元気で水口さんがいるだけで周りがぱッと 幸せな人生を送る / 自業自得の末路!

弱っている時にこんな風にけ込むなんて 軽蔑しますよ ね驚きで固まったままの私背中に回された 腕にはぎゅっと力がこもって いくいつもの優しい穏やかな彼とは違う つなげな口調に私は動揺して言葉を失って い た社会人になって1人暮らしを始めた 初めは小さな1Kのアパート暮らしだった けれど10年の月日が経ち2DKの広めな 部屋に住み替え た付き合っている彼が時々気まぐれで 泊まりに来る だけ広い部屋の空間が最近妙に寂しく感じ て いるおはようござい ます朝いつものように仕事に向かおうと家 を出ると廊下で隣の家に住む秀さんとゆこ ちゃんに会っ た2人は笑顔で挨拶を返して くれるほがらかな朝 だお姉ちゃんこれ あげるゆきこちゃんは私に走りよると手に 握ったものをそっと差し出し た両手を皿のようにして受け取るとピンク の桜貝が手のひに 落ちるうわあ綺麗だ ねゆきこちゃんは嬉しそうに微笑み頷いて 見せ た昨日パパと海に行って拾った の5歳の女の子が私のために拾ってきて くれた気持ちを思うと心の中がじんわりと あったまって いくありがとう大切にする ね桜貝をハカで包むと壊れないようにそ ポケに入れ た秀さんとゆこちゃんが隣に越してきたの は1年 前まだ4歳になったばかりのゆきこちゃん の可愛さに癒され た明秀さんも優しくて礼儀正しいいい お父さんだっ たシングルファザーとして毎日頑張ってる 姿を 見かけるそれに仕事も大手の会社で課長を していると聞いたことが ある年齢は私とそんなに変わらないはずな のに子供のために仕事と育児を両立させて いて尊敬するお父さんだゆきこちゃんの くっのない笑顔がそれを物語ってい た彼らが私の家の隣に引っ越してきてから 毎日が 楽しいゆき子ちゃんに懐かれている私は 時々誘われて一緒に食事をしたりどこかに 出かけたりするほどの中

だまるでゆき子ちゃんが自分の娘のように 錯覚してしまう時も ある本当にそうだったら幸せなのに な彼氏とうまくいっていない現実から目を そらすように私はぼんやりとそんな空事を 思い描いてい た1ヶ月後土曜日の夜だというのに私は 憂鬱な気分のままぼーっと窓の外を眺めて い たの時間そうしていたのだろうか気づけば 日が落ちて電気をつけていなかった部屋は いつしか暗闇に包まれてい た3年付き合った恋人に振られ私は昇進し てい た最近は部屋に来ることも減ったし連絡も あまり繋がらなかっ た他に好きな子ができて遊んでも自分の とろにきっと戻ってくるそう信じて耐えて きた日々彼に執着していたわけじゃ ない絶対に自分の元に戻ってくると信じて いないと心が潰れてしまいそうだっ た女としてのプライドを守るために気づか ないふりをしていたけれど結局彼が私の とろへ戻ることはなかっ た悔しさと寂しさが混ざり合い虚しく私の 心を 蝕むガラ道になった私とこの部屋彼が吸っ ていたタバコの香りだけがわずかに残って いる何度も泣いて頭が 痛いきっと大変な顔になっている だろう幸いにも明日は休みこのまま泥の ように眠り たい明日になればこれは夢で彼が家に帰っ てくるんじゃないかそんな淡い期待を抱き ながら私は机にうっしたままうつらうつら と意識の中を彷徨っていた 眠りに落ちかけたタイミングで玄関の チャイムが鳴っ た気だるい体を起こしてなんとかドアを 開けに向かうと立っていたのは明秀さん だっ たどうかしたんです かいつものように週末だからと食事に誘い に来てくれた彼腹下まぶと低いテンション に気づいたのか優しい口調で私を心配して くれる彼氏と別れて失恋してしまいまし たかこ悪い姿を見せたことに少し恥ずかし さを感じながらはぐらかすように苦笑いを 浮かべ たなんでドアを開けたんだろうそのまま イスを使うことだってできた はず無意識に誰かに話を聞いて欲しかった のかもしれない慰めて欲しかったのかも しれ ないでも秀さんからしたらのを聞かされる

