず部長も了承してくれる よそう言うと弟は安心した様子だった 明日にでも部長に報告しなくて はそうして翌日早速部長へ報告し た浩司さんが結婚かそれはおめでとう 部長は笑顔で答えて くれるありがとうございますそれで式に 出席するために休暇を使用したいのです が分かっ た書て俺に提出して くれところでこじさんの結婚相手はどんな 人なんだ彼はいい子だったから素敵な女性 なんだろう ね先日飲み会にいた江莉香さんだそうです 数年前から付き合ってたそうでまさか2人 がそんな関係だったなんてびっくりしまし た よその言葉を聞いて部長の笑顔がばっ た急に表情が固くなったものだから不思議

に思い声を かける部長どうかしました かなんでも ない部長の声が一気に低く なるこれは不機嫌な時の声 だ突然態度が変わった部長に戸惑いを隠せ ないまま重ねて話を進めた あのそれで休暇の剣なのです が うん部長は面倒くさそうな声であってくる ああやっぱりダメ だめえさっきは分かっ たって兄弟の結婚式は慶長休暇の対象外だ 大体そんな忙しい時期に休みを取ろう なんてなふざけたことをじゃないどうして も行くというなら普通の血筋扱い だそんなうちの会社は実兄弟の結婚式の 参加も休暇がありましたよ ね部長に抗議するが彼は無視してどこかへ 行ってしまっ たおかしいなちゃんと車内規定を自分でも 確認したの に気づかないうちに変更になってしまった んだろう 再度社内規定のファイルを調べたがやはり 実兄弟も対象で休暇を取っていいよう だ部長はきっと勘違いしてると思い再度 話しに行っ たすみません部長先ほどの話です がしつこい何度言ってもだめ だでも改めてファイルを確認したら対象に なってましたよ うるさいなあダメなもんはダメだあんまり しつこいと強制出勤日にする ぞ そんな部長の意見は変わらず部署に戻って きた後もひどく不機嫌で部署全体の空気が どんよりしてい た急にどうしたんだろう同僚たちもやり にくそう ださっきまであんなに上期限だったのに 今度は一体どうしたの かしらよっぽど嫌なことがあったんですか ね はあせっかくいい環境で仕事できてたのに また元通りだよそこ修業時間におしりする な仕事を増やされたいの か部長が 怒鳴り散らすなぜだかわからないが急に 部長が不機嫌になったのは自分が原因 みたいだ 考えを巡らせた結果なんとか機嫌を直そう と部長を食事に誘うことにし た部長 ああなんだよいくら言っても無駄だ

ぞ実は美味しいラーメン屋があるんです この後よければ一緒に行きません かラーメン屋だとそんなところ行く わけその時部長の腹がぐっとなり彼は頬を あめ たしょうがねえ な部長はブツブツ文句を言いながらも一緒 に来てくれ ただが天内でもブスっとして不機嫌オーラ 全開 だ何かいい方法はないだろう か無言で食事をしながらそう思っていると 突然後ろから声をかけられ た兄さん無調 さん振り返ると弟と江莉香さんが笑顔で 立っているおおこんばんは浩司と江莉香 さん結婚おめでとう そう言うと江莉香さんは幸せそうに微笑ん だありがとうござい ます長さん先日はありがとうございました 飲み会楽しかったですまた色々とお話聞か せてください ああ部長は弟を一別してそっけな返事を 返しビールを飲み続けて いるあそうだこれ招待状ですせっかく 仲良くなれたしもしよかったら部長さんも 式に出席していただけません か莉香さんがは結婚式の招待状を差し出し 部長は受け取ったが開きもせずにテーブル に置いてしまっ た前回と全然違う部長の態度に工事は困惑 しているよう だまずい時にあっちゃった な2人を嫌な気持ちにさせてしまったかも しれ ない気まずい空気が流れる中弟がこっそり と耳打ちをして くる長さなんだか機嫌が悪いみたいだけど どうかしたのああこれ は困っている弟に苦笑いしながらフォロー しようとすると江莉香さんが急に一歩前に 出て腰に手を当てていっ た部長 さん江莉香さんの大きな声に部長は驚いた のか目を見開いて いる会話の時は相手の目を見て話すことは 基本ですよ何が気に入らないか知りません が不機嫌だからって何もしてない相手に そっけなくしてご機嫌取ってくださいって 子供みたいな態度を取るのは大人として どうかと思います自分の機嫌は自分で取る ようにしなきゃいけませ ん江莉香さんは一気に まくし立てるあんなにはっきり部長に注意 する

