人気者は権力者の嫉妬を買うものです【スマッシュブラザーズ】
『まだ、タバコですか?』条例施行後、すぐに店のなかへ自販機を入れることに賛同したあるタバコ店の店主はこう語る。「同業者は入れたくても入れられないんです。私のところだって売上げは3分の1に減りました。でも、家族のなかには勤めてる者がいるからなんとかやっていけるんです。まあ、町の条例はちょっときついと思いますよ。じゃあなんで協力したのかといえば、そりゃあ町の子どもらのためですよ。自販機が外にあったときは、学生を見つけるたび“コラーッ、なにしとるか!”って叱りつけなきゃならなかったけど、店のなかなら、子どもらは絶対に買いに来られないです(笑)」 では、町の子どもたちは条例をどう感じているのだろうか。小高い山の上にある小学校から、ランドセルを揺すって駆け下りてきた子どもたちを呼び止めて聞いてみた。4年生の男子二人組は声をそろえてこう答えてくれた。「タバコはね、吸う人にも僕らの身体にも悪いんだよ。だからタバコを買えなくする決まりはいいことです」次に髪型や服装の乱れ具合から、いかにも喫煙をしていそうな高校生に声をかけてみた。「エヘヘッ」と含み笑いをして下を向いてしまう男子がいる一方、人懐っこい笑顔を見せた高3の女子は堂々とこう言った。「条例はよく知ってます。私はサンセイッ。タバコに害があるってことは、学校の防煙教育でも教わったから絶対吸いません。」また、自転車に乗ってやってきた高3の女子も、「条例をとても大切に思う」と胸を張った。「条例は家族や友達と喫煙について真剣に話すきっかけになるんです。タバコを吸う子は何人か知っているけど、みんな自販機を使ってます。だから条例は意味があると思います」 04年12月8日午前1時、全国初の奇跡の条例を制定させた平沢前町長は、弘前市内の病院で肺がんのため息を引き取った。享年57歳。妻の慶子さんは「信じられない。本当に突然の死でした」と声を詰まらせる。 「発病がわかったのが8月、それからあっという間でした。半年に一度いつも健康診断を受けていたのに・・・禁煙はしていたけれど、吸っていたときの毒が溜まっていたんでしょうか。主人はみなさんに身をもってタバコの害を訴えたのだと思います。任期途中での発病でしたから、いろいろ考えることはあったでしょう。でもベッドの上では”心残りはない“ “条例がつづいてくれればうれしい”そう申しておりました」深浦町在住の20歳未満の人口は、わずか1663人(06年当時)。65歳以上の人口のほうが倍以上の人数を占めるという高齢化の町で、子どもらは自分たちをタバコから守るため、大人が苦闘した日々を胸に刻んで成長していく。いつの日か、町を出ていくことになっても、この条例は故郷を仰ぎ見る礎になるに違いない。小さな町の大きな挑戦は、はじまったばかりなのだ、と著者。1日100本も吸うヘビースモーカーであると、どのような吸い方をしても、やはり肺機能は相当にダメージを浮けていたであろうから、もはや生きているのは気力の問題、という事があるかも知れない。COPDは陸にいながら海で溺れているような状態だから、普通に呼吸しているだけでは、生命維持に必要な酸素が足りないので、どんどん衰弱するばかりだ。紙巻きタバコによる喫煙とは、登り坂の人生にニトロをくべるようなものだろうか。ニトロで先に登った分だけ、燃料が切れると物凄い勢いで転げ落ちていくのだろう。
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