なんて迷惑な話 だろう彼に気を使わせないように私は作り 笑顔を見せたまま今日の祝事会を丁寧に 断っ たこんな顔でゆき子ちゃんといつものよう に笑い合える気がし ない小さな子にまで気を使わせるのは さすがに気が 引けるだから今日 はそう言いかけた私を明秀さんは突然自分 の腕の中に引き寄せた とっさのことで驚きを隠せないバランスを 崩してしっかりと抱きとめられた私は彼の 胸に頬を押し付ける体勢になってい た弱っている時にこんな風にけ込むなんて 軽蔑しますよ ね驚きで固まったままの 私背中に回された腕にはぎゅっと力が こもって いくいつもの優しい穏やかな彼とは違うげ な口調に私は動揺して言葉を失ってい たでも好きな人が泣いているのに見てみぬ ふりをするような男にはなりたく ない彼の言葉に胸が高なる 密かに思いを寄せられていたことを知り 失恋したばかりだというのに胸は大きな音 を立てて鼓動を 鳴らすすぐに答えが欲しいなんて言いませ んでも今は私のことを利用するぐらい ずるくなっても許されるはず です真剣なまなざしが私を捉えて話さない 確かに小心中の今はぬくもりが何よりも 恋しい理性と本能が葛藤する中秀さんから キスが降り注い だゆきこちゃんが待ってるん じゃキスの途端なんとか保った理性で秋 さんを静止し た彼は余裕のなさそうな表情を浮かべ どんどんと私に 迫るゆき子はいません今日は私の実家に 泊まっています親睦を深めるために2人で 飲みたかったのです がそう言って彼は再び私の唇を奪った熱く 重なるキスを続け完全に骨抜きになった私 を彼はお姫様抱っこでベッドへ 運ぶ今はこの瞬間に酔いしれてくれれば いい静かな部屋にキスの音だけが 響くそれが余計にいやらしくて私の鼓膜 から気持ちを煽らせ た悲しい 悔しい 寂しい 愛しい消化不良になっていた私の思いを彼 は黙って溶かして 私に触れる指先から繊細な優しさが伝わっ

て くる気づけば部屋のタバコの香りは秋日 さんの香水で塗り替えられてい た翌朝彼の香りが残るベッドで私は目を 覚まし た昨晩のことを思い出しても未だに現実身 が ないけれどこの香りが彼との一夜を何度で も思い出させる 彼はどんな気持ちで私を抱いたのだろう 利用してもいいなんてそんな適当な気持ち で彼の行為を扱うことなんてできないで も彼に好きだと言われて嫌な気持ちはし なかった泣かれている時の安心感も勝手に 感じていたいつか明秀さんとゆき子ちゃん が本当に自分の家族だったらと思っていた 気持ちは嘘じゃないのかもしれない このまま曖昧になんてでき ないみたくを整えると私は隣の部屋のドア を叩いた彼に私の思いをちゃんと伝え なければいけない気がしたしかし少し待っ ても隣から返事はないゆきこちゃんを迎え に行っているの だろう流行る気持ちを抑えながら私は部屋 でそわそわと彼の帰宅を待ってい たあ お姉ちゃん だ彼らが帰宅した音に気づき思わず勢い よく部屋のドアを開け た何も知らないゆきこちゃんはいつもと 変わらない笑顔で駆け寄って くれる私がいつもより取り乱していること に彼は気づいていたのだろうかふふっと 笑いながら私のことを見つめてい た本人を目の前にすると話そうと思ってい た内容が吹き飛ぶ 緊張と照れで顔は赤くなり頭の中は真っ白 になってい たねえお姉ちゃんはいつになったらゆき子 のママになってくれる のゆきこちゃんの純粋な問いかけに動揺を 隠せなかったどうやら以前から私を気に 入ってくれているゆきこちゃんが度々家で 話していた らしい秀さんと関係を持ったタイミングで この言葉を聞かされた私は思わず言葉を つまらせて しまういつかそうなれるようにパパとお 付き合いしてもいいか な彼女のくっくのない笑顔に背中を押され 私は彼に視線を向けながら呟い たゆき子ちゃんも明秀さんも嬉しそうに私 に微笑み かける私が求めていたさやかな幸せは こんなにそばにあった彼とゆちゃんちゃん