なんて怒った部長が暴れ出したらどう しよう江莉香さんに殴りかかっ たら体を張ってでも止めなけれ ば不安に思いながら様子を伺っていると 部長の目からポロリと涙がこぼれ た え全員驚きで硬直して しまう長は何も言わずボロボロ泣いて いるぶ部長大丈夫です かすすま ないさすがに心配になりそっと声をかける と部長は店を出ていってしまっ たえ部長どこに行くんです か会計を済ませ慌てて部長の跡を 負う 2人ともごめんまた 今度ポカンとしている弟と江莉香さんに 謝り必死に追いかけると部長は店の近くの 公園にいた はあベンチでうれながら大きくため息を ついて いる近づいて隣に座ると部長はちらっと こちらを見たがすぐにいてしまっ たあの2人はいいの か俺は部長と食事に来てたんで2人には 謝って追いかけてきまし たそう か部長はしばらく黙った後小さい声で話し 始め た俺はな小さい頃かなりわがままで悪がき だったん だ親も手を焼いてのし状態で なだが隣の家に住んでいる幼馴染みの お姉さんだけはきちんと叱ってくれ たいつも真正面からぶつかって相手をして くれたん だ自分と真剣に向き合ってくれる人なんて 今までいなかったからすごく嬉しかった よ俺は子供心に彼女が大好きで初恋の人で 尊敬もしていたんだ エリカさんはそのお姉さんに似ているんだ よ確かにエリカさんは良くないところは 良くないと目上の部長にもはっきり注意し てくれ た怒るんじゃないかとハラハラしていた けどむしろ嬉しかったの かお姉さんは成人を迎えると同時に結婚し て家から出て行ったんだが江莉香さんが 結婚すると聞いて お姉さんが結婚して遠くへ行ってしまった 時の言いようもない寂しさを思い出して しまったん だそれで思いがこみ上げて つい本当に2人には申し訳ないことをし た俺はバカな男だ

な 部長泣いて話したらなんだかすっきりした よ店に 戻ろうちゃんと2人に謝らないといけない なそう言って立ち上がった部長はいつもの 様子に戻ってい たそうです ね田村お前にも八つ当たりして済まなかっ た な規定通り慶長休暇は取っていい ぞありがとうござい ますでも今の話は誰にも言わないで ほしい部長はちょっと照れくそうに 微笑むその後一緒に店へと戻り部長は弟と 江莉香さんに深く頭を下げ た先ほどは嫌な態度を取って本当に申し訳 ないいいえ大丈夫ですよ落ち着かれたよう で何より ですエリカさんもせっかく招待状を渡して くれたのにすまなかっ た君がきちんと面と向かっていってくれた おかげで色々気づくことができた よそうでしたかそう言っていただけて よかった ですそれで結婚式です が悪いが俺は辞退するよ えどうしてです か莉香さんが寂しそうに 言うがすんだこいつの分も働かなきゃいけ ないお祝いの方は田村に任せる から部長はそう言って豪快に笑っ た改めて結婚おめでとうこじ君エリカさん この後は時間あるか酒でも奢らせて くれその後弟の結婚式は最高だった久し ぶりに両親にも会えたし弟と江莉香さんは とても幸せそうで会場のみんなも笑顔に 包まれてい た見ているだけで幸せな気持ちになり新郎 神父に会いに行くと2人は笑顔で迎えて くれ た部長さんにまた一緒に飲みましょうって 伝えてください ねもちろん 盛大にパーティーを しようそう言って親指を立てて みせる部長に結婚式の様子をメールすると スタンプ付きで後日詳細求むと帰ってき たそれからというもの部長は何かが 吹っ切れたのか驚くほどに変わっ た不都合なことがあっても理不尽に 怒鳴りつけてこなくなり内が以前よりも いい環境になってみんなも働きやすくなっ たと口々に言って いる部署の業績も上がって会社にとっても いい方向に進んで