がくれる温かい時間この日々を大切にし ながら私は彼らと本当の家族になっていく こと だろう夕やけに伸びる3人の影が新しい絆 を物語ってい [音楽] た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ますのぞみさん 俺夕日が差し込む部屋で押し倒したのぞみ さんの表情を見ながら言い淀む 私そんな姿を見てのぞみさんは私の唇に指 を押し当てた何も言わなくていいから好き なようにし て 最愛の妻であるなみが亡くなってから1年 が過ぎた今でも時々彼女がこの部屋にまだ 生きているのではないかと淡い期待を抱い てしまう時が ある似た風貌の女性を町で見かけるたびに 気になって顔を確認しては夏ではないこと に落ち込み現実を突きつけられ た彼女がいなくても世界は回るそのことを 実感しながら過ごした1年は私にとって とても長く重みがあった疲れた顔のまま私 は彼女の墓参りの帰りになみの母親で義母 ののぞみさんの家を訪れていた少しは心の 整理もつい た苦笑いを浮かべて返事をしない私に のぞみさんは静かに冷たい麦茶を 差し出すこの家に来る時通る道には たくさんの悲願花が綺麗に咲き誇っていた 今まではあまり気にしなかった野花も干渉 に浸らせるには十分だっ たなみは赤が大好きだった私と結婚をする 時もドレスは絶対に赤がきいと張り切って いたほど だ季節はもう夏を過ぎて風の香りが秋を 連れて くるいつかはこの現実を受け入れて歩き 出さなくてはいけない頭では理解していて も私の思いは取り残された まま別れが突然過ぎたこともこの気持ちを 消化できずにいる要因なの だろう1年前のその日なみは仕事へ行く道 でで事故に会い帰らぬ人となっ た互いに家を出た時には夕飯のメニューを 決めて帰ってくるのが早かった方が作ろう と笑いながら言っていたのに結局彼女は 帰らない ままその情景を思い出すたびに未だに涙が 自然と

溢れ出す胸の奥が締めつけられてまだ こんなにも 辛いそれでも生きていかなければいけない ことに悔しさすら感じているけれどこの 感情はどこかにぶつけることもでき ない時間が経てば悲しみは薄れやがて 笑えるようになるのだろうか今の私には そんな未来は想像でき ない涙を浮かべた顔を見せまいと必死にく 私結局私も独りぼっちになっちゃった親 吹こうよね 全くのぞみさんは少し呆れたようにそう 言って笑っ た悲しいのは私だけではない私が最愛の妻 をなくしたのと同様にのぞみさんもまた 最愛の1人娘をなくしてしまったのだ からももなみは父親を早くに病気でなくし ている母親と2人3脚で歩んだ日々を時々 思い出しては優しく私に話してくえたなみ 決して裕福な生活ではなかったはずだそれ でもなみがその思い出を愛しそうに話すの は母親であるのみさんのことが大好きだっ たからだろうそんな娘に先立たれたのぞみ さんもまた私のように泣きたいはずなのに 私の前では1度も涙を見せたことがない ここに来てからも自分のことばかりで のぞみさんに気を使うことができない自分 に腹がだった最近はどう過ごされているん ですかなんとかしんみりした空気を 変えようと話のきっかけを探ろうとしても 大した話題は浮かんでこない月並な質問に のぞみさんはふっと表情を 緩める特に何も時々仕事はしてるけれど なみが結婚してから必死になってお金を 稼ぐ必要もなくなっちゃったし ね縁側に吊された風林が寂しそうに小さく 音を立てた祖母から受け継いだらしい昔の 屋に今ではのぞみさんが1人で 暮らす広い家を持て余していたら余計に 寂しさが増してしまいそう だ再婚しないんです か不に口からこぼれた疑問にのぞみさんは 声を出して笑う意図せず太くに出して しまった言葉に私ははっとしたあまりに ぶしつけな発言だったと 慌てる私に彼女は首を 振るいいのよでもね今更あまり考えないわ 私ももう若くない し深いため息をつきながら困ったように 笑っていたのぞみさんは二十歳でなみを 産んでいるのでまだご中にも満たない将来 を諦めるには早いのではと私は感じていた それにのぞみさんは昔から仕事を第1戦で 頑張っていたせいか実年齢より見た目が ずっと

若い私が初めてなみとこの家を訪れた時姉 がいたのかと驚いたほどだ20代後半だっ たナと並んでも姉妹で通用するほどの美貌 本気になれば再婚する相手はすぐにでも 見つかりそうだ けれどさっきの大きなため息で本人にその 気がないことは明らかだっ た余計な索をする必要もない私は黙って 出されてからしばらく経った麦茶を乾いた 喉に一気に流し込ん だ私のことより自分の心配した方がいいん じゃ ない暗い雰囲気になるのを避けるように のぞみさんは軽い口調で私に行っ た50枚のおばさんと30代のあなたじゃ 全然違う でしょまだ若いんだからある程度気持ちが 整理できたら新しい人生考えてもいいと 思う けど黙ったままの私の心を大弁するかの ようにグラスで小さく溶けた氷が音を立て たのぞみさんなりに私のことを気にかけて くれているの だろうけれど数年後この気持ちが言える 未来も他の誰かを好きになることも想像が でき ないというより夏のことを忘れたくない そう思う気持ちの方が強かった永遠を誓っ た女性を簡単に忘れてしまうことなんて できるはずがない薬指で光る指輪を見つめ ながら私は頭の中で微笑むなつみの顔を 思い浮かべてい たごめんなさいちょっと無神経だったかも しれないわ ね沈黙の後のぞみさんはそう言って神妙な 表情を浮かべた彼女の優しさであることは 分かっているそれを素直に聞き入れられ ないのは私側の問題だいえそんなこと は小さく返事をした私にのぞみさんは言っ たただあなたの人生を縛りたくはないのよ あなたはなみのことを大事に思ってくれて いた生前彼女はその思いをしっかりと 受け取っていたはず よ慰めだと分かっていても心が震える私は 本当に彼女を全力で愛せていたのだろうか こんなに早く別れが来るのならもっと たくさん抱きしめればよかっ た恥ずかしがらずに愛していると口にすれ ばよかっ た仕事ばかりではなくなみとの時間も大切 にすればよかっ た時間が経つにつれ後悔ばかりが私を 攻め立てる 私と結婚したことは果たしてなみにとって 幸せだったのかその答えを知るすはもう

残ってい ない俯いたまま唇を噛みしめる私にのぞみ さんはそっと 寄り添う不思議なものでやっぱり親子なの よねあの子その気はなかったんだろうけど 知らず知らずのうちに父親の影をあなたに 重ねていたんじゃない かしら確かになみはいつもどこか私に甘い そぶりを見せていた年齢も私の方が上だし 男女の中は大夢そんなものだろうと気にも 止めていなかったがのぞみさんの口から そう言われると思い当たる節はいくつか あっ た父親に似ているということは私の夫に似 ているということでもあるのよ ねのぞみさんはそうつぶやくと私の頬に そっと手を添えた別の意味を含んだその 言葉に私は思わず息を飲んだいつの間にか のぞみさんの揺れる瞳から目を離せなく なっていた 私お互いの顔の距離は徐々に近づいて いくあの人が辛い思いをしているように 見えて心が痛む のあなたもなみの代わりでいいから私を 抱いてくれ ない突然の提案に私は驚いて言葉を失った その間にものぞみさんは黙ったまま どんどんと距離を縮めてくるいくら寂しい からと言って義母と関係を持つことは許さ れるのだろうか 言いよのない葛藤が私の中で渦まく 夏海がなくなってから女性の体を感じた ことは ないもう一度彼女をこの手に抱けるのなら 私は何だってする だろう今にも唇が触れそうな距離にある のぞみさんの顔を見つめると恥ずかしそう に頬を染めながらそっと目を 閉じる目尻には少しだけ 溜まった涙が光っていた確かになみのおか をのぞみさんに重ねてみたことは何度か あったけれど2人が違う人間であることも 同時に理解している配当感が渦まく今中で 私は拒むことができないまま気づけば のぞみさんとの口づけに夢中になってい たのみさん 俺夕日が差し込む部屋で押し倒したのぞみ さんの表情を見ながら言い淀む私そんな姿 を見てのぞみさんは私の唇に指を押し当て た何も言わなくていいから好きなようにし てそういった彼女の顔は今まで見たことの ない女の顔をしていた要feelでこれ ほどにない色気に飲み込まれそうになる胸 の鼓動が早くなるのを感じながらその一方 で触れれば壊れてしまいそうな繊細さと