いるそして結婚式の数週間後ちょっとした お祝いパーティーを部長を含めて開いて 部長は2人に笑顔で祝事を送ってい た子供が生まれ見せたいと弟に言われた 部長はとても喜んでい てその姿を見ながら改めてあの時弟の友達 に会って良かったなと心から思っ た僕はいわゆる陰キャというやつ だ陰気なキャラクターのことを略してそう 呼ぶらしい まさに自分にぴったりな言葉だと 思う子供の頃から人と話すのが苦手で人の 輪に入れずいつも1人でポツンとしてい た高校生くらいになれば学校で一緒に話し たりする友達も少しはいたけど親友と 呼べるような人なんていなくて自分で言う のもなんだけど寂しい幼少期だったと 思う1人で過ごすのはもう嫌だ友達が 欲しい社会人になれば周囲の環境ががらり と 変わるこれを機会に自分も変われるかも しれないと社会人になってからは努力する ようになっ たまずは会社での居場所を作るために1番 会話する機会が多い上司の機嫌を取って 断るごとに後をついて回っ たそして嫌われないように気に入られる ように振る舞っ たお手本はすお君 だこのやり方は結構聞いて上司や先輩から は気に入られ たそれは良かったんだ けど1つ大御さがあっ たそれは上司に気に入られれば気に入ら れるほど同僚や後輩からは嫌われていく こと だ目の前にいる人にばかりいい顔をしてい て周囲に気を配ることができていなかった が旗から見ればあかさに太鼓持ちをして いるように見えたの だろう同僚や後輩から反感を買ってしまっ たの だ今日の飲み会東野君も誘うああだめだめ あのじお君は上司の飲み会しか行かない から俺たちなんてどうでもいいんだ よこんな風に中には分かりやすく嫌味を 行ってくる同僚もいて上司がいない場では より孤立を極めることになってしまっ たでもこれまではずっと1人だったので 上司という居場所があるだけでも随分まし だだから同僚や後輩と仲良くなんてなれ なくても気にしなくていいん だそう自分に言い聞かせてもやっぱり ちょっと寂しかっ た東野さん今日のレポートできましたあ

ごめんまだできて ないそんな中でも上司以外にも 普通に話しかけてくれる同僚がい たそれが北川さん だ太いフレームの眼鏡をかけてちょっと 庶民的な 女の子僕が寿命なら彼女はじみ子と呼ばれ てい た同じ地味な人間同士だからか彼女だけは 普通に話ができ た私明日は休むので今中に出してください ねごめん必ず出す よお願いし ます北川さんは釈をすると席を離れていっ たするとその会話を聞いていた他の同僚が 北川さんに声をかけ たあねえじみこちゃん俺のレポートはもう ちょっと待ってくれない 私の名前は北川ですそれにレポートは待て ません部長からの指示なの でなんだよ融が効かねえ な彼女はそう言いきると文句を言う同僚を 無視して自分の席へ戻っていっ た彼女は同じように地味な見た目をして いるけれど誰にでもはっきり言える人だ 次の日相談をするために取引先の会社へ 向かってい た駅は人が多くて苦手だけど仕事だから 仕方ないなるべく早足で駅の校内を歩いて い たあれあそこにいる のふとある人が目に 止まる太いフレームの目がに真っ黒な長い 髪の 女性そこにいるのは北川さん だなんでこんなところにと思った けれどそういえば今日は休みだと言ってい たなと思い出し た北川さんは誰かと話して いる え話し手が司会に入ると思わず驚いて声が 出てしまっ たなんと北川さんの話相手は根元までの 金髪をツンツンに逆立てて肌がちょっと 浅黒くたくさんのピアスをつけている見る からにヤンキーですといった格好をしてい たの だ見た瞬間に思わず後ずさりしてしまう ほどやたら怖い風貌だった そんなヤンキー男が北川さんと話して いる何を話しているんだろう遠くて声は 聞こえ ないヤンキー男が何か話しかけると北川 さんが首を横に 振る何度もそうしている彼女を見てこれは