寂しさも相まっていた何を思えば正解なの だろう かなみのおかを探しているくせに彼女と 違う香りや質感を泣きしめる自分この時間 をどんな言い訳で取り繕っても現実は何も 変わらない寂しさで舐め合った心の傷は 新たな痛みとなって私の胸をじくじくと むしばんでいた腕の中では小さく震え ながら与えられる快感に身をよじるのぞみ さんの姿彼女もまたどうしようもないほど 寂しさで潰れそうになって私にぬくもりを 求めていたのだろうすっかり空は闇に飲ま れ気づけばそっと顔を出した月が部屋に 明りをもたらしてい たのぞみさんを抱いてから虚しさが増した 気がする誰が悪いわけでもないその証拠に のぞみさんを抱いていたその時だけは全て を忘れられたような気がしたから だごめんね縛るつもりはないって言ったの に静かな部屋でのぞみさんの残だけが 小さく響いた気の聞いた言葉も言えない まま私はただ腕に残ったけだるさとのぞみ さんを静かに抱きしめて目を 閉じる寂しくなったらいつでも来ていい からその言葉は彼女自身のためのものでも あるけれどずるい私は気づかないふりをし て彼女の言葉には何も答えなかっ た夜のうちに私はのぞみさんの家を後にし た止まっていくことを進められたが なし崩しに長く偽ることになるのは避け たかったからだ体にはしっかりと女性を 抱いた感覚が残るけれどその現実がさらに 自己権に白をかけていたのぞみさんは魅力 的な女性だ常に明る 仕事もできる優しい人けれどのぞみさんは あくまでなみの母親どんなに影を感じよう と溺れるほどに体を求めようと彼女自身を 愛しているわけではない苦い思いをするの はあの時分かっていたはずだそれでも彼女 を拒めなかった自分の弱さが余計に 腹立たしい足りで家に着くと忘れようと 自分に言い聞かせながらそのままの姿で ベッドに横たわったのだっ たそれから3年の月日が経ったあの日以来 私はのぞみさんと顔を合わせていない時々 近況を報告し合う程度の電話はするがお 互いに直接会おうという話にはならなかっ た私があれ以上のぞみさんに甘いてしまっ て何度も関係を続けていたらきっとその まま2人ともダメになっていた気がする 彼女と寂しさを分け合いながら過ごしても 未来は何も変わらないそしてそれは私の口 から言わなくてものぞみさんも自らなんと なく察しているようだっ たあれから少し前を向いて歩き始めた私心

の中に ナは今も生きているそして私には今新たに 人生を共にしたいと思える恋人ができた 生きていく中で苦しみを乗り越えた私が また再び前を向こうと思えたのは彼女の おかげでしかないいつか再び永遠の愛を 彼女と誓う時が来たらのとさんとの縁は 切れることになるこんな自分勝手で わがままな私のことを彼女は笑って許して くれるかもしれないけれどのぞみさんにも 今の私以上にちゃんと幸せになって ほしい自分が彼女の未来に責任を持つわけ でもないのにそんな風に考えるのはやはり 私のエゴなのだろうか夏の暑さが残るどこ かの住宅 でにい風に鳴らされた風林の 寝その音を耳にするたびに私は彼女の寂し そうに笑ったあの顔を思い出すのかもしれ [音楽] ない最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく おし ます就職 活動焦ってする必要ないと思うわ よでで もじゃあ就職が決まるまでの間私があなた を飼って あげるまさかこんなことになるなんて思っ てもいなかっ たいい大学いい企業にに務めて順調な人生 だったはずなの に私はため息をつきながら1人で夜の街を 歩いてい た会社を首になってから今日で1週間が 経つ短かったような長かったよう ななんで俺なんだ よどこにもぶつけよのない怒りが私を 襲うすっかり息昇進してしまった私は到底 最終職を考える気にもならなかっ た一体これからどうやって生きていけば いいのかこれまでの人生何もつづくこと なくやってきたからこそ初めての挫折に どう対処すればいいのか分からなかったの だ親にも言うことができず途方にくれた まま私は1人ぐらしの家に戻っ たあら会社の帰り今日も遅いわねお疲れ 様そう声をかけてきたのは隣に住むゆき さんだった あ今1番会いたくなかった人に会って しまっ たどうかした の挙動不審な私を見てゆきさんは不思議 そうにして

いる落ち着け 自分毎日スーツで家を出ていたから外見 からでは会社を首になったとは気づかれ ないはずだ大丈夫だと思いつつ内心では 同様を隠しきれていなかった 私次の言葉がなかなか出てこなかったい いやなんでもない ですやっとの思いでそう言った 私ゆきさんは工学歴で大企業勤めの私を いつも尊敬していると言ってくれてい た事情を知られたくなかったのはそんなユ さんの尊敬を失いたく ないというのが1番の理由だっ た首になったなんて恥ずかしくて言えない よ私は心配する彼女の言葉を軽く受け流す と逃げるように自分の部屋に戻った はあ1人でベッドに横になると大きな ため息をついた 私落ち込んでも何かが変わるわけではない のだが次の週もやっぱり現実を受け入れる ことはできなかっ たいつもスーツを着て出勤するふりをする 私虚しさが募るだけだったがやめることは できない おはよう今日も頑張って ねおはようござい ます会いたくない時に限って連続で顔を 合わせてしまうのはよくあることだ複雑な 気持ちになりながら釈をしてその場を去る 私いつ事実がバレてしまうのかそんなこと ばかりが頭の中を 埋めしかしこんな嘘が長続きするわけも なくゆさんにはあっさりと分かってしまっ たよう だ最近元気ないわね会社行っていないん でしょ突然そう言ってきたゆきさんに動揺 してしまった 私どどうしてそれ を彼女は買い物の帰りに公園でため息を つく私を幾度となく見ていたというの だもっと遠くに行っておくべきだったか な確かに彼女の生活圏内にいたらバレて しまうのも当然だった爪が甘かったとも 思うがそこまで気を使う気力も残ってい なかったというのが正直なところかもしれ ない はあ辛かったわよ ね落ち込む私をなめるユ さん私はゆきさんの部屋のリビングにいた 私は彼女に誘われてその日は一緒に夕食を 取ることにしたのだ正直ここ数日62ご飯 は喉を通らなかっ た今日くらいはゆっくりご飯食べて ねそれに手料理なんて何年ぶりだろうか 思い返せばここ数年実家にも帰ってい