何かを嫌がっているんじゃないかと思っ たなんだろう ままさか ナパそう思ったら心臓がぎゅっとつまれた ような思いになっ たドキドキしながら少しだけ近づいて みる声はまだ聞こえないけど北川さんが 困った顔をしているのだけは見え たこれは間違いないあのヤンキ男北川さん をさらうつもり だどうしよう ヤンキー男は怖い殴られるかもしれない 痛いのは嫌だ怖いのも嫌 だでも北川さんが連れて行かれるのは もっと嫌 だそれに何よりも彼女が怖い思いをするの が1番嫌 だその思いを胸に泣けなしの勇気を 振り絞って走り出し たおおいそそこの 君走って近づいて震える声で叫んでやっ たヤンキー男は足を止めて眉を潜めながら 振り返っ た ああなんだ あんた え東野 さん隣の北川さんは目を丸くして いるか彼女から手を離せい嫌がってるじゃ ない か近くで見ると男は背も高くて余計に怖く なってき た声だけじゃなくて足も手も震えてくるの が 情けないでもやら なきゃ今彼女を助けられるのは僕だけだと 言い聞かせた えて 一生懸命睨みつけているとヤンキー男は首 をかげて隣の北側さんを見 た肩を抱いていることにそこで気づいたの かああ 割りそう言ってパッと手を離し たあれ思っていたより素直 だ表し抜けしそうなほどあっさりと手を 離した男に北川さんも首を横に 振るあれもしかしてそんなに嫌がって なかったの かなんだか2人の様子が予想していたもの と違っていて何か間違ったのだろうかと 心配になってき たあのもしかして東野さん何か誤解されて ます かさっき私がパスケースをちゃって たまたま通りかかったこの方が一緒に探し

てくれたん ですそれで見つからなくて交番の場所を 教えてくれるっていうのでそれだけなん ですけど へ何1つ心配する要素のない話に口から まけな声が漏れ たそれじゃあ全部勘違いだったの かこのヤンキー男はナパするような悪人 どころかとても親切な人だったの かさっきまでの自分を思い返し恥ずかしく なっていると彼は大きな口で豪快に笑っ た勘違いさせて悪かったなあんたこの子の 彼氏 かいやそんなんじゃただの同僚 です慌てて否定をすると北川さんの顔が 少しだけ曇ったような気がし たヤンキー男はそうかそうかと笑って いるとりあえずナイト様が来てくれたなら 交番行くのも俺がいなくて大丈夫だなもう 行くわあはいありがとうございまし た北川さんが頭を下げるのに真似をように 一緒に頭を下げ たその男性はそんな僕たちに笑って手を 振って去っていっ た声をかける前はとんでもなく怖く見えた のに今見るその後ろ姿は優しそうにすら 見え た見た目に反してなんていい男なん だろう会話の内容をろに聞かずに いきなり喧嘩越しに話しかけて悪いことを してしまった なそんなことを考えていると北川さんが 振り返っ た東野さんありがとうございますああいい や僕は何もむしろなんか邪魔しちゃった みたい ででも私が悪い人に捕まっているかと思っ て助けに来てくれたでしょその気持ちが 嬉しい です誰かからこんなに素直に感謝の言葉を 言われたのなんて相当久しぶり だ照れ臭くなって思わず頭を描い たでもこんなじみ子をあんな素敵な男性が ナパするわけないです よ珍しく北川さんがそんなことを 笑うそんなことない よ気がつくと思いっきりそう叫んでしまっ た北川さんは目を丸くして いる僕は君のこと素敵だと 思う勢い余ってそこまで行ってはっとし た一体何を言ってるん だすごく恥ずかしいことを言ってが す北川さんはまだ驚いているのかポカンと したまま だ自分の顔がみるみる熱くなるのを感じ