ない 実家か両親も大手の企業に務めた時は心 から喜んでくれていたどういう顔をして 両親に会えばいいのかそんなことを考えて いると涙が溢れてしまっ た大丈夫よまだ若いんだしやり直せる からそう言って私の頭を撫でてくれるゆ さんゆ さん自分が弱っているからただの錯覚かも しれないでもゆさんが自分の彼女なら どんなに幸せ かそう思ってしまったの だそんなのダメに決まってる だろユさんの旦那は単身不妊中で地方に いる既婚者と2人きりという状況ですら 本当は好ましくないのだ慰めてもらうと いうで今は自分を許している だけおかげで少し元気が出ました ありがとうござい ます夕食を食べ終えた私は彼女に礼を言う と帰る準備を始め たあらもう帰る のゆきさんは名残りをしそうにそう いうどういう意味だその言い方に少し違和 感を覚えたが私の気にしすぎだろうゆさん はただ私を慰めるために夕食に誘ってくれ ただけ だ自識過剰だったな ええ明日から就職活動もしない と彼女にそう告げると立ち上がった 私新しい道に進もうと思えたのは事実だ いつまでも立ち止まっていてはいけないし 前を向けたのはゆきさんが励ましてくれた からしかしゆきさんは何か言いたけな顔で こちらをじっと見ているどどうかしました かすると彼女は小さく深呼吸をするとこう 続けたの だ まだいいんじゃない かしら え就職活動焦ってする必要ないと思うわよ でで も私は彼女が言いたいことがどういうこと かよくわからなかっ た仕事をするなら早い方がいいはずなの にじゃあ就職が決まるまでの間私があなた を飼ってあげる な唐突にそんなことを言い出すものだから 私は驚きを通り越してしまった な何言ってるんです かしかし裏返る私の声に彼女は通じる気配 も ない何ってその言葉の通りよこう見えて私 もある程度収入ある し彼女は在宅の仕事で自立した生活を送っ

ているのは知っていたがそういう問題では ない勝って あげるそういったゆきさんの言葉が正直 少し怖かっ た一体何を考えているんです か何か裏があるそう思った私は怯える声で そう聞くと彼女は意味ありげにふっ 笑う別に深い意味はないわよ就活もすぐに うまくいくとは限らないでしょその間だけ でも私ののところにいた方がいいじゃない 悪いようにはしないわ えっともちろん旦那にも言わないわ単身 不妊が終われば私たちの関係も解消する しこの条件は考えてみれ ば案外悪くないのかもしれ ない世話をしてもらえてしかもゆきさんと ずっと一緒にいられるのだ ずっと一緒 につい妄想してしまった自分が嫌に なるそんな自分を理するようにぎゅっと目 を閉じた 私既婚者にこんな気持ちを抱く なんて頭の中で色々な考えが巡って なかなか答えが出せずにいたのだ がしばらく黙っているから彼女は私が折れ たと思ったの だろうじゃあ決まり ねそう勝手に話を切り上げてしまったのだ あ あのしかし彼女の勢いにされ断わることも できず結局次の日からユさんの世話になる ことになってしまっ たところが心配していた彼女に変われる 生活は思っていたのとは違いごく普通の 同居だった何か代わりの条件を提示される こともなくただ一緒に食事をして生活する だけそう思うと彼女が行為で言ってくれた のに最初に疑いを持ってしまったことを 申し訳ないと思って しまうゆきさんは優しいです ね同居生活が1ヶ月ほど過ぎた頃ただ私を 見守っくれさんに対して私はふとそんな 言葉を口にしてい たそう優しかったらこんな自分勝手な条件 出さない でしょ彼女は寂しそうに笑うゆきさんは 自分かってと言うがそうなのだろうかいえ 俺は助けられていますよおかげで万全な 状態で就活もできている しそれはは本音だった健康的に過ごせて いるからこそ私は就活に力を入れることが できているの だそうならよかった わ安心したような笑顔のゆきさんしかし その笑顔の裏には何か寂しげな賭のような