たごごめん今のは えっとなんと言って説明すればいいのか オロオロしていると北川さんが微笑ん だそう言ってもらえるとすごく嬉しい ありがとう東野 さん今更撤回はでき ないまあでも本心で言っちゃったから嘘 じゃないんだ [音楽] けどそうだパスケース探さなきゃいけない ね交番に行か なきゃでもお仕事中ですよねあそうだ長南 に行く途中だったえ大変早く行って ください遅刻しちゃったら大変だわ私は 大丈夫です1人で行けますからありがとう ござい ます北川さんはそう言ってお辞儀すると あくれもなく去っていっ た少し残念な気持ちになったりしつつも 急いで相談に向かっ たそしてその後彼女とは何か特別なことが 起こるわけでもなくかわした言葉といえば パスケース見つかったはいお騒がせしまし たその程度だっ たまあ人生なんてこんなものだよな北川 さんにも選ぶ権利はあるわけだ し僕としてはちょっと切ない けどそんな出来事があってから数日後 新たな取引先との相談に行くことが決まっ た今度の担当は僕とイケイケな同僚の藤本 君 だ彼はちょっと苦手なんだよな何かと からかってくるし見た目も爽やかな彼は もう10年近く彼女を切らしたことがない とかそんな噂も ある何か何で僕とは正反対のタイプ だじゃあ今日はさちゃちゃっとまとめ ちゃおう東野君相談の大きな流れは君に 任せるから さ藤本君はそう言うと軽い足取りで歩いて いく任せるなんて言うけど何の相談もなく 丸投げにしているだけ だはあ大丈夫かな 始まる前は不安ばかりが浮かんでいたが いざ始めてみると相談は問題なく進ん だ顧客の要望する予算とちょうど合う プランを提案して契約書もかわし た今回はいい仕事ができた な何より取引先の担当者も喜んでくれてい て本当よかっ た帰り道ウキウキと歩いていると藤本君は つまらなそうな顔をしてい た東野君のやり方はさお手本通りって感じ かなもっと高いプランとか押せばいいの にあの人はなるべく予算を抑えたいって

タイプだ から任せると言ったから僕なりのやり方で 進めたのにうまくいった相談に文句を言わ れると思ってなくて思わずそう反論したが 藤本君は大きなため息をつい たそういう客にいかに高い金を払わせるか が営業の腕の見せどころだろう取引先との 契約金はボーナスに響くんだからさ どんどん客に金を出させなきゃだめじゃん ああやっぱりじお君とくむじゃなかった こんなつまらない仕事やってらんない わ藤本君が呆れた口調で 言い放つそんな言い方しなくたっていい じゃないかそんなにこのやり方はおかしい だろう か上司のご機嫌とってヘラヘラしてるだけ の君には殻を破る営業ってのがわからない だろうな虫だ から藤本君は馬鹿にしたように笑うと わざわざ半歩前に出てずんずん先を歩いて いくせっかくウキウキの気分だったの に気がめいていると突然藤本君が足を止め たどうしたんだろうと見ると前方から金髪 の男が歩いてくる うわヤンキー だ藤本君は小さな声でそう つぶやきあからさまにその人を怖がってい たそしてその男の人が近づいてくるとさっ と体をよけて進路を譲っ たそれに続いて避けようかと思っ たらあれあんたこの間のそのヤンキーが 話しかけてき たよく見れば駅で北川さんに親切にして くれたあの人だ ああお久しぶり です今日も仕事か大変だなリーマはいや そんなことない ですまさか再開できるなんて思っておらず わあいあいと2人で仲良く話していると 藤本君が恐る恐る声をかけてき た東野君この人と知り合いな のうんちょっと前に知り合っ て藤本君はあかさに怯えた顔をして いるどうもあんたは彼の 同僚は はい彼結でしょう彼女助けようとして俺に 喧嘩売ってきた勇気あるやつだからさ仕事 もバリバリなんじゃない のなんだか話を持っているのに気づき慌て て訂正を 入れる喧嘩売ったわけじゃないですよそう だったかでも彼女を守ろうとする心行きは なめっちゃ男らしかったぞ俺気に入っ ちゃったもん こうやって再開したのも何かの縁だし連絡