ものを感じたの だあの さ小さな声でそう続ける彼女 就活がうまくいったら私との関係は終わり にしてるのよ ねえ ええ今更何を言い出すのだろう最初から そういう条件だったはずそれに言い出した のはゆきさんの方だそれなのにまるでこの 関係を終わらせたくないような口ぶりなの はどうしてなのだろう ゆきさん今までのお礼と言っては何ですが 何か悩みがあるなら俺聞きます よ何か言いたげだったのはやっぱり気の せいではないそれに気づいたから私は少し でも彼女の役に立ちたいそう思ったの だ [音楽] ありがとう私の言葉に背を返すとゆさんは は重たい口を開い た実は私ね旦那に別れを切り出されている の聞けばゆきさんの旦那は単身不妊先で 浮気をしていたのだと いう不安だったのよね距離が離れたら心も 離れていくんじゃない かって寂しそうにそういう彼女に私は気の 聞く言葉の1つもかられなかっ た えっと話を聞くと言っておきながら自分が 情けなく なるいいのよ話を聞いてくれるだけで十分 だ から旦那から切り出された別れ話を 受け入れる方向で考えている彼女はそう 話すと最後に私に礼を言っ た話を聞いてくれて ありがとうそれとごめん ねごめん て本当は私自分の寂しさを紛らわすために あなたを買うなんて言ったのやっぱり自分 勝ってだった でしょ彼女は胸の前で組んだ手に力を込め た綺麗に寝いされた爪が手の甲に 刺さるそんな風に思わないで ください様子を見ていられなくなった私は とっさにゆさんの手をつかんだ驚いたよう にこちらを見つめるゆ さん前も言ったけど俺はゆさんに助けられ たんだ よだ からそこまで言うと私の方にゆきさんの唇 が当たっ た う ありがとうあなたって優しいの

ねキスをされた感覚をすぐに受け入れる ことができず固まってしまった 私旦那と別れたらまた改めてお礼をさせて 俺俺 も私の声に反応したゆきさんんと首を かしげる俺も就職が決まったら俺させて ください そうじゃあ楽しみにしている わそれから私たちの関係が一気に進展する ことはなかったが確実に内側には変化が あったのだと 思う私はいい意味で彼女に心を許せるよう になっ たそして互の気持ちを言わずとも理解が できる関係になっていたのだと 思うじゃあ今までお世話になりまし た無事就職が決まった私は一旦彼女との 関係を終わらせ た え彼女も今度はそのことをすんなりと 受け入れてくれ たしかし私たちは関係を解消することを 特に寂しいとは思わなかっ たこれから始まる私たちの新しい関係を 確信していたから だとは言っても隣の部屋にいるだけです けど ねそう言って笑う私にゆさんも 微笑むそれから 半年ゆきさんと旦那さんの離婚が成立した と聞い たじゃあご飯でも行きましょう かちょうど私の仕事も落ち着いた頃だ就活 が成功したお礼もあるこのタイミングで私 は彼女をご飯に誘ったのだそしてその食事 の 帰り道私は彼女に言いたかったことを ようやく伝えることができ たゆきさんすぐにとは言わないけど俺と 付き合って ほしいまだ離婚して間もい彼女にこれを 言うべきなのか悩んだが 言わないでいるとこのまま終わってしまう かもしれないそんな予感がしたから だえもちろん それから数ヶ月後旦那さんの荷物を全て 整理しを得た頃彼女から正式に交際を 申し込まれた 私私たちが恋人になったきっかけはあまり 褒められたものでは ない今が幸せならいいのよ ね彼女が言った言葉に共感してしまうのは 自分に甘いだけだろう かでも私はそれでもいいと思っ たそうです

ね私は彼女を抱きしめるとそっとキスをし たこの幸せは決して話したく ない人生は何が起きるかわからない順調 だったのに急にどん底に落ちるかもしれ ないでもその先にこんな幸せも待っている の だゆきさんが言っていたようにいつでも やり直しだっって できる ありがとうそうつぶやいた私にゆきさんは 優しく微笑み返してくれ た俺がこの先またつまづいても見捨てない でくれるあら そんなこと心配してる の困ったように笑うゆきさんは私の頭を 優しくなで た当たり前でしょありのままのあなたが 好きな の2人で笑い合うこの瞬間がただただ幸せ に満ち溢れてい たこれからもずっと一緒にいるわ よ彼女の安心感に身を任せ私はベッドに む彼女の香水の香りに包まれて私たちは目 を閉じた幸せな夢心地の中私たちは 抱きしめあったままそして春の風を体に 感じながら眠りについてい た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいと嬉しいです 是非チャンネル登録もよろしくお願いし ます

マクラーレン

Share.
Leave A Reply