先交換しよう ぜそうして勢いに押されるまま彼と連絡先 を交換し たその間藤本君は少し離れた場所から見て い た今度はあの彼女と3人で遊ぼう なそうして別れ際にそう言うと笑顔で去っ ていった やれやれいい人だと分かっていてもあの見 た目と勢いにはちょっとけされてしまう な藤本君待たせてごめん帰ろう かずっと待たせたままだった藤本君を見る となんだか彼が僕を見る目がいつもと 違うやけにキラキラして いる君俺君のこと見直したよあんな怖い人 に喧嘩売ったなんて君はすごく勇気がある 人だったんだ ないやあれは彼が話を少し持ってくれて いるだけで喧嘩売ったわけではないんだ けどどう訂正したものかと思っていると 藤本君はさらに目を輝かせ た俺だったらあんな怖い人に話しかけるの も無理だよすごいな尊敬する今まで馬鹿に してて悪かった よいやそんな こと藤本君にとってヤンキー男と話せる ことはものすごく価値があること らしい急に態度を変えた彼の様子に苦笑し つつありがとうとだけ返し たそういえば彼がっ彼女って誰の こと北川さんはまだ彼女じゃない からへえ北川さんのことだったんだ あ余計なこと言ってしまったどうしようか と口ごもっていると藤本君はにやりと笑顔 になっ たその笑顔に余計に焦ってオロオロして いると藤本君は意地の悪い笑を込めて 優しい表情をし たそんなに警戒するなよななるほどな北川 さんかあの子ああ見えてかなりしっかりし てるし意外性があるって意味で東野君とは お似合いだと思うよ俺も2人のことを応援 する よバンと背中を叩かれて思わずむせている と藤本君はそれを見て呆れながらも心配し てくれ たあのヤンキーの彼のようにもしかしたら 藤本君もちゃんと話してみればそう悪い人 じゃないのかもしれ ないそれから数ヶ月後また新たな相談の話 が出て藤本君と組むことになっ た前回は全て任せると言っていたが今回は 様子が違った コミュニケーションが得意で新規開拓が 上手な藤本君と堅実なサポートやフォロー

を得意とする僕とでうまく連携を取るよう にしたの だするとお客様の満足度が上がったのか 前回の時よりも高額の商品を獲得でき たそこから営業の成績は2人してぐんぐん 伸びていた そして仕事上のやり取りだけではなく休日 や仕事終わりに一緒に飲みに行ったりする ような中になっ たそれでどうだったんだ3人で出かけてき たん だろううん まあこの前の休日にあのヤンキーと北川 さんと3人で水族館へ行ってきた 服装も性別もでこぼこな取り合わせのせい かたまに周囲からじろじろと戦を感じたが ヤンキーの彼がいろんな会話を振ってくれ て北川さんとも仲良くたくさん話ができ た帰り道は北川さんと2人だけになって かなり緊張した けど勇気を振り絞って手をついで駅まで 帰っ たうわなんだよそれもう早く告白しろ よ休日の出来事を報告すると藤本君は笑い ながら僕の頭をわしゃはしと撫でてき た学生時代に憧れていた友人同士の やり取りのようなそれに思わず感動して しまう親友と呼べるような人が2人もでき た上に彼女と呼べる人までできるかもしれ ないの だ素敵な人たちと出会えて本当に良かっ た諦めずに頑張るんだぞと1人でポツンと 教室にいたあの頃の僕に教えてあげ たいなんて思いながら次の休みの日には 北川さんを食事に誘おうと決意を固めたの だった [音楽] JA